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肺炎球菌感染症(小児)
定期予防接種の導入により重篤な小児の肺炎球菌感染症が減っています。
病気について
病気の概要
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれる菌で、主に気道の分泌物により感染を起こします。しかし、これらこの菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、や中耳炎、敗血症、髄膜炎等になったり、あるいは血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることがあります。
肺炎球菌感染症の発生状況
肺炎球菌感染症の法律に基づく届出は2013年4月から開始されたため、それ以前の発生状況について国の統計はありません。一部の自治体で肺炎球菌感染症の発生状況を、法律に基づく届出が開始される以前から継続的に調査した研究によると、2022年は髄膜炎を含む重篤な肺炎球菌感染症は10万人当たり4.8人程度みられ、肺炎球菌ワクチンの定期接種等が開始される前の2008~2010年と比較して8割程度減少していると報告されています。
肺炎球菌感染症にかかった場合
肺炎球菌感染症の中には、肺炎、髄膜炎、中耳炎などがあります。特に髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、生存した子どもの10%に難聴、精神発達遅滞、四肢麻痺、てんかんなどの後遺症を残すとい言われています。
ワクチン接種の効果
ワクチン接種により、肺炎球菌(ワクチンに含まれる種類のもの)が血液や髄液から検出されるような重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。
標準的なワクチン接種スケジュール
- 初回接種については生後2ヵ月以降(~7ヵ月まで)の間に接種を開始し、27日以上の間隔をおいて3回、追加接種については初回接種終了後に3回目の接種を行ってから60日以上の間隔をおいて1回の接種を行います。
※より詳しい情報については https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html をご参照下さい。
定期の予防接種は、各市町村が実施主体となっていますので、お住まいの市町村での実施方法など、詳細については、市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
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