先輩薬系技官からの
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- 医薬局
医療機器審査管理課 課長 - 髙江 慎一TAKAE Shinichi
- 平成6年
- 入省
- 平成26年
- 医政局経済課課長補佐
(現医政局医薬産業振興・医療情報企画課課長補佐) - 平成27年
- (独)医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部長
- 令和2年
- 大臣官房厚生科学課研究企画官
- 令和6年
- 現職
刻々と変化する社会、
進歩する科学技術、その中で
薬系技官を志望されている皆さん、ようこそこのページを開いて頂きました!
我々薬系技官の業務は、一文に集約すると「大学までに学んだ専門的な知識をベースにして、刻々と変わる時代環境に合わせて法律や実務の枠組みを形作っていく」ことです。しかしながら、実際の行政の現場においては、机上での議論だけでは関係者の理解は得られませんし、社会にもそもそも容認してもらえません。何か制度や枠組みを変えるためには、多種多様な関係者から様々な意見を聞き、咀嚼して、必要な調整を行って実行に移すという段取りが必要になります。その中では難しい局面に立つこともあるかと思いますが、そこは先輩・同僚・部下と一緒に力を合わせて乗り越えていける職場の雰囲気があるなと思っています。
また、この採用サイトでも紹介しているとおり、薬系技官が活躍できる多種多様な職場があるというのも魅力の一つだと思います。一つのことに没頭することが好きな方も、様々なことに対応していくのが好きな方も、どちらの方も充実した仕事ができると思います。
私はこれまで医療機器の審査関係の仕事をする機会が比較的多かったのですが、様々な革新的な技術が医療機器に利活用されています。自動車で使われているワイヤーの最先端技術がカテーテルに転用されていたり、ゲノムやバイオ分野での最先端技術が次々に医療機器に利活用されていく中で、実際に医療機器を審査・承認するに当たっては、開発する側だけではなく、審査する側も最先端の技術の特徴をしっかりと理解した上で、医療現場の実態も踏まえながら適切な審査を行う必要があるということを医療機器審査第一部長になって心から実感しました。そのためにも開発ラボや工場、医療現場などにもできる限り足を運んで実態に触れるということに務めてきました。
また、前職の厚生科学課では、厚生労働省に関連する科学技術の司令塔としての役割の一端として、保健医療分野における人工知能(AI)の活用や科学技術予算のとりまとめなどの業務を行ってきました。科学技術はほぼすべての府省が関係する事案ですので、各府省をはじめとした関係者とのつながりが多数できるなど、今後の業務の幅が広がる職場でもあるなと思っています。
これまでに経験してきた他の職場でも、同じように新たな技術を理解することや、人のつながりが広がることにより、制度の枠組みを作り上げるという経験をできてきたと考えていますので、このページを読んでいる皆様にも、是非薬系技官の門を叩いて頂き、様々な職場で活躍して頂き、同じように達成感を味わえる仲間として一緒に仕事ができることを心待ちにしています。