仕事も、子育ても。

総合職(事務系)

大臣官房人事課
調査官

平成11年入省

学生時代

早いもので、入省20年が経ちました。学生時代、大変な境遇にある人の助けになる仕事をしたいと思い、「福祉施設の職員を目指そうか」「記者になろうか」等、いろいろと悩みました。そして、どうせなら、外から批判する立ち位置ではなく、向けられた批判を自分事として、解決に向けて頭を悩ませる立場に身を置きたいと思い、役所を選びました。良い選択をしたと、今も思っています。

働き方を変えた30代

ただ正直、若い頃は、霞ヶ関の長時間労働にとても悩みました。自分の体力の限界まで働いて嫌になった時期もあります。でも、30代に入った頃から働き方を変えました。日中に詰め込めるだけ詰め込んで、夜は極力すぐ家に帰り、子どもに夕飯を食べさせて、お風呂に入れ、寝かしつける。たわいもない日々のこの時間は、我が子の心の安定にとても大切であり、よっぽどの事態でない限りは譲りたくないと今も思っています。

そういう働き方でも、出産後も、女性活躍推進法の制定や、マタハラ防止対策、非正規雇用対策など、まさに自分の志望動機であった「大変な境遇にある人の助けになる仕事」を沢山させてもらってきました。大量の仕事をさばく組織の中で、時間制約を持ちながら仕事をするのは、自分の工夫も要りますが、何より上司や同僚の理解が不可欠です。出産後7年働いてきましたが、この点で行き詰まったことは私はありません。そこはさすが厚生労働省だなと思っています。

どちらも楽しい「仕事」「子育て」

むしろ、子育てしながら仕事をすることは、良いことがいろいろあります。仕事で辛いことがあっても、帰宅して子どもの笑顔を見ながら、小学校・保育園の珍事件を聴いていると、あっという間に吹き飛ばされます。そして生活者として感じた課題を、いつか自分が担当したいと思うことも多くあります。

厚生労働行政は、人の一生をカバーし、とりわけ自力解決が難しい場面をサポートする制度の宝庫です。その分、批判は厳しいですが、誰かを支えるやり甲斐のある仕事ばかりです。そして「やりたい」という気持ちさえ強くあれば、大抵のことは後から付いてきます。志ある皆さんの入省を楽しみにしています。