ひと、くらし、みらいのために
活かそう、看護の力
厚生労働省看護系技官では、
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平成23年7月入省
医政局看護課
教育体制推進官
入省する以前、病院で助産師として分娩・産前産後のケアをする中で、社会での生活を開始する前に問題を抱える母子などとも関わらせていただき、その後自身の出産・育児経験も踏まえ、病院の中だけなく社会において助産師としてできることはなんだろうと考えるようになりました。一人の子どもが誕生するまでには多くの人の関わりがあり、かつ妊娠中孤立して悩む妊産婦や緊急搬送により自宅から遠方の地で出産することとなり育児不安を抱える母親など、当時の出産前後の社会的な制度だけではカバーしきれない問題も多く、個別的な対応にもどかしさを感じ、もっと社会全体でできることはないか、看護職としての経験を活かすことができるのではないかと思い、国で施策の立案に関わることができる看護系技官を志しました。
母子保健課にて、当時は産後ケア事業が法定化される前で、ガイドラインの策定に向けて研究事業のなかで全国の先駆的に産後ケアなどを実施している自治体にヒアリング等に同行していろいろ見聞きし、ガイドラインの作成に関われたことは印象に残っています。そして、その後も、産後ケア事業の全国展開や法定化の話を聞くと、嬉しくなると同時に国の政策がサービスとして住民に提供されていることを感じ、政策を立案する側である国の仕事をしているやりがいを感じました。その後、自分の臨床での経験にないような看護に関わる業務を様々しましたが、どこの部署での経験も、人との出会いも、常に刺激的で学びが多く、部署を離れても公私ともに情報交換をしたり、今の自分の糧となっています。
業務において、看護職としての知識と経験をもとにした意見を求められますが、その際には、やはり最新の知見をもっていること、多くの看護職がどのように考えて臨床等で業務をしているかを知ること・聞くこと又どうすればよりよくなるのかの想像を巡らせることは重要だと考えています。そのためにも常にアンテナを高くいること、また、コミュニケーションにおいて「話を聴く姿勢のある人」という印象を相手に与えることを大切にしています。これは、臨床でも同じようなスキルが必要だと思いますが、やはり看護職の強みでもあると思います。そういったことを活かして、話を聴き、状況に応じて情報を整理・判断しながら仕事をしています。
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入省した当初は、想像していた以上に臨床での時間の流れ方や接する相手が異なり、慣れるまでに色々と悩むことも多かったですし、自分の中での目標ややりがいをなかなか見つけられず苦しかったこともありました。けれど、育児をしながらのスタートでしたので、本当にいろいろな方のサポートと理解を受けて、様々な助言をいただきながら業務を進めてくることができました。
すぐには結果の出ないことも多いですが、入省してから今日まで一日として同じ日はなく、様々な施策や人との関わりのある充実した時間を過ごせていると思います。改めて、看護職は、あらゆる可能性をもった魅力ある仕事であり、今後もより多くの方と出会えたらと思っていますので、是非これを読んでいるあなたとも一緒に仕事できると嬉しいです。