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3 施設の状況

(1) 麻酔及び手術等の状況(医療施設調査)

 平成5年に比べると、一般病院、一般診療所とも、「虫垂切除術」の減少が、実施施設数(一般病院で△11.3%、一般診療所で△34.8%)、手術件数(一般病院で△19.1%、一般診療所で△42.5%)とも著しい。
 一般病院で行われている手術のうち「経皮的冠動脈形成術」について、実施1施設当たり手術件数が9.6件と平成5年と同様であるのに対し、実施施設数及び手術件数の増減率は、各々59.8%、59.5%と増加が著しい。
 一般診療所における「全身麻酔症例(静脈麻酔は除く)」の増減率は実施施設数で12.8%、手術件数で8.1%と、ともに平成5年に比べ減少している。
 実施1施設当たり手術件数をみると「眼内レンズ挿入術」は、一般病院で18.3件、一般診療所で18.9件であり、ほぼ同程度である。
 また、「内視鏡下消化管手術」は、一般病院で10.9件、一般診療所で5.3件である。
 「分娩」件数に対する「帝王切開娩出術」件数の割合は、一般病院14.7%、一般診療所9.9%である。


表14 麻酔及び手術等の実施状況(重複計上)
各年9月1日〜30日
  実施施設数 手術件数 実施1施設当たり手術件数
平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
一般病院(総施設数) 8 421 8 752 △3.8
         
全身麻酔症例(静脈麻酔は除く) 4 346 4 558 △4.7 128 086 117 461 9.0 29.5 25.8
悪性腫瘍手術 3 054 ... ... 30 605 ... ... 10.0 ...
 乳腺悪性腫瘍手術(再掲) 1 312 1 380 △4.9 3 770 3 660 3.0 2.9 2.7
 胃悪性腫瘍手術(再掲) 2 109 2 323 △9.2 7 111 7 888 △9.9 3.4 3.4
内視鏡下消化管手術 2 076 ... ... 22 693 ... ... 10.9 ...
腹腔鏡下手術 1 919 ... ... 6 976 ... ... 3.6 ...
開頭手術 1 178 1 125 4.7 6 315 5 925 6.6 5.4 5.3
人工心肺を用いた手術 453 ... ... 2 814 ... ... 6.2 ...
経皮的冠動脈形成術 609 381 59.8 5 818 3 648 59.5 9.6 9.6
ペースメーカー手術 1 039 ... ... 2 247 ... ... 2.2 ...
人工関節置換・人工骨頭挿入術 1 927 ... ... 5 561 ... ... 2.9 ...
体外衝撃波結石破砕術 483 ... ... 8 583 ... ... 17.8 ...
虫垂切除術 2 804 3 162 △11.3 9 133 11 294 △19.1 3.3 3.6
網膜光凝固術 1 065 ... ... 14 463 ... ... 13.6 ...
眼内レンズ挿入術 1 540 ... ... 28 214 ... ... 18.3 ...
分娩 1 720 1 796 △4.2 52 976 54 065 △2.0 30.8 30.1
 帝王切開娩出術(再掲) 1 448 1 497 △3.3 7 791 7 486 4.1 5.4 5.0
         
一般診療所(総施設数) 87 909 84 128 4.5
         
全身麻酔症例(静脈麻酔は除く) 1 305 1 496 △12.8 4 624 5 031 △8.1 3.5 3.4
悪性腫瘍手術 411 ... ... 747 ... ... 1.8 ...
内視鏡下消化管手術 1 078 ... ... 5 752 ... ... 5.3 ...
虫垂切除術 426 653 △34.8 891 1 549 △42.5 2.1 2.4
痔の手術 965 1 001 △3.6 6 614 7 020 △5.8 6.9 7.0
骨折観血手術 993 1 195 △16.9 2 526 2 897 △12.8 2.5 2.4
網膜光凝固術 1 270 ... ... 8 738 ... ... 6.9 ...
眼内レンズ挿入術 1 018 ... ... 19 265 ... ... 18.9 ...
分娩 2 271 2 490 △8.8 43 034 40 347 6.7 18.9 16.2
 帝王切開娩出術(再掲) 1 415 1 384 2.2 4 270 3 687 15.8 3.0 2.7


(2) 診療機器の保有状況(医療施設調査)

 平成5年に比べると、病院、一般診療所とも、「骨塩量測定装置」の増減率が、保有施設数(病院で463.6%、一般診療所で1,700.0%)、台数(病院で442.9%、一般診療所で1,647.2%)ともに増加が極めて著しい。
 病院における保有施設数及び台数の増減率をみると、「核磁気共鳴診断装置(NMR-CT(MRI))」(保有施設数で46.4%、台数で51.4%)、「単一光子放射断層法診断装置(シングルフォトンエミッションCT(SPECT))」(保有施設数で38.6%、台数で44.0%)、「デジタルラジオグラフィー」(保有施設数で29.4%、台数で44.3%)及び「IABP駆動装置」(保有施設数で13.0%、台数で11.5%)の増加が目立つ。また、病院における「人工腎臓(透析)装置」の増減率は、保有施設数でほとんど変化が見られないものの(0.0%)、台数が増加している(12.6%)。
 取扱件数は、「骨塩量測定装置」(432.3%)、「デジタルラジオグラフィー」(149.1%)が増加し、「デジタルラジオグラフィー」は1台当たり取扱件数も増加している。
 一般診療所における保有施設数及び台数の増減率をみると「全身用X線CT」(保有施設数で64.1%、台数で63.2%)、「大腸ファイバースコープ」(保有施設数で31.8%、台数で36.2%)、「上部消化管ファイバースコープ」(保有施設数で16.6%、台数で14.2%)及び「人工腎臓(透析)装置」(保有施設数で14.1%、台数で29.1%)の増加が目立つ。


表15 診療機器の保有状況(重複計上)
各年10月1日現在 
  保有施設数 台数 取扱延件数(9/24〜9/30) 1台当たり
取扱件数
(9/24〜9/30)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
病院(総施設数) 9 490 9 844 △3.6
          
上部消化管ファイバースコープ 6 875 7 029 △2.2 21 083 21 098 △0.1 149 848 157 627 7.1
気管支ファイバースコープ 3 831 3 751 2.1 8 721 8 404 3.8 6 804 7 189 0.8
大腸ファイバースコープ 5 619 5 501 2.1 10 961 10 058 9.0 38 343 31 136 3.5
デジタルラジオグラフィー 978 756 29.4 1 541 1 068 44.3 227 060 91 137 147.3
血管連続撮影装置 2 589 2 514 3.0 3 154 3 032 4.0 23 233 18 334 7.4
全身用X線CT 6 310 5 858 7.7 6 929 6 310 9.8 378 642 300 991 54.6
RI診断装置 1 037 1 069 △3.0 1 360 1 387 △1.9 25 494 26 615 18.7
NMR-CT(MRI) 2 175 1 486 46.4 2 360 1 559 51.4 109 302 67 150 46.3
シングルフォトンエミッションCT(SPECT) 671 484 38.6 831 577 44.0 11 168 8 246 13.4
骨塩量測定装置 2 463 437 463.6 2 557 471 442.9 25 131 4 721 9.8
マイクロサージャリー装置 1 248 1 462 △14.6 2 750 3 018 △8.9 8 183 8 272 3.0
IABP駆動装置 670 593 13.0 1 118 1 003 11.5 761 582 0.7
ハイパーサーミア装置 229 244 △6.1 282 324 △13.0 946 684 3.4
リニアック、ベータトロン、マイクロトロン 586 684 △14.3 689 1 001 △31.2 52 760 66 866 76.6
人工腎臓(透析)装置 2 156 2 155 0.0 34 675 30 806 12.6 266 327 227 990 7.7
          
一般診療所(総施設数) 87 909 84 128 4.5
    
上部消化管ファイバースコープ 15 765 13 524 16.6 20 478 17 931 14.2 73 879 72 924 3.6
気管支ファイバースコープ 1 114 1 161 △4.0 1 214 1 304 △6.9 1 374 1 419 1.1
大腸ファイバースコープ 6 195 4 702 31.8 7 263 5 333 36.2 14 364 10 464 2.0
画像診断用超音波装置 34 236 30 401 12.6 39 121 34 568 13.2 371 058 323 317 9.5
単純X線撮影装置 54 454 53 360 2.1 58 701 58 246 0.8 1 402 958 1 206 962 23.9
頭部(頭頚部)用X線CT 356 351 1.4 364 357 2.0 2 833 2 773 7.8
全身用X線CT 2 102 1 281 64.1 2 109 1 292 63.2 27 771 17 632 13.2
骨塩量測定装置 4 338 241 1 700.0 4 403 252 1 647.2 38 694 2 097 8.8
救急蘇生具セット 31 146 33 300 △6.5 33 548 35 827 △6.4 699 2 745 0.0
人工呼吸器 7 215 8 279 △12.9 7 785 8 954 △13.1 781 1 064 0.1
心細動除去装置 2 957 2 500 18.3 3 034 2 564 18.3 483 209 0.2
人工腎臓(透析)装置 1 204 1 055 14.1 27 016 20 919 29.1 185 814 138 613 6.9

注:平成5年の「リニアック、ベータトロン、マイクロトロン」は、「診断用高エネルギー放射線発生装置」で調査した数である。


(3) 予約診療の導入状況(医療施設調査)

 施設数に対する割合をみると、病院の38.8%が導入しており、そのうち全診療科で予約診療を導入している病院は6.5%、一部の診療科で導入している病院は32.3%である。
 一般病院の病床の規模別にみると、病床の規模が大きくなるにしたがって、導入している割合が多い。
 一般診療所は10.8%、歯科診療所85.2%であり、歯科診療所の割合が多い。


表16 予約診療の導入状況
各年10月1日現在    
  導入施設数 施設数に対する割合(%)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
 
 

 
 
 
 
 

 
 
病院 3 686 3 259 13.1 38.8 33.1
一般病院(再掲) 3 457 3 098 11.6 41.1 35.4
  20〜 49床 363 353 2.8 23.8 20.1
  50〜 99 661 564 17.2 27.5 23.2
 100〜299 1 393 1 246 11.8 43.8 37.9
 300〜499 644 567 13.6 75.2 67.7
 500床以上 396 368 7.6 86.1 83.3
      
一般診療所 9 457 6 000 57.6 10.8 7.1
      
歯科診療所 50 585 46 528 8.7 85.2 83.2
 




 
 
病院 617 478 29.1 6.5 4.9
一般病院(再掲) 554 425 30.4 6.6 4.9
  20〜 49床 63 51 23.5 4.1 2.9
  50〜 99 77 65 18.5 3.2 2.7
 100〜299 150 111 35.1 4.7 3.4
 300〜499 126 90 40.0 14.7 10.8
 500床以上 138 108 27.8 30.0 24.4
 





 
病院 3 069 2 781 10.4 32.3 28.3
一般病院(再掲) 2 903 2 673 8.6 34.5 30.5
  20〜 49床 300 302 △0.7 19.7 17.2
  50〜 99 584 499 17.0 24.3 20.5
 100〜299 1 243 1 135 9.5 39.1 34.5
 300〜499 518 477 8.6 60.5 57.0
 500床以上 258 260 △0.8 56.1 58.8


(4) 院外処方せんの発行状況(医療施設調査)

 施設数に対する割合をみると、病院、一般診療所、歯科診療所とも約3割の施設が発行しており、そのうち全部発行している施設は病院7.0%、一般診療所16.3%、歯科診療所17.9%である。
 病院、一般診療所は、調査を開始した平成2年以降増加しているが、歯科診療所(平成2年19,119施設)は減少傾向である。


表17 院外処方せんの発行状況
各年10月1日現在    
  発行施設数 施設数に対する割合(%)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
増減率(%) 平成8年
('96)
平成5年
('93)
 
 

 
 
 
 
 

 
 
病院 2 772 1 768 56.8 29.2 18.0
一般病院(再掲) 2 629 1 681 56.4 31.2 19.2
  20〜 49床 408 324 25.9 26.8 18.4
  50〜 99 659 369 78.6 27.4 15.2
 100〜299 940 559 68.2 29.6 17.0
 300〜499 346 215 60.9 40.4 25.7
 500床以上 276 214 29.0 60.0 48.4
      
一般診療所 23 211 16 958 36.9 26.4 20.2
      
歯科診療所 17 896 18 131 △1.3 30.1 32.4
 








 
 
病院 661 445 48.5 7.0 4.5
一般病院(再掲) 625 427 46.4 7.4 4.9
  20〜 49床 152 110 38.2 10.0 6.3
  50〜 99 202 122 65.6 8.4 5.0
 100〜299 230 168 36.9 7.2 5.1
 300〜499 29 19 52.6 3.4 2.3
 500床以上 12 8 50.0 2.6 1.8
      
一般診療所 14 327 9 245 55.0 16.3 11.0
      
歯科診療所 10 610 10 710 △0.9 17.9 19.2
 








 
 
病院 2 111 1 323 59.6 22.2 13.4
一般病院(再掲) 2 004 1 254 59.8 23.8 14.3
  20〜 49床 256 214 19.6 16.8 12.2
  50〜 99 457 247 85.0 19.0 10.2
 100〜299 710 391 81.6 22.3 11.9
 300〜499 317 196 61.7 37.0 23.4
 500床以上 264 206 28.2 57.4 46.6
      
一般診療所 8 884 7 713 15.2 10.1 9.2
      
歯科診療所 7 286 7 421 △1.8 12.3 13.3


(5) 他の医療機関への紹介の状況(医療施設調査)

 平成8年9月24日から9月30日の一週間に、他の医療機関へ紹介した施設のうち、実施1施設当たり紹介件数をみると、一般病院から「療養型病床群へ」は2.2件、「特定機能病院へ」は2.6件、「診療所」へは8.3件紹介している。
 一般診療所からは、「入院を必要とする者」を1.8件、「専門的診断治療を必要とする者」を2.8件紹介している。
 外来患者1000人当たり紹介件数をみると、「総数」では一般診療所8.77件、「500床以上」の病院で7.46件と多い。


表18 他の医療機関への紹介の状況
平成8年('96)9月24日〜30日   
  総 数 入院を必要
とする者
療養型病床群へ 専門的診断
治療を必要
とする者
(入院除く)
特定機能病院へ 診療所 その他
 
実施施設数(重複計上)
  (再掲)   (再掲)  
病院 6 920 3 477 485 4 260 1 222 3 033 2 009
一般病院(再掲) 6 271 3 208 471 3 928 1 181 2 860 1 874
  20〜 49床 1 088 429 54 734 162 359 200
  50〜 99 1 747 839 94 1 167 269 636 396
 100〜299 2 395 1 304 176 1 447 517 1 136 783
 300〜499 661 395 91 374 144 438 302
 500床以上 380 241 56 206 89 291 193
        
一般診療所 45 093 21 614 1 845 32 291 5 955 ... 7 639
        
紹  介  件  数
  (再掲)   (再掲)  
病院 72 547 13 253 1 040 21 218 3 154 24 366 13 710
一般病院(再掲) 69 980 12 842 1 019 20 003 3 057 23 780 13 355
  20〜 49床 5 211 797 79 2 473 377 1 301 640
  50〜 99 9 814 2 145 151 3 975 511 2 385 1 309
 100〜299 21 014 3 960 321 6 892 1 217 6 671 3 491
 300〜499 13 865 2 282 251 3 254 675 5 616 2 713
 500床以上 20 076 3 658 217 3 409 277 7 807 5 202
        
一般診療所 152 958 39 833 2 933 90 758 11 507 ... 22 367
        
実施1施設当たり紹介件数
  (再掲)   (再掲)  
病院 10.5 3.8 2.1 5.0 2.6 8.0 6.8
一般病院(再掲) 11.2 4.0 2.2 5.1 2.6 8.3 7.1
  20〜 49床 4.8 1.9 1.5 3.4 2.3 3.6 3.2
  50〜 99 5.6 2.6 1.6 3.4 1.9 3.8 3.3
 100〜299 8.8 3.0 1.8 4.8 2.4 5.9 4.5
 300〜499 21.0 5.8 2.8 8.7 4.7 12.8 9.0
 500床以上 52.8 15.2 3.9 16.5 3.1 26.8 27.0
        
一般診療所 3.4 1.8 1.6 2.8 1.9 ... 2.9
       
外来患者1000人当たり紹介件数
  (再掲)   (再掲)  
病院 6.38 1.16 0.09 1.86 0.28 2.14 1.20
一般病院(再掲) 6.25 1.15 0.09 1.79 0.27 2.13 1.19
  20〜 49床 6.68 1.02 0.10 3.17 0.48 1.67 0.82
  50〜 99 6.17 1.35 0.09 2.50 0.32 1.50 0.82
 100〜299 5.88 1.11 0.09 1.93 0.34 1.87 0.98
 300〜499 5.43 0.89 0.10 1.27 0.26 2.20 1.06
 500床以上 7.46 1.36 0.08 1.27 0.10 2.90 1.93
        
一般診療所 8.77 2.28 0.17 5.20 0.66 ... 1.28

注: 実施施設数の「総数」は、いずれかへ紹介を行った施設数である。
「入院を必要とする者」は、病院または診療所から、紹介先の病院(療養型病床群を含む。)に対して入院が必要として紹介した患者(転院を含む。)である。
「専門的診断治療を必要とする者」は、病院または診療所から、紹介先の病院(特定機能病院を含む。)に対して外来診療(専門的診断治療)が必要として紹介した患者である。


(6) 夕食の開始時間及び夕食における複数メニューからの選択の状況(医療施設調査)

 一般病院の夕食の開始時間を時間帯別に構成割合をみると、「6時以降」が63.2%であり、平成5年に比べ30.1ポイント増加した。
 平均開始時間は5時42分であり、平成5年に比べ16分遅くなった。今回の調査における最も早い時間は4時00分、最も遅い時間は7時30分であった。
 夕食における複数メニューからの選択の状況を施設数に対する割合でみると、一般病院の21.1%が実施しており、平成5年に比べ15.6ポイント増加した。
 一般病院の病床の規模別にみると、病床の規模が大きくなるにしたがい、実施している病院の割合が高い。
 また、複数メニューからの選択を実施している一般病院の平均夕食開始時間は、5時55分であり、一般病院全体に比べ13分遅く、療養環境への配慮がうかがえる。


表19 夕食の開始時間別にみた一般病院数
各年10月1日現在      
  施設数 構成割合(%)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
一般病院(総施設数) 8 421 8 752 100.0 100.0
 3時59分まで 3 0.0
 4時00分〜4時29分 36 71 0.4 0.8
 4時30分〜4時59分 398 866 4.7 9.9
 5時00分〜5時29分 1 536 2 919 18.2 33.4
 5時30分〜5時59分 1 011 1 932 12.0 22.1
 6時以降 5 323 2 898 63.2 33.1
 不詳 117 63 1.4 0.7
平均夕食開始時間 5時42分 5時26分

注:「平均夕食開始時間」は、夕食開始時間の合計を施設数で除したものである。   


表20 夕食を複数メニューからの選択ができる一般病院数
各年10月1日現在      
  実施施設数 施設数に対する割合(%)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
平成8年
('96)
平成5年
('93)
一般病院 1 776 477 21.1 5.5
  20〜 49床 134 57 8.8 3.2
  50〜 99 414 93 17.2 3.8
 100〜299 814 181 25.6 5.5
 300〜499 262 81 30.6 9.7
 500床以上 152 65 33.0 14.7
療養型病床群を 138 6 27.9 14.6
有する病院(再掲)        
平均夕食開始時間 5時55分 5時39分
           
注:「平均夕食開始時間」は、夕食開始時間の合計を施設数で除したものである。   


(7) 患者用サービスの施設の保有状況(医療施設調査)

 施設数に対する割合をみると、一般病院のうち「食堂」を保有している施設は35.6%、「浴室」92.6%、「談話室」69.1%であり、各患者用サービスの施設とも一般病院の病床の規模別にみると病床の規模が大きくなるにしたがい、保有する割合が高くなっている。
 また、すべて保有する施設は、一般病院の31.0%(2,613施設)である。


表21 病院の開設者−病床の規模別にみた患者用サービスの施設の保有状況(重複計上)
平成8年('96)10月1日現在      
  保有施設数 施設数に対する割合(%)
すべて保有 食堂 浴室 談話室 すべて保有 食堂 浴室 談話室
病院 3 509 3 966 8 808 6 822 37.0 41.8 92.8 71.9
 国 251 299 371 310 64.9 77.3 95.9 80.1
 公的医療機関 520 600 1 282 1 076 38.0 43.9 93.7 78.7
 社会保険関係団体 48 55 124 96 35.8 41.0 92.5 71.6
 医療法人 1 837 2 042 4 551 3 528 37.7 41.9 93.4 72.4
 個人 469 546 1 671 1 138 25.0 29.1 89.1 60.7
 その他 384 424 809 674 45.0 49.7 94.8 79.0
 
一般病院(再掲) 2 613 2 998 7 802 5 816 31.0 35.6 92.6 69.1
  20〜 49床 284 371 1 278 808 18.6 24.3 83.8 53.0
  50〜 99 547 662 2 203 1 472 22.8 27.6 91.7 61.3
 100〜299 1 109 1 235 3 060 2 413 34.9 38.9 96.3 75.9
 300〜499 401 435 818 719 46.8 50.8 95.6 84.0
 500床以上 272 295 443 404 59.1 64.1 96.3 87.8
療養型病床群を
有する病院(再掲)
297 307 481 415 60.1 62.1 97.4 84.0

(用語の説明)

「食堂」とは、入院患者1人につき1平方メートル以上の広さがあるもの。
「浴室」とは、身体の不自由な人が入浴するのに適した工夫がなされたもの又は特殊浴槽等。
「談話室」とは、入院患者同士や入院患者とその家族が談話できる場所。

(8) 看護の実施状況(医療施設調査)

 構成割合をみると、「新看護」を実施する施設は、一般病棟を持つ病院のうち77.1%であり、精神病棟、結核病棟、療養型病床群を持つ病院の半数以上が実施している。


表22 病院の病棟別にみた看護の実施状況(重複計上)
平成8年('96)10月1日現在    
  施設数 構成割合(%)
精神病棟 結核病棟 一般病棟 療養型
病床群
特例許可
老人病棟
精神病棟 結核病棟 一般病棟 療養型
病床群
特例許可
老人病棟
病院 1 643 614 7 348 494 1 568 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
新看護 1 087 348 5 666 248 66.2 56.7 77.1 50.2
基準看護 296 80 588 80 403 18.0 13.0 8.0 16.2 25.7
その他看護 189 44 694 14 173 11.5 7.2 9.4 2.8 11.0
実施していない 45 21 253 129 730 2.7 3.4 3.4 26.1 46.6
不詳 26 121 147 23 262 1.6 19.7 2.0 4.7 16.7

注:「実施していない」には、「その他3種」等を含む。

(用語の説明)

「新看護」とは、看護の質の維持向上を目的とし、付添(患者の負担により行われる医療機関の従事者以外の者によるもの)の解消を図る観点から平成6年10月に創設され、看護婦、准看護婦、看護補助者の役割をそれぞれ評価し、それぞれの組合せを体系化した看護料である。

(9) 在宅医療サービスの状況(医療施設調査)

 平成8年9月24日から9月30日の一週間に、「往診」を行った施設は、施設数に対する割合をみると病院の23.2%、一般診療所の28.2%であり、実施1施設当たり件数をみると病院6.5件、一般診療所5.0件である。
 「在宅時医学管理」は、病院の5.9%、一般診療所7.2%であり、実施1施設当たり件数は病院7.5件、一般診療所4.9件である。
 「訪問診療」は、病院の32.0%、一般診療所の21.9%であり、実施1施設当たり件数は病院11.1件、一般診療所6.8件である。
 「訪問看護・指導」は、病院の36.0%、一般診療所の12.6%であり、実施1施設当たり件数は病院17.6件、一般診療所5.7件である。
 「訪問看護ステーションへの指示書の交付」は、病院の30.0%、一般診療所の16.2%である。
 在宅で慢性閉塞性肺疾患などに用いる酸素ボンベなどの療養機器を病院から貸し出している「在宅療養機器の貸出し状況」をみると、病院数に対する割合は38.0%である。
 また、歯科診療所における歯科訪問診療の実施は、施設数に対する割合は36.6%である。


表23 在宅医療サービス及び在宅療養機器の貸出し状況(重複計上)
平成8年('96)9月24日〜30日現在  
  実施施設数 施設数に対する割合(%) 実施件数 実施1施設当たり件数
病院 一般病院 一般診療所 病院 一般病院 一般診療所 病院 一般病院 一般診療所 病院 一般病院 一般診療所
総施設数 9 490 8 421 87 909 100.0 100.0 100.0 ... ... ... ... ... ...
 
往診 2 201 2 056 24 769 23.2 24.4 28.2 14 366 13 853 123 562 6.5 6.7 5.0
 
在宅時医学管理 562 556 6 312 5.9 6.6 7.2 4 239 4 220 30 682 7.5 7.6 4.9
 
訪問診療 3 040 2 966 19 243 32.0 35.2 21.9 33 772 33 336 131 756 11.1 11.2 6.8
 在宅患者訪問診療 1 771 1 744 8 953 18.7 20.7 10.2 7 969 7 847 31 772 4.5 4.5 3.5
 寝たきり老人訪問診療 2 404 2 363 15 327 25.3 28.1 17.4 24 665 24 440 96 439 10.3 10.3 6.3
 歯科訪問診療 60 58 56 0.6 0.7 0.1 474 452 242 7.9 7.8 4.3
 その他の訪問診療 186 169 990 2.0 2.0 1.1 664 597 3 303 3.6 3.5 3.3
 
訪問看護・指導 3 416 3 021 11 058 36.0 35.9 12.6 59 994 54 755 63 146 17.6 18.1 5.7
 在宅患者訪問看護・指導 1 972 1 941 5 093 20.8 23.0 5.8 14 337 14 070 15 095 7.3 7.2 3.0
 寝たきり老人訪問看護・指導 2 343 2 298 8 073 24.7 27.3 9.2 37 903 37 519 44 976 16.2 16.3 5.6
 精神科訪問看護・指導 515 153 178 5.4 1.8 0.2 6 130 1 639 1 024 11.9 10.7 5.8
 その他の訪問看護・指導 284 274 585 3.0 3.3 0.7 1 624 1 527 2 051 5.7 5.6 3.5
 
訪問看護ステーションへの指示書の交付 2 848 2 729 14 206 30.0 32.4 16.2
 
訪問リハビリテーション指導管理 814 805 1 603 8.6 9.6 1.8 5 725 5 680 5 325 7.0 7.1 3.3
 在宅患者訪問リハビリテーション指導管理 472 468 892 5.0 5.6 1.0 1 736 1 730 1 875 3.7 3.7 2.1
 寝たきり老人訪問リハビリテーション指導管理 639 632 1 021 6.7 7.5 1.2 3 989 3 950 3 450 6.2 6.3 3.4
 
その他の在宅医療サービス 2 087 2 023 4 319 22.0 24.0 4.9
 
在宅療養機器の貸出し(10月1日現在) 3 604 3 586 38.0 42.6


表24 歯科診療所の在宅医療サービスの状況(重複計上)
平成8年('96)10月1日現在
  実施施設数 施設数に対する割合(%)
歯科診療所(総施設数) 59 357 100.0
歯科訪問診療 21 724 36.6
訪問歯科衛生指導 4 241 7.1

(用語の説明)

「往診」とは、患家の求めにより必要に応じて患家に赴き診療を行うもの。
「在宅時医学管理」とは、居宅において療養を行っており、通院が困難な患者に対して、計画的な医学管理の下に週1回程度以上の訪問診療を行っており、患者又はその看護に当たっている者から電話等によって治療上の意見を求められた場合に常時対応するもの。
「訪問診療」とは、居宅において療養を行っており、通院が困難な患者に対して、計画的な医学管理の下に定期的に訪問して診療を行うもの。
「訪問看護・指導」とは、居宅において療養を行っており、通院が困難な患者に対して、診療に基づき、訪問看護計画によって、保健婦、看護婦又は准看護婦を訪問させて、看護又は療養上必要な指導を行うもの。
「訪問リハビリテーション指導管理」とは、居宅において療養を行っており、通院が困難な患者に対して、診療に基づき、計画的な医学管理を継続して行い、かつ、理学療法士又は作業療法士を訪問させて動作能力又は社会的適応能力の回復を図るための訓練等について必要な指導を行うもの。
「歯科訪問診療」とは、居宅において療養を行っており、通院が困難な患者に対して、訪問して歯科診療を行うもの。
「歯科訪問衛生指導」とは、訪問歯科診療を行った患者又はその家族等に対して、歯科医師の指示に基づき、歯科衛生士等が訪問して療養上必要な指導として、患者の口腔内での清掃又は有床義歯の清掃に係る実地指導を行うもの。

(10) 業務委託の状況(医療施設調査)

 施設数に対する割合をみると、「給食」は病院の31.8%が委託しており、「全部委託」している病院は23.5%である。
 人工呼吸器、人工心肺装置、診断用X線装置等の「保守点検業務」は、病院の81.9%が委託しており、「全部委託」している病院は29.7%である。
 「感染性廃棄物処理」は、病院94.5%、一般診療所81.5%、歯科診療所93.3%が委託している。


表25 開設者−病床の規模別にみた業務委託の状況(重複計上)
平成8年('96)10月1日現在   
  実施施設数 施設数に対する割合(%)
給食 滅菌 保守点検
業務
(医療機器)
清掃業務 感染性
廃棄物処理
給食 滅菌 保守点検
業務
(医療機器)
清掃業務 感染性
廃棄物処理
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
病院 3 020 894 7 770 6 897 8 969 31.8 9.4 81.9 72.7 94.5
 国 113 40 230 304 342 29.2 10.3 59.4 78.6 88.4
 公的医療機関 466 154 1 213 1 262 1 245 34.1 11.3 88.7 92.3 91.0
 社会保険関係団体 54 19 125 129 125 40.3 14.2 93.3 96.3 93.3
 医療法人 1 546 417 4 024 3 347 4 656 31.7 8.6 82.6 68.7 95.5
 個人 583 150 1 468 1 182 1 804 31.1 8.0 78.3 63.0 96.2
 その他 258 114 710 673 797 30.2 13.4 83.2 78.9 93.4
 
一般病院(再掲) 2 824 830 7 054 6 382 7 966 33.5 9.9 83.8 75.8 94.6
  20〜 49床 407 108 1 202 950 1 462 26.7 7.1 78.8 62.3 95.9
  50〜 99 780 206 2 005 1 705 2 287 32.5 8.6 83.5 71.0 95.2
 100〜299 1 132 293 2 732 2 547 3 009 35.6 9.2 86.0 80.1 94.7
 300〜499 309 124 722 749 788 36.1 14.5 84.3 87.5 92.1
 500床以上 196 99 393 431 420 42.6 21.5 85.4 93.7 91.3
 
一般診療所 ... ... ... ... 71 614 ... ... ... ... 81.5
 
歯科診療所 ... ... ... ... 55 361 ... ... ... ... 93.3
 
 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
病院 2 228 233 2 815 4 062 8 021 23.5 2.5 29.7 42.8 84.5
 国 41 8 61 139 299 10.6 2.1 15.8 35.9 77.3
 公的医療機関 188 54 399 981 1 051 13.7 3.9 29.2 71.7 76.8
 社会保険関係団体 8 6 35 111 100 6.0 4.5 26.1 82.8 74.6
 医療法人 1 321 93 1 510 1 784 4 239 27.1 1.9 31.0 36.6 87.0
 個人 502 24 569 584 1 635 26.8 1.3 30.3 31.1 87.2
 その他 168 48 241 463 697 19.7 5.6 28.3 54.3 81.7
 
一般病院(再掲) 2 077 220 2 517 3 942 7 096 24.7 2.6 29.9 46.8 84.3
  20〜 49床 346 12 500 446 1 330 22.7 0.8 32.8 29.2 87.2
  50〜 99 655 48 771 968 2 065 27.3 2.0 32.1 40.3 86.0
 100〜299 884 83 883 1 682 2 690 27.8 2.6 27.8 52.9 84.6
 300〜499 128 43 247 550 667 15.0 5.0 28.9 64.3 77.9
 500床以上 64 34 116 296 344 13.9 7.4 25.2 64.3 74.8
 
一般診療所 ... ... ... ... 65 131 ... ... ... ... 74.1
 
歯科診療所 ... ... ... ... 45 874 ... ... ... ... 77.3
 
 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
病院 792 661 4 955 2 835 948 8.3 7.0 52.2 29.9 10.0
 国 72 32 169 165 43 18.6 8.3 43.7 42.6 11.1
 公的医療機関 278 100 814 281 194 20.3 7.3 59.5 20.5 14.2
 社会保険関係団体 46 13 90 18 25 34.3 9.7 67.2 13.4 18.7
 医療法人 225 324 2 514 1 563 417 4.6 6.6 51.6 32.1 8.6
 個人 81 126 899 598 169 4.3 6.7 47.9 31.9 9.0
 その他 90 66 469 210 100 10.6 7.7 55.0 24.6 11.7
 
一般病院(再掲) 747 610 4 537 2 440 870 8.9 7.2 53.9 29.0 10.3
  20〜 49床 61 96 702 504 132 4.0 6.3 46.0 33.0 8.7
  50〜 99 125 158 1 234 737 222 5.2 6.6 51.4 30.7 9.2
 100〜299 248 210 1 849 865 319 7.8 6.6 58.2 27.2 10.0
 300〜499 181 81 475 199 121 21.1 9.5 55.5 23.2 14.1
 500床以上 132 65 277 135 76 28.7 14.1 60.2 29.3 16.5
 
一般診療所 ... ... ... ... 6 483 ... ... ... ... 7.4
 
歯科診療所 ... ... ... ... 9 487 ... ... ... ... 16.0


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