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生産性向上の支援・促し役こんなときどうする?

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手順3 「実行計画を立てよう」

Q. 実行計画って作り出したらきりがない。作り終えるタイミングはいつ?

課題解決に向けた道筋がプロジェクトメンバーに伝わる程度に仕上がって、最初の取り掛かり時の役割分担が明確になれば、実践に移しましょう。実践して気づいたことの方が、成功への道に役立つこともしばしばあります。まずはやってみる!という方針を重視しましょう。限られた時間の中では、取組の実践にかける時間を増やす工夫は大事です。

Q. 実行計画は生真面目に守るべきでしょ?

計画は色んなリスクを想定して作るので、計画に沿って実践することに意味はある一方で、事は計画通りに進むわけでもありません。想定と違う状況に気づけば、取り組み方も変えたほうが良いです。

変更点をプロジェクトチームで共有する仕組みも同時に作りましょう。計画変更を知らされないことは、モチベーションの低下につながってしまいます。現状に合わせて計画を変更するにしても、プロジェクトメンバーが計画変更にムリなくついていける仕掛けを忘れないで下さい。

Q. サービス種別関わらず共通する観察ポイントは?

人づくりやチームケアの質の向上をとても大切にしている。だから、サービス種別に関わらず、職員の意識や行動の変化に着目するよう促している。これまでも、仕事がやりやすくなった、コミュニケーションが取りやすくなった、組織の風通しがよくなった、といった成果は多く挙がっています。

過去の取組事例では、取組によって売上を上げたケースもあります。介護による事業収入は勝手に上がるものではないため、自分たちの事業所•施設が地域から選ばれなければならないのです。地域から自分の組織に求められているニーズを見出して指標にする、という方法もあります。

Q. お客様満足も指標になる?

もちろんお客様満足度も指標になります。お客様満足度のほかに、ケアマネジャーからの信用も観察できるようにしてもいいですね。

「仕事の満足度」も測っていけるといいですね。介護の魅力ってそこにあるのではないでしょうか。また、専門職なら特に、仕事そのものの面白みがあると思います。

Q. やっぱり時間短縮はわかりやすいので、一番大切な指標でしょ?

生産性を評価する上で「時間」という単位はとても重宝します。そのため、時間が短縮し業務は効率よくなったかという評価視点は欠かせません。一方で、「何のために業務の改善活動をするのか?」
「目指したい姿は何か?」をもう一度おさらいしてほしいです。

単に業務時間を短くするために業務の改善活動に取り組んでいるわけではないと思います。生産性向上に取り組もうと最初に立てた改善方針や目的を忘れないよう、プロジェクトメンバーと確認する機会を設けましょう。