ひと、くらし、みらいのために
活かそう、看護の力
厚生労働省看護系技官では、
一緒に働く仲間を募集しています。
看護系技官を希望の方はまずは説明会にご参加ください。
平成28年4月入省
保険局高齢者医療課
主査
入省前は地方自治体で地区担当制の保健師として活動しており、担当地域で、母子、成人、精神、健康づくり、感染症など分野を問わず、地域の方々と向き合い伴走する日々を過ごしました。また、国民健康保険部門の保健師としてデータヘルスをはじめとした健康情報やレセプトデータなどに基づく施策立案や事業運営にも携わりました。しかし、行政の保健師の活動はその地域で暮らす人々の健康に直結するため、現場で働く保健師の住民に対する熱い想いを感じる一方で、地域住民のためになるとわかっている取り組みであっても制度的な裏付けがないなどの理由で提案が受け入れられない、また、その取り組みが住民の暮らしや健康の保持増進に寄与していても成果を見えるようにしないと理解されにくいという実態に直面していました。そこで、保健師がもっと地域の住民のために活動できるように、制度面からアプローチしていきたいと考え看護系技官に応募しました。
これまで介護、医療保険、障害保健福祉の分野を経験してきましたが、どの部署でも社会保障や地域包括ケアシステム等に関係する事項を担当させていただいています。老人保健課では、介護予防や在宅医療・介護連携の推進に取り組みながら、介護保険法改正、介護報酬改定を担当し、医療費適正化対策推進室では、当時、新たに開始された第3期特定健診・保健指導の推進などに携わりました。また、精神・障害保険課では、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進、関連する診療報酬、障害福祉報酬改定、精神保健福祉士教育課程の見直しと施行に携わりました。なかでも、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築の一環として、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会をイチから立ち上げ、とりまとめをさせていただいたことや、東京タワーで初のシルバーライトアップを実施し、国民の皆さまに世界メンタルヘルスデーを呼びかけたことはとても印象深い取り組みでした。高齢者医療課では高齢者の特性に応じて、きめ細かな支援を提供し、高齢者の健康増進を図り、できる限り健やかに過ごすことができる社会の構築を推進するため、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施等を担当させていただいており、保険者や市町村等への支援、各種ガイドラインの整備等を行っています。
経験する場所が増えるにつれて視野が広がり、施策を縦横に理解できるようになると共に、先の見通しの立て方やそれらに応じた施策を提案できるようになり、ここでの全ての経験に無駄がないことを実感しています。どこの部署でも大切なことは、担当業務における現状を整理し、課題などに関しては現場の声をよく聞き、有識者と議論を重ねるなどして日々情報を収集し分析していくこと。さらに、先を見通した根拠に基づく提案とそれを資料化し説明する力、また日々多くの情報を目にするため、常に仕事の優先順位を意識しながら迅速に処理していく力が求められます。必ずしも目に見える形で成果が出てくることが多い職場ではありませんが、自身が提案した制度が現場で適用され、その制度によって「街や住民の暮らしが変わってきた」といった声が自分の元に届いたとき、この仕事を選んでよかったと思います。
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看護系技官は医療専門職以外と関わる機会が多く、日々さまざまな情報や、今まで考えもしなかったような考え方に触れる、とても刺激的な仕事といえます。看護系技官の強みは、大学院での学習も含めて現場経験を積まれてから入省される点にあり、厚生労働省の中でも現場経験を持っている正規職員として重宝される面も多いと考えます。また、現場を経験されたからこそ、制度面へアプローチすることで実現したいことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。やりたいことを自分の手で実現するためにも、ぜひ一度勇気を振り絞って飛び込んでみてください。