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本サイトは厚生労働省の表彰事業「グッドキャリア企業アワード」を通じて、企業や働く方に自律的なキャリア形成について発信するためのサイトです。

グッドキャリア企業アワード2016
企業向けセミナーを開催しました!

平成29年2月1日(水)、ドーンセンター(大阪)において「グッドキャリア企業アワード2016企業向けセミナー」を開催しました。セミナーは、「企業が支援する自律的キャリア形成とは」をテーマに基調講演とパネルディスカッションを行い、多くの企業、NPOの関係者にご来場いただきました。

開会挨拶

厚生労働省より、開会の挨拶として「グッドキャリア企業アワード」の事業目的などについてご説明しました。

基調講演

「自律的キャリアが変える未来の働き方~企業が社員の自律的キャリア支援をする理由」をテーマに、高橋 俊介氏(グッドキャリア企業アワード2016審査委員かつ推進委員、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任教授)による基調講演を行いました。

≪基調講演概要≫

雇用は生活を支えるものだが、キャリアは仕事人生を作るものであり雇用問題の根っこにあたるものである。

日本においても1990年代後半を機に、雇用以上にキャリアが不安定になってきた。
企業も個人も先を見通せない時代において、「企業が従業員に対して長期的なキャリア目標を持たせて従業員個人に提供する」のか、それとも「個人が自ら長期的な目標をもって自らの力で切り開く」のか、という二択の考え方では通用しない。
「キャリアが不安定化する時代のキャリア形成支援」とは何か。「長期的・具体的なゴールではキャリアは作れない。」ということが最大のポイントである。
想定外かつ不本意なキャリアチェンジは誰しもが突き当るものであり、一つのキャリアを積み上げて行くことは難しくなっている。今の時代に求められるキャリア形成は「積み上げるもの」ではなく「異質な経験を繋げながら変化に対応し続けていくもの」である。
想定外の変化と専門性の深化の時代における自分らしいキャリアの3要件として、①目標より習慣(仕事に対する主体性、良好なネットワークの維持と構築、スキル開発に対する自己投資)、②普遍性の高い学びの能力(異職種へのキャリアチェンジが生じた際に求められる応用力に繋がる深い学びの姿勢)、③健全な仕事観(仕事について自問自答した際に腹落ちする機会があるか)が重要である。

パネルディスカッション

「グッドキャリア企業-社員が成長できる企業-とは」

≪コーディネーター≫

高橋 俊介 氏

≪パネリスト≫

グッドキャリア企業アワード2016 大賞:
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 喜多 淳一郎 氏

グッドキャリア企業アワード2016 イノベーション賞:
NPO法人ぬくもり 鬼頭 大助 氏

セルフ・キャリアドック導入支援事業推進委員:
アスビオファーマ株式会社 吉田 善実 氏

≪パネルディスカッション概要≫

冒頭での登壇企業の事例紹介を踏まえ、高橋氏が質問を投げかけ、各パネリストが回答することを通じて、各企業・分野の置かれた状況、今後の課題などを議論した。
総括の中で、高橋氏は「これから企業に入社する世代を子にもつ親御さんは、自分の子どもが入る企業がブラック企業だったらどうしよう、という不安を非常に強くもっている。その中で、業界単位でレッテルを貼られてしまうことは非常に良くないこと。業界によっても企業における自律的キャリア形成支援に対する努力の度合いは異なるので、個々企業が対外的にキャリア形成支援を推進していることをアピールすることは重要。グッドキャリア企業アワードは、「あの会社は満足度の高いキャリア形成支援を行っている企業である」ということを可視化していくために有効であり、非常に重要な役割のひとつである。健康経営企業が「働きやすい会社」だとすれば、グッドキャリア企業は「働きがいのある会社」に光を当てている。」と話した。
また、出席された方々に対して「社内で自律的キャリア形成支援に積極的に取り組んでいただき、社外に見える形にするために是非グッドキャリア企業アワードにチャレンジして頂きたい。」とメッセージを送り、セミナーを締めくくった。

イベントレポート