ひと、くらし、みらいのために
活かそう、看護の力
厚生労働省看護系技官では、
一緒に働く仲間を募集しています。
看護系技官を希望の方はまずは説明会にご参加ください。
令和3年4月入省
こども家庭庁成育局母子保健課
生殖補助医療係長
大学を卒業後、大学院に進学し、その後は病院で助産師として働いていました。ある程度年数を積み、よくあるパターンかと思うのですが、次のステップ等について漠然と考えるようになった頃、同時期に従姪の誕生と祖母の死を経験しました。これまでも、助産師として生と死に対して向き合ってきたつもりでいたのですが、この二つの命の流れは、改めて生と死というものを突き付けられたような、そんな衝撃がありました。そこから、この先自分はどう生きるのか、何を残していきたいのかを問うようになり、模索する日々が続きました。ちょうど、新型コロナウイルス感染症で世の中が揺れている時期であったことも影響していたかもしれません。その中で、たまたま「看護系技官」という働き方があることを知りました。
恥ずかしながら、それまでその存在すら知らなかったのですが、調べていくうちに、国という規模でその時代ごとに求められている課題について正面から取り組むことができるという点に魅力を感じ、「自分の中の熱」みたいなものが生まれたのを覚えています。
今思えば勢い任せに無謀だなあと思いますが、一つの挑戦として看護系技官に応募しました。
保健指導室では、新型コロナウイルス感染症対策に係る保健所の体制強化や、自治体保健師の人材確保、第4期特定健診・特定保健指導に係る検討、地域保健法等の改正等に携わりました。これまでと全く異なる行政の世界についていくことに必死でしたが、未曽有の健康危機の中、どのように議論を進め解決に導いていくのか、間近でその経過を学ぶことができ貴重な経験となりました。
老人保健課では、主に在宅医療・介護連携の推進に取り組みながら、保険局医療課と連携し6年に一度の医療・介護同時報酬改定に携わりました。職務の進め方等も少しずつ理解できるようになってきた頃でもありました。
現在、所属している母子保健課では、全てのこどもが健やかに育つ社会の実現を目指し、妊娠期から子育て期にわたる支援を推進しています。その中でも主に、健やか親子21、産後ケア事業、こども家庭センター、母子保健DXや母子健康手帳に係る議論等に日々取り組んでいます。時には新聞やニュース等に取り上げられることもあり、影響力の大きさを感じるとともに、さらによりよい政策に発展させていかなければというモチベーションにもつながっています。
こども家庭庁は、令和5年4月に発足した、「こどもまんなか」の社会を実現することをミッションとした新しい組織です。政府全体の動きとしても、こども施策は強力に推進されているところであり、国民からの注目度も高い分野であると思います。その中で、看護系技官としては、「理解力」、「調整力」、「柔軟力」が重要であると感じています。
どの施策や事業においても、その根底にはこれまでの歴史の積み重ねがあり、様々な当事者の方の声があります。そのため、コミュニケーションを重ね、様々な声を一つに調整する力が求められるところです。私自身、力不足な部分も多く、うまく対応できないことも多くありますが、上司や同僚の助言を得ながら一つ一つ積み重ねているところです。また、看護系技官は数年単位で異動を伴います。私が今担っている業務も、引き継がれ、引き継ぐものになります。経験したことのない分野での業務等もありますが、常にその場所で「今」、自分ができることを考え、全力で取り組むようにしています。
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「自分の中の熱」で看護系技官の世界に飛び込んだ私ですが、4年目となり、その選択は間違っていなかったと言えます。
ここでは様々な人々が、職種や立場を超え、そしてこの国の明日を真剣に考え、議論を重ねながら政策を生み出しています。
マンスリー休暇やテレワークの活用等も積極的に推進されていますし、業務ツールの導入等も進み、入省前にイメージしていたより働きやすい職場環境でもあると思います。
よりよい明日になるよう、俱に、取り組んでいけたらうれしいです。