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アフターサービス推進室活動報告書(Vol.12:2013年5月〜8月)平成25年9月30日
I 調査結果報告
アフターサービスの観点から、厚生労働省の制度・事業の改善に資するよう「国民の皆様の声」、現場視察、厚生労働省の制度・事業に関する情報収集を基に以下の件について調査・分析し、とりまとめましたので、以下に報告します。
案件名 | 調査概要 |
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日本年金機構年金事務所フロントサービス改善のフォーローアップ調査 | アフターサービス推進室では、「国民の皆様の声」に、日本年金機構の年金事務所に対する苦情(注)が恒常的に多数寄せられていたことから、年金事務所のフロントサービス(相談窓口)の改善を図り、国民の皆様により良いサービスの提供を図ることを目的として「年金事務所フロントサービス改善支援調査」を平成23年6月に実施した。 注)苦情例: (1)「待ち時間が長い」 (2)「各種通知や案内の内容が分かりにくい」 (3)「年金事務所職員の説明が不十分」 (4)「職員の態度やマナーが悪い」 (5)「電話での問い合わせに対し適切な回答が得られない、受け答えが悪い」等 今回は、前回調査の際、アフターサービス推進室が提案した改善提案がどのように実施され、それによってどのようにサービスの改善が図られたかを確認するためのフォローアップ調査を行った。 |
(1)調査目的
日本年金機構が国民との接点となる年金事務所でのフロントサービスや、日本年金機構本部及び各年金事務所に掛かってくる電話サービスの応対を通じて、年金事務のサービス改善を図り、過去2年間を通じてどのように改善されたのかを確認することを目的としている。
(2)調査対象
今回の調査では、前回調査で選出した日本年金機構本部、江戸川、所沢および京都南の各年金事務所に加え、川越年金事務所の合計5ヵ所を調査対象とした。
【調査対象一覧表】
調査対象名 | 所在地 | 年金相談窓口(ブース)数 | |
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1 | 日本年金機構本部 | 〒168-8505 東京都杉並区高井戸西3-5-24 TEL:03-5344-1100 (ヒアリング実施日:平成25年5月28日) |
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2 | 川越年金事務所 | 〒350-1196 埼玉県川越市脇田本町15-13東上パールビル3階 TEL:049-242-2657 FAX:049-245-8919 (ヒアリング実施日:平成25年6月26日) |
19ブース |
3 | 江戸川年金事務所 | 〒132-8502 東京都江戸川区中央3-4-24 TEL:03-3652-5106 FAX:03-3656-1449 (ヒアリング実施日:平成25年6月27日) |
9ブース |
4 | 京都南年金事務所 | 〒612-8558 京都府京都市伏見区竹田七瀬川町8-1 TEL:075-644-1165 FAX:075-641-8738 (ヒアリング実施日:平成25年7月5日) |
10ブース |
5 | 所沢年金事務所 | 〒359-8505 埼玉県所沢市上安松1152-1 TEL:04-2998-0170 FAX:04-2992-3119 (ヒアリング実施日:平成25年7月10日) |
15ブース |
(3)フォローアップ調査内容
1)経緯と調査方針
「国民の皆様の声」として寄せられた数多くの苦情を受け、アフターサービス推進室では平成23年2月〜3月にかけ調査を実施し、同年6月に調査結果を公表した。この中で、特に5つの代表的な課題((1)「待ち時間が長い」、(2)「各種通知や案内の内容がわかりにくい」、(3)「職員の説明が不十分」、(4)「職員の態度・マナーが悪い」、(5)「電話の受け答えが悪い」)を中心に改善提案を行ったが、2年を経過した現在、どのような改善が実際になされたのかを確認するためフォローアップ調査を実施したものである。
今回は日本年金機構本部及び年金事務所が具体的に何を実施したのか改善内容を確認するとともに、その効果を検証するため、外部調査機関や日本年金機構の調査結果を改善効果の計測として使用した。
調査結果については、日本年金機構本部が全国的な取組みとして実施した「全体編」と今回実地調査した4年金事務所の取組み「個別年金事務所編」の2つに分けて整理した。なお、 改善提案対応状況の詳細については、附属資料を参照されたい。
2)調査結果
【全体編】
<日本年金機構/年金事務所サービス改善フォローアップ調査結果まとめ> | ||||
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課題 | 改善提案 | 改善策実施状況 | 改善の効果 | |
1 | 待ち時間が長い |
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2 | 各種通知や案内の内容がわかりにくい |
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3 | 職員の説明が不十分 |
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4 | 職員の態度・マナーが悪い |
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5 | 電話の受け答えが悪い | 個別の質問について事例研修を徹底する |
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【個別年金事務所編】
<年金事務所サービス改善フォローアップ調査結果概要> | |||
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年金事務所名称 | 年金事務所改善策実施状況 | 改善の効果 | |
1 | 川越年金事務所 |
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2 | 江戸川年金事務所 |
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3 | 京都南年金事務所 |
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4 | 所沢年金事務所 |
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【アフターサービス推進室意見】
アフターサービス推進室の改善提案に対する日本年金機構の取り組みを検証した結果、アフターサービス推進室の意見は以下のとおりである。
- 「年金事務所フロントサービス」に係る代表的な改善提案(改善を要する)項目([1]「待ち時間が長い」、[2]「各種通知や案内の内容がわかりにくい」、[3]「職員の説明が不十分」、[4]「職員の態度・マナーが悪い」、[5]「電話の受け答えが悪い」)については、日本年金機構本部のもと各年金事務所が問題意識を持ち積極的に対応した結果、これまでの2年間において相当程度改善されてきており、今後に向け良い方向性を示していると言える。これらの項目は顧客サービスの基本的な事項であり、これまでの取り組みで終了するのではなく、今後も改善を継続していくことが重要である。
- 改善提案の主要事項である「待ち時間の短縮」については、全国の年金事務所312年金事務所のうち、123年金事務所(39.4%)で対前年度平均待ち時間が「改善」し、前年度と「同じ」は161年金事務所(51.6%)、前年度より「悪化」しているのは28年金事務所(9.0%)という状況であり、多くの年金事務所で改善を示している(平成23年度/平成24年度事務所毎待ち時間月平均比較:日本年金機構調べ)。
しかしながら、日本年金機構による「待ち時間」に関するお客様満足度アンケート(平成25年1月)では「満足+やや満足」が69.2%に留まっており、更に平成25年度(対平成23年度比較)以降においては過去の特例水準の解消のためのマイナス改定、主婦年金法、更には年金機能強化法・年金生活者支援給付法等の複雑な制度改正が予定されている。このため、来訪増、相談所要時間増、被用者年金一元化法による共済年金相談への対応等、相談待ち時間の増加が懸念されるが、出来る限り改善の努力を図る必要があると考えられる。
なお、今回調査した4年金事務所のうち、川越、京都南および所沢の各年金事務所においては、待ち時間の改善を確認できた。4つの年金事務所では、いずれも「待ち時間短縮のための改善運動」を継続実施しており、特に、川越年金事務所では、独自に「待ち時間短縮プロジェクト」を立ち上げ、成果を出している。これら以外の年金事務所を含め、今後もこうした運動を通じて更なる待ち時間の短縮化が望まれる。 - 「職員の説明が不十分」「職員のマナーが悪い」「電話の受け答えが悪い」についても、本部及びブロック本部の指導の下で改善運動を実施しており成果を出しているが、「窓口対応」に関する外部調査機関による年金事務所等の窓口調査・電話調査結果報告(平成25年1〜2月実施)では、お客様への初期対応(お客様との目線、状況に応じたあいさつ言葉の実践度合い)が71.8% であり、窓口での初期対応にも改善の余地がある。また、電話対応の満足度は78.2%であり、特に電話での架電目的の達成度(疑問の解消度合い)が76.0%に留まっていることから、この点についての改善が望まれる。
【附属資料】
改善提案対応状況調査表(詳細版・全体編)
【日本年金機構/年金事務所改善提案対応状況調査表(平成25年8月)】 (日本年金機構への5つの課題と改善提案に対する現在の対応実施状況と効果の確認) |
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1 | 【課題】 待ち時間が長い 「お客様へのお約束10か条」で「ご相談で来所された時のお待たせ時間は、30分以内とすることを目指します」と掲げているが、2時間以上の待ちが発生する年金事務所もまだ少なからず見られる。
【改善提案】
【1】待ち時間の原因を分析しその打開策を立てた。 【待ち時間の主な原因を分析】
【打開策】
【2】待合室相談員の強化 年金相談窓口ブースが常時6ブース以上の年金事務所に新たに「フロア担当者」を設置するなど、相談窓口の改善の一環として「来訪相談窓口管理運営マニュアル」を改正し、平成24年8月から待合室のサービス改善に取り組んでいる。このマニュアルは年金事務所の年金相談窓口の改善を狙ったものであり、年金相談業務を効率的かつ効果的に行うことで、お客様によりスムーズな相談を行う環境を整備するとともに待ち時間の短縮を図ることを目的としている。
特に今回、「フロア担当者」を新設し、お客様へのサービスの改善を図っている。具体的には、年金業務全般に関する知識を有する「フロア担当者」を配置し、相談待合室でお待ち頂いているお客様に「提出書類や添付書類の事前の確認」や「記載事項についての説明を事前に行うこと」など、お待ち頂いている間に少しでも事前に疑問点などを解消し、年金相談窓口での相談時間の短縮を図ることにより、待ち時間の改善を行い、お客様サービスを強化したものである。 【3】待ち時間等リアルタイム表示サービスをホームページに導入 都市部の混雑事務所を中心に、待ち時間等情報表示サービスを平成23年4月から順次導入し、平成23年9月より年金事務所の混雑状況等をホームページや携帯電話で、リアルタイムで確認出来るようにし、混雑する時間帯のお客様の分散化を図っている。
別添資料1−1参照 【4】混雑予測の表示をホームページに導入 年金相談窓口の混雑状況を[1]当日及び翌月の日別混雑予測と[2]曜日別時間帯別の混雑予測を掲示した。
別添資料1−2参照 【5】待ち時間短縮成功事例の紹介 時間短縮に効果を上げている事例として川越年金事務所がある。川越年金事務所の平成24年2月時点でのお客様の来訪者数は300人を超えた日が4日、250人を超えた日が9日など連日200人を超えるお客様が来所される中、平成23年9月時点で従来28.4分であった月平均待ち時間を、7.6分迄に減少させた(平成25年6月の平均)。これは20.8分の短縮であり、約73%の待ち時間短縮化に成功、大幅な改善を見せた。
当初は、お客様が50人以上もお待ち頂いている中で電話が鳴り続けるというようなパニックに近い状況で、職員も一人一人は努力しているのに事態を打開できる方策がなく、あきらめに近い状態だったが、「30分以上お待たせしない」を合い言葉に職員一人一人の意識改革を行い全員一丸となってお客様へのサービス向上に取り組んだ結果、徐々にその効果が出た。この成果を他の事務所にも紹介し、全事務所の効率化に貢献した。 別添資料1−3参照 【改善の効果】
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2 | 【課題】各種通知や案内の内容が分かりにくい
同じ資料を見ても、お客様によって「内容が難し過ぎる」という意見がある一方で、「十分な情報が記載されていない」という意見もある。
【改善提案】 各種通知や案内の内容を分かりやすくするために、「お客様向け文書モニター会議」や「お客様向け文書審査チーム」において、以下の観点からも検討を行うことを提案する。
ア)通知書や案内パンフレット作成に当たり、以下の点に留意しているか。
【改善策実施状況の確認】 【1】 「お客様向け文書審査チーム」の立ち上げと『お客様向け文書』作成ガイドラインの改訂 日本年金機構内の各部から選抜した職員で構成される「お客様向け文書審査チーム」を設置し、対象文書の審査を行うとともに、必要に応じて一般の方で構成される「お客様向け文書モニター会議」にかけることとした。
その前提として、まず文書作成の指針となる「『お客様向け文書』作成ガイドライン(平成22年12月作成)」を改訂し、お客様向けに分かりやすく、かつ十分な説明が出来る文書作成の方針を再構築している。 ガイドラインでは、[1]『統一的なデザイン方針による見やすさの向上』、[2]『文言・表現の平易化による分かりやすさの向上』、[3]『色彩等の工夫による親しみやすさの向上』をコンセプトの3本柱とし、『統一的なデザイン方針による見やすさの向上』には、「字体・大きさ」「文字の強弱」「スペースの活用」「表・枠の活用」「記入欄の工夫」「見やすい構成」を適用する。『文言・表現の平易化による分かりやすさの向上』では、「正確に」「分かりやすく」「やさしい言葉」「シンボルマーク・ロゴタイプの使用」を適用する。『色彩等の工夫による親しみやすさの向上』では、「色の活用」「親しみやすい表現」「イラスト・アイコンの活用」を適用する。これにより、お客様の立場に立った、見やすく、分かりやすく、親しみやすい文書を作成出来るようにした。 別添資料2−1参照 【2】 「お客様向け文書モニター会議」の立ち上げと強化 「お客様向け文書モニター会議」とは、お客様により分かりやすい文書を作成するために一般から公募した文書モニター(平成22年度は厚生労働大臣、記録回復委員会委員も参画)からなる文書モニター会議を平成22年4月からスタートさせている。また、会議メンバーに専門家がいないことから、平成23年4月からは、分かりやすい文書づくりのための文書作成のプロ(文書デザイナー)にアドバイサーとして会議に参加していただいている。これにより、お客様モニター(年金受給者・会社員・主婦等の一般の方で構成)や文書デザイナーから、分かりやすさと見やすさの観点からご意見を伺い、文書の見直しを実施した。
【3】 文書見直しの実施 「お客様向け文書モニター会議」では、平成22年度16件、平成23年度11件、平成24年度17件の文書(計44件)を見直した。また、「お客様向け文書審査チーム」では平成22年度64件、平成23年度68件、平成24年度97件の文書(計229件)を見直した。見直した文書例には以下のものがある。
別添資料2−2参照 また、文書改善の具体例としては以下のものがある。例えば「学生のための国民年金手続ガイド」では、平成24年度版と平成25年度版を見比べると平成25年度版の方が読みやすく分かりやすくなっていることがわかる。派手な色使いや字数を少なくすることでよりシンプルになっており、より分かりやすい文字、表現を使用した。 別添資料2−3参照 【改善の効果】
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3 | 【課題】年金事務所職員の説明が不十分という苦情が発生している
年金の種類や加入状況によって、また職員の熟練度によってさまざまなケースが起こり得る。例えば:
ア)簡単な説明しかしてもらえず、個別具体的な相談ができなかった。 イ)受けた説明が間違っていた。 一方、年金の正しい知識に関する国民への教育が不足している点もある。 【改善提案】 不十分な説明をすることがないよう、以下の改善案を提案する。
ア)お客様の疑問や質問事項を的確に把握し、説明漏れなどを防ぐため、苦情の事例を収集してデータベース化し、その原因を系統的に分析する。その結果を基に事例研修を行う。 イ)職員に上記の事例研修を受講させお客様から同じ指摘をされないようロールプレイなどで練習を重ねる。 ○全ての国民が、若い時から、年金について正確な知識を持つことが重要である。「社会保障と税の一体改革案」の検討結果などを踏まえつつ、関係部局との当面の対応を整理することが望ましい。 【改善策実施状況の確認】 【1】 苦情等の事例収集とシステム化によるお客様対応の質の向上 お客様の疑問や質問事項を的確に把握し、説明漏れなどを防ぐため、過去の苦情事例を収集してデータベース化し、その原因を系統的に分析するために新たなシステムとして「お客様対応業務システム」を構築した。このシステムは、年金事務所を中心に日本年金機構で承った「お客様の声」について、効率的に蓄積・管理し、効果的に分析を行うためのシステム(年金事務所単位、苦情内容別の集計、分析機能等)であるとともに「事件・事故・事務処理誤り報告」と「年金相談事跡管理」の機能も兼ね備えたシステムとなっている。
また、このシステムでは、現場である各地の年金事務所、事務センター、ブロック本部、コールセンターで受け付けた全てのお客様の声、本部で受け付けたお客様の声、日本年金機構ホームページからのご意見、ご要望メール、厚生労働省からの国民の皆様の声を全て共有しており、過去の事例も参考として、対応が可能である。これによりお客様対応の質の向上が図れる。 【2】 研修の強化によるお客様対応能力の増強 年金相談窓口に携わる新任職員向けに年金相談窓口で行う老齢・遺族・障害年金に関する主な相談事例についてDVDを作成するとともに、年金相談窓口担当者の相談スキル向上のため、新規相談従事者に対する研修、OJT及びスキルチェックテストを実施している。アフターサービス推進室でもこのDVDをチェックしたが、ここでの応対はお客様に分かりやすい説明の仕方が盛り込まれていることを確認した。これをベースに十分な研修を行えば、難しい年金制度もお客様に合わせたより良い説明を行えるものと思われる。内容としては、「受付等の共通対応編」「老齢年金請求編」「障害年金請求編」「遺族年金請求編」から構成されている。このDVDを職員全員が自分のものとして身につけ、お客様に満足のいく説明ができるように期待したい。
【3】 サービスの質の向上のための研修の実施 初心者研修やスキルアップ研修等を含めた研修は、日本年金機構のブロック本部及び全ての年金事務所にて平成24年4月から平成25年3月の一年間で延べ32,180人が研修を受けている。なお、相談スキルについては、重層的、継続的な研修が不可欠であることから、お客様相談室を中心とする年金事務所の職員が複数回に渡り受講している。
別添資料3−1参照 【4】 年金制度の周知・啓発 平成24年度から本格実施している地域年金展開事業の一環として、冊子「知っておきたい年金のはなし」を大学・高校を中心とした教育機関に対して、職域型年金委員や会社を退職された方を中心に同じく改訂した冊子「退職後の年金手続ガイド」を用いて、年金制度の周知・啓発に努めている。
別添資料3−2参照 【改善の効果】 |
4 | 【課題】職員の態度・マナーが悪いという苦情が発生している
ほとんどの職員が丁寧な応対を行っていても、一部の職員が悪い態度を取ると、全体の評判が悪くなる。
【改善提案】
年金事務所職員の態度・マナーを改善するために以下の工夫を提案する。
【改善策実施状況の確認】
【1】 サービスリーダーの設置と強化
サービスの向上を目的として、平成22年6月にサービスリーダーを設置し、年金事務所のサービス実施状況を検査している。サービスリーダーは年金事務所におけるお客様サービス推進責任者である。サービスリーダーの役割は以下のとおりである。
【2】 接遇研修の徹底
接遇研修を徹底するために、「マナースタンダード実践テキスト」を作成するとともに、平成22年10月には同一内容の研修が全国で実施できるように講師用テキストを作成し、全国の9ブロック本部にて管理者向けに活用方法を中心とした研修を実施した。また、年金事務所段階でマナースタンダード研修が実施できるように、平成23年4月には「マナースタンダード実践テキストDVD」を作成、全拠点に配布し、接遇改善に役立てている。更に、平成25年1月には「マナースタンダード実践テキスト」にCSの概念を包含させた冊子「サービス推進の手引き」を作成した。全職員に配布し研修を実施することにより、接遇への意識向上に役立てている。
【改善の効果】
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5 | 【課題】電話の受け答えが悪い
電話での問い合わせに対し、適切な回答が得られない、また、受け応えが悪いという苦情も絶えない(特に複雑な年金制度になるほど、年金受け取りに関する苦情が多い)。
【改善提案】
電話の応対を改善するために、以下の工夫を提案する。お客様からのクレームで特に多いのは、「いつ」、「いくら」お金を受け取れるのかという内容のもの。支払い時期や額など、個別の質問については、電話によるやりとりだけではトラブルに発展する可能性があり、慎重に対応する必要がある。このため、事例研修を行うと共に、できるだけ年金事務所窓口での相談を案内するなど、より確実な手続を取るようにする。また、電話対応については、接客マナー研修の中で行うようにする。
【改善策実施状況の確認】
【1】電話応対の満足度が向上 外部調査機関による調査(覆面調査)で電話応対の満足度は「やや満足」以上の評価が33.3%から78.2%へと改善(平成23年1〜2月/平成25年1月〜2月比較:外部調査機関調べ)
【2】電話に関するサービスレベルの実践度が向上
別添資料5−1参照 (注)電話の満足度は、「全体としての満足度」「職員のサービス態度(あいさつ、言葉使い、対応の早さ)」「丁寧な説明(説明内容、わかりやすい言葉)」「架電目的の達成度(疑問の解消度合い)」からみたお客様満足度をチェックしている。 外部調査機関による調査(覆面調査)でのサービスレベルの評価で職場全体によるお客様への支援体制(あいさつ、所属、名乗り)の実践度は72.4%から91.4%へと改善(平成23年1〜2月/平成25年1月〜2月比較:外部調査機関調べ) 別添資料5−2参照 (注)「サービスレベル」とは、「職場によるお客様への支援体制(あいさつ、所属名、名乗り)」「お客様との相談の進め方(言葉使い、あいづち、質問のさえぎり)」「お客様へご理解頂く姿勢(プライバシーを配慮した声、話し方、スピード等)」「質問に対する窓口担当者のその場での回答」の実施度をチェックしている。 |
改善提案対応状況調査表(詳細版・個別年金事務所編)
年金事務所名称 | 改善対応状況 |
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1 川越年金事務所 | 【1】 川越年金事務所のサービス改善の取組み
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2 江戸川年金事務所 | 【1】 江戸川年金事務所のサービス改善の取組み
【2】 改善効果の確認
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3 京都南年金事務所 | 【1】 京都南年金事務所のサービス改善の取組み (1)相談ブースの増設およびプライバシー確保によるサービスの向上
(2)きめ細かな研修により職員のお客様対応に関する能力を向上
(3)その他の取り組み
【2】 改善効果の確認
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4 所沢年金事務所 | 【1】 所沢年金事務所のサービス改善の取組み (1)窓口装置を相談対応窓口へ重点配備
窓口相談対応時においては、加入状況の履歴状況を確認することが不可欠であるが、窓口担当が使用する窓口装置(窓口装置:年金記録等を照会するためのシステム端末装置)の台数が従来不足していた。 このため、所内の窓口装置をやりくりし、相談窓口ブースへ重点配備し、窓口装置の台数不足の解消を図り、相談対応の効率化及び相談対応時間の短縮を行った。 (2)昼休み時間帯の対応工夫 昼休み時間帯における相談対応ブースの職員配置は、3チーム交代制(Aチーム(11:30〜12:30)Bチーム(12:00〜13:00)Cチーム(12:30〜13:30))で休憩時間を取得していた。これを変更しAチーム(11:30〜12:30)Bチーム(12:30〜13:30)Cチーム(13:30〜14:30)とした。 昼休み休憩時間を変更したことにより、従来5ブースしか開設されていなかったが、10ブースが常時開設されるようになり、待ち時間の短縮が図られた。 (3)その他の取組み
別添資料6−15、6−16、6−17参照 【2】 改善効果の確認
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II 過去の活動報告
アフターサービス推進活動にかかるこれまでの報告書のリンク先は以下のとおりです。
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.1: 2010年9月〜2010年12月) 平成22年12月24日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.2: 2011年1月〜2011年3月) 平成23年3月31日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.3: 2011年4月〜2011年6月) 平成23年7月11日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.4: 2011年7月〜2011年9月) 平成23年9月30日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.5: 2011年10月〜2011年12月) 平成24年1月26日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.6: 2012年1月〜2012年3月) 平成24年4月13日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.7: 2012年4月〜2012年6月) 平成24年7月9日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.8: 2012年7月) 平成24年8月3日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.9: 2012年8月〜2012年11月) 平成24年12月21日
- アフターサービス推進室活動報告書(Vol.10: 2012年12月) 平成25年1月11日
- アフターサービス推進室の活動報告(Vol.11: 2013年1月〜2013年4月)平成25年4月30日
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