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INTERVIEW03
よりよい明日になるよう、俱に

令和3年4月入省
こども家庭庁成育局母子保健課
生殖補助医療係長

臼井 麗 Usui Urara

令和3年
健康局健康課保健指導室(主査)
令和5年
老健局老人保健課(主査)
令和6年
現職
こども家庭庁成育局母子保健課 生殖補助医療係長 臼井 麗

入省の経緯、入省前の経験などを教えてください。

大学を卒業後、大学院に進学し、その後は病院で助産師として働いていました。ある程度年数を積み、よくあるパターンかと思うのですが、次のステップ等について漠然と考えるようになった頃、同時期に従姪の誕生と祖母の死を経験しました。これまでも、助産師として生と死に対して向き合ってきたつもりでいたのですが、この二つの命の流れは、改めて生と死というものを突き付けられたような、そんな衝撃がありました。そこから、この先自分はどう生きるのか、何を残していきたいのかを問うようになり、模索する日々が続きました。ちょうど、新型コロナウイルス感染症で世の中が揺れている時期であったことも影響していたかもしれません。その中で、たまたま「看護系技官」という働き方があることを知りました。
恥ずかしながら、それまでその存在すら知らなかったのですが、調べていくうちに、国という規模でその時代ごとに求められている課題について正面から取り組むことができるという点に魅力を感じ、「自分の中の熱」みたいなものが生まれたのを覚えています。
今思えば勢い任せに無謀だなあと思いますが、一つの挑戦として看護系技官に応募しました。

これまでの職務内容を教えてください。

保健指導室では、新型コロナウイルス感染症対策に係る保健所の体制強化や、自治体保健師の人材確保、第4期特定健診・特定保健指導に係る検討、地域保健法等の改正等に携わりました。これまでと全く異なる行政の世界についていくことに必死でしたが、未曽有の健康危機の中、どのように議論を進め解決に導いていくのか、間近でその経過を学ぶことができ貴重な経験となりました。
老人保健課では、主に在宅医療・介護連携の推進に取り組みながら、保険局医療課と連携し6年に一度の医療・介護同時報酬改定に携わりました。職務の進め方等も少しずつ理解できるようになってきた頃でもありました。
現在、所属している母子保健課では、全てのこどもが健やかに育つ社会の実現を目指し、妊娠期から子育て期にわたる支援を推進しています。その中でも主に、健やか親子21、産後ケア事業、こども家庭センター、母子保健DXや母子健康手帳に係る議論等に日々取り組んでいます。時には新聞やニュース等に取り上げられることもあり、影響力の大きさを感じるとともに、さらによりよい政策に発展させていかなければというモチベーションにもつながっています。

こども家庭庁成育局母子保健課 生殖補助医療係長 臼井 麗

仕事を通じて感じていることは何ですか?

こども家庭庁は、令和5年4月に発足した、「こどもまんなか」の社会を実現することをミッションとした新しい組織です。政府全体の動きとしても、こども施策は強力に推進されているところであり、国民からの注目度も高い分野であると思います。その中で、看護系技官としては、「理解力」、「調整力」、「柔軟力」が重要であると感じています。
どの施策や事業においても、その根底にはこれまでの歴史の積み重ねがあり、様々な当事者の方の声があります。そのため、コミュニケーションを重ね、様々な声を一つに調整する力が求められるところです。私自身、力不足な部分も多く、うまく対応できないことも多くありますが、上司や同僚の助言を得ながら一つ一つ積み重ねているところです。また、看護系技官は数年単位で異動を伴います。私が今担っている業務も、引き継がれ、引き継ぐものになります。経験したことのない分野での業務等もありますが、常にその場所で「今」、自分ができることを考え、全力で取り組むようにしています。

臼井 麗さんの一日

  • 午前

    8:00

    起床
    朝が得意な方ではないので、ぎりぎりまで睡眠に充てています。通勤時間はスマホ等で日々のニュースを確認しています。
    特にSNS等のつぶやきは参考になる意見も多く、様々な考え方に触れることのできる貴重な時間です。
  • 午前

    9:30

    出勤・メールの確認・デスクワーク
    登庁後、まずはメールを確認します。今では慣れましたが、一日100通以上のメールやチャットが飛び交い、なおかつ突発案件が重なる時もあるため、状況や必要性等に応じて、優先順位を判断しながら業務を進めるようにしています。
  • 午後

    12:30

    昼食
    気分転換にもなるので、自席を離れて近くの飲食店やカフェで昼食をとることが多いです。
    また、母子保健課では毎週金曜日に昼休みを利用して「ランチョンミーティング」を開催しており、業務や専門分野に関するプレゼンや意見交換等を行っています。毎週のお弁当選びもたのしみの一つです!
  • 午後

    14:00

    打ち合わせや会議➀
    「健やか親子21」に係る事業を委託している業者とともに、進捗状況の確認や意見交換、新たな企画立案に係る検討を行いました。
    大規模な検討会等は対面やハイブリット開催が中心ですが、このような打ち合わせはほぼオンラインで実施しています。
  • 午後

    16:00

    打ち合わせや会議➁
    母子保健DXの推進の一つとして、電子版母子健康手帳に係る課題と対応を整理しています。この日は課内のみならず、関連省庁の担当者も含めた打ち合わせを行いました。円滑な議論となるよう、事前に論点整理や資料を準備し、臨むようにしています。
  • 午後

    17:00

    デスクワーク
    日中に行った打ち合わせや会議を踏まえ、さらに必要なデータ収集や資料のブラッシュアップ等を行います。
    自分だけでは気が付かない視点での意見も必ずありますし、方向性や論点のずれを生じさせないためにも、段階毎に担当チームや上司に相談・報告しながら進めるようにしています。
  • 午後

    20:30

    退庁
    一日の業務を振り返るとともに、翌日に予定している業務の準備等を行ってから退庁します。
    時には更に遅い退庁時間になることもありますが、その分、他の日は早めに退庁することを心がけ、友人との食事や、レイトショーを観にいく等、リフレッシュを図っています。

看護系技官に興味がある方にメッセージを

「自分の中の熱」で看護系技官の世界に飛び込んだ私ですが、4年目となり、その選択は間違っていなかったと言えます。
ここでは様々な人々が、職種や立場を超え、そしてこの国の明日を真剣に考え、議論を重ねながら政策を生み出しています。
マンスリー休暇やテレワークの活用等も積極的に推進されていますし、業務ツールの導入等も進み、入省前にイメージしていたより働きやすい職場環境でもあると思います。
よりよい明日になるよう、俱に、取り組んでいけたらうれしいです。

こども家庭庁成育局母子保健課 生殖補助医療係長 臼井 麗