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INTERVIEW01
全ての経験に無駄がない。
自分自身を成長させてくれる仕事。

平成28年4月入省
保険局高齢者医療課
主査

塩﨑 敬之 Shiozaki Takayuki

平成28年
老健局老人保健課 主査
平成30年
保険局医療介護連携政策課医療費適正化対策推進室 主査
令和元年
社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課心の健康支援室 主査
精神・障害保健課 併任
令和3年
現職
保険局高齢者医療課 主査 塩﨑 敬之

入省の経緯、入省前の経験などを教えてください。

入省前は地方自治体で地区担当制の保健師として活動しており、担当地域で、母子、成人、精神、健康づくり、感染症など分野を問わず、地域の方々と向き合い伴走する日々を過ごしました。また、国民健康保険部門の保健師としてデータヘルスをはじめとした健康情報やレセプトデータなどに基づく施策立案や事業運営にも携わりました。しかし、行政の保健師の活動はその地域で暮らす人々の健康に直結するため、現場で働く保健師の住民に対する熱い想いを感じる一方で、地域住民のためになるとわかっている取り組みであっても制度的な裏付けがないなどの理由で提案が受け入れられない、また、その取り組みが住民の暮らしや健康の保持増進に寄与していても成果を見えるようにしないと理解されにくいという実態に直面していました。そこで、保健師がもっと地域の住民のために活動できるように、制度面からアプローチしていきたいと考え看護系技官に応募しました。

これまでの職務内容を教えてください。

これまで介護、医療保険、障害保健福祉の分野を経験してきましたが、どの部署でも社会保障や地域包括ケアシステム等に関係する事項を担当させていただいています。老人保健課では、介護予防や在宅医療・介護連携の推進に取り組みながら、介護保険法改正、介護報酬改定を担当し、医療費適正化対策推進室では、当時、新たに開始された第3期特定健診・保健指導の推進などに携わりました。また、精神・障害保険課では、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進、関連する診療報酬、障害福祉報酬改定、精神保健福祉士教育課程の見直しと施行に携わりました。なかでも、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築の一環として、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会をイチから立ち上げ、とりまとめをさせていただいたことや、東京タワーで初のシルバーライトアップを実施し、国民の皆さまに世界メンタルヘルスデーを呼びかけたことはとても印象深い取り組みでした。高齢者医療課では高齢者の特性に応じて、きめ細かな支援を提供し、高齢者の健康増進を図り、できる限り健やかに過ごすことができる社会の構築を推進するため、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施等を担当させていただいており、保険者や市町村等への支援、各種ガイドラインの整備等を行っています。

保険局高齢者医療課 主査 塩﨑 敬之

仕事を通じて感じていることは何ですか?

経験する場所が増えるにつれて視野が広がり、施策を縦横に理解できるようになると共に、先の見通しの立て方やそれらに応じた施策を提案できるようになり、ここでの全ての経験に無駄がないことを実感しています。どこの部署でも大切なことは、担当業務における現状を整理し、課題などに関しては現場の声をよく聞き、有識者と議論を重ねるなどして日々情報を収集し分析していくこと。さらに、先を見通した根拠に基づく提案とそれを資料化し説明する力、また日々多くの情報を目にするため、常に仕事の優先順位を意識しながら迅速に処理していく力が求められます。必ずしも目に見える形で成果が出てくることが多い職場ではありませんが、自身が提案した制度が現場で適用され、その制度によって「街や住民の暮らしが変わってきた」といった声が自分の元に届いたとき、この仕事を選んでよかったと思います。

塩﨑敬之さんの一日

  • 午前

    7:00

    起床
    子どもと一緒にゆっくり朝食をとります。自分の身支度を済ませてから子どもの身支度を手伝い、子どもを保育園に送っていくこともあります。
    勤務の開始時間は通常9:30なのですが、早出・遅出をある程度調整することができ、私自身の勤務時間は10:00~18:45とさせていただいています。そのため、朝は非常に余裕があり子どもと過ごす時間が持てるのは有難いです。
  • 午前

    10:00

    出勤・メールの確認・デスクワーク
    登庁後、まずはメールをチェックして、急ぎの案件や新たに対応を要する案件がないか確認した上で、1日の業務内容を確認します。
    その後、担当している業務に関する資料作成や打ち合わせなどを行います。デスクでは主に担当施策におけるガイドラインの作成や、新たな企画の資料作りなどを行っています。
  • 正午

    12:00

    昼休み
    ほぼ毎日ビルの地下にあるコンビニを利用しています。自席でとることが多いですが、ゆっくりコーヒーが飲みたい時はカフェに行ったり、天気のいい日には近くの日比谷公園を散歩したりしながら気分転換も図っています。
    また、休憩時間を利用して勉強会が開かれることもあるので、その際には参加して意見や情報などを交換しています。
  • 午後

    13:00

    打ち合わせや会議
    他部署との打ち合わせや、検討会、有識者会議等を開催します。
    毎日行うわけではありませんが、必要に応じて開催され、急に声がかかることもあります。打ち合わせや会議以外の時間には、担当している有識者会議等の資料作りや依頼された案件への対応なども行います。
    なお、会議では司会進行や会議構成員からの質疑応答などにも対応します。
  • 午後

    20:00

    退庁
    普段はだいたい20時頃に退庁しますが、できるだけ定時退庁日を意識的に設定するなどして、早めに退庁できるようにしています。同僚の業務状況に応じて役割を分担するなどして係全体の残業縮減に貢献できるよう心がけています。
    定時退庁日やテレワークの際には子どもと過ごす時間を楽しんでいます。

看護系技官に興味がある方にメッセージを

看護系技官は医療専門職以外と関わる機会が多く、日々さまざまな情報や、今まで考えもしなかったような考え方に触れる、とても刺激的な仕事といえます。看護系技官の強みは、大学院での学習も含めて現場経験を積まれてから入省される点にあり、厚生労働省の中でも現場経験を持っている正規職員として重宝される面も多いと考えます。また、現場を経験されたからこそ、制度面へアプローチすることで実現したいことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。やりたいことを自分の手で実現するためにも、ぜひ一度勇気を振り絞って飛び込んでみてください。

保険局高齢者医療課 主査 塩﨑 敬之