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生産性向上の支援・促し役こんなときどうする?

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手順1 「改善活動の準備をしよう」

Q. 現場の職員を巻き込みたいけどみんな及び腰…

何をするのかわからず、不安なのかも。まずはお試しで環境整備(5S)に取り組んでみてはどうでしょう。環境整備は業務の改善活動の本質である5Sの考え方を体験しやすく、効果も目に見えて実感できます。なにより、環境がきれいに片付きますから気持ちがいいですよね!また、「働きやすく身の回りから整理しよう」という呼びかけには誰もが賛同しやすい、という利点もあります。

今は新型コロナウイルス感染症の影響で感染予防対策が重要になっているから「消毒の徹底はどうしたらいいかな?」と促すのも効果的でしょう。

Q. 現状維持を唱える声が多いけど、「決まりごと」として強く指示した方が良いの?

新しいチャレンジは荷が重いし、取り掛かりまでに時間がかかるものです。でもトップダウンで入ってしまうと、現場の職員は「やらされ感」「押し付け感」を感じてしまいます。まずは「どんな事業所・施設にしていきたいのか?」とボトムアップで現場の声に耳を傾けて、もっと良くしていくためにやっていこうとポジティブな問いかけが大切です。

Q. 非協力的な職員がいる場合のアプローチは?

一度に全員を巻き込もうとしないこと!協力的な職員やポジティブなユニットから小さく始めるのも1つです。

賛同してくれる職員と始めていき、効果が見えてくると、ネガティブな職員も「そういうことならやってみようかな」と理解を示して、自分もやってみようと変わってくることも多いです。地道に待ってみましょう。

ネガティブな発言をする人も一定数いるけど、「そんな事もあるかもしれないね」とすっと聞き流してあまり聞きすぎない姿勢も大切です。提案を聞いて関心を寄せてくれる仲間はかならずいます。

Q. トップの考え方が変わらないと難しいの?

トップ層が業務の改善活動を経営マターと捉えることは重要です。利用者の生活をどう支えていくのか、どういう心構えでどんな仕事が理想的なのかは法人として重要なテーマでもあり、介護分野の業務の改善活動はその延長線上にあります。

予算もかからず手軽に始められる環境整備(5S)をやってみて、職場や職員がどう変わるのか効果をみてもらうのはどうでしょうか。

Q. 現場で業務の改善活動をやってみたいけど、どんな人にやってもらうのがいい?

いつも新しいことにトライしてくれる人に声をかけましょう。まわりの職員の関心を高めつつ、前向きな意欲を引き出してくれるはずです。

該当する人が思い浮かばない場合、現場を知る管理者や主任に相談してみては。それでも見つからない場合は、人材不足と認識し、業務の改善活動に取り組む意義を現場に訴えてみましょう。