当事者として法令を捉える

総合職(事務系)

老健局高齢者支援課
係員

平成30年入省

現場と法令の間で

「家に居ると一人でしょう。だから、こういう場所があって助かっているの。」介護を所管する老健局に配属されて初めての夏休み、職場体験に行った介護事業所で利用者から聞いた言葉です。ああ、こんな風に、ともすれば不自由に転びそうな日常を支え、当たり前を当たり前にする、そんな仕事がしたかったんだ。そう噛みしめながら思い出したのは、学生時代の民間企業でのインターンのこと。

高齢者の車移動を支える新規事業に携わっていた私は、利用者から同じように言われたのです。「こういう仕組みがあって、良かった」と。しかし、自動車運送を規制する法令に阻まれ、事業の継続は叶いませんでした。当たり前の日々を支える一方で、時には見えない壁のように立ちはだかる法令を、現場目線で捉えるとき、自分には何ができるのだろう。その思いで、厚労省の門を叩きました。

当たり前を当たり前にするために

老健局では、次期制度改正を見据えた議論が進められています。予想以上に自分で考え動くことを求められる環境で、現場の課題を政策に昇華すべく、一歩を踏み出したところです。