ひと、くらし、みらいのために
活かそう、看護の力
厚生労働省看護系技官では、
一緒に働く仲間を募集しています。
看護系技官を希望の方はまずは説明会にご参加ください。
平成21年4月入省
子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室
保健指導専門官
大学時代にゼミの教授が国の検討会の委員をされていたので、看護系技官の存在は知っており、国の政策が医療現場の在り方などに直接影響するということについては少し想像できていたものの、大学卒業後は看護の仕事に慣れることに精一杯で、看護系技官になりたいなどとは思っていませんでした。しかし、大学病院で看護師としての経験を積むうちに、目の前の患者に対するサービスだけでなく自分の視野をもっと広げたいと思うようになり、大学院に進学しました。そこでは、研究活動に加え、工学や外国語学、人文学など医療系でない分野の院生たちと議論しながら進めていく講義があり、自分とは全く違う考え方をする他分野の院生の意見がとても興味深く、医療系の分野に限らないさまざまな背景を持つ人たちと一緒であれば、今までよりも幅広い視点で仕事ができて面白いのでないかと考えるようになりました。そして、大学病院での看護師としての経験、他分野の院生の考え方などにも刺激を受けた大学院での経験を活かすことができ、また政策という形で広く国民に向けたサービスを提供できる仕事ができるのでないかと考え、厚生労働省の看護系技官を選びました。
医療分野では看護課などに数年おり、新人看護職員の研修体制の整備としてガイドラインの作成や、特定行為研修制度の創設に向けて看護業務の在り方に関する議論のとりまとめ、産科医療補償制度の見直し、医療保険や介護保険も踏まえた訪問看護や在宅医療の推進、「人生会議」などの人生の最終段階における意思決定支援の普及啓発、災害発生時に対応する部署として、災害派遣精神医療チームの活動なども担当していました。その他、介護分野で、介護保険制度における訪問看護事業所の支援や看護サービスの利用に関する事業などに携わったほか、出向も二度経験しました。医薬品医療機器総合機構では薬機法に基づく再審査制度にかかる調査、自治体では初めて保健師として業務を行い、母子保健分野において母子支援業務を経験しました。
数年単位で部署を異動することもあり、直接経験したことのない分野での業務も含め、職務内容は多岐に渡ります。こうした状況の中では、積極的に情報収集して発信する力、自ら動いていく力を持ち、さまざまな状況にある当事者の意見を聴く力とともに聴こうとする気持ちが大切だと思っています。そのため、私自身、職場内だけにとどまらず、現場の関係者などに対しても積極的にコミュニケーションを図り、できるだけ多くの状況や考え方などを把握するように心がけています。また、困難な課題にぶつかったり、私自身の力不足によりうまく対応できなかったりすることもありますので、その際には、同僚や上席に相談し、助言を得ながら進めるようにしています。仕事において大変なことは多いですが、自分の関わった施策が動き出し、例えば、私が創設に向けて担当していた特定行為研修制度の研修を病院で一緒に働いていた後輩が修了したと聞いた際などには、看護系技官としての仕事は、たくさんの人々の生活や人生を変えたり影響を与えたりしうる、責任とやりがいのある仕事なのだと実感しました。
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厚生労働省の仕事は何かと厳しい目を向けられることも多いですが、日本中の人々の生活や仕事を支え、時にはその人生にも影響を与えうるということへの裏返しであり、とても責任のある仕事だと思います。その分、難しい課題をクリアしていかなくてはいけないこともありますが、厚生労働省には、そうした難題に対して使命感を持って一緒に乗り越えてくれる同僚や上席がいます。
看護系技官としての仕事に興味はあるけれど、自分には難しいのでないかと思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、これまでのさまざまな経験がいろいろなかたちで非常に活きてくる職場だと思いますので、自信を持って、ぜひ挑戦していただきたいと思います。