待ってろ 未来の私

一般職(労働行政)

北海道労働局
雇用環境・均等部長

昭和61年入省

現在の業務内容

雇用環境・均等部では、働き方改革に関連する、パートタイム・有期雇用労働法の周知や、他の労働関係法を企業の皆さんに守ってもらうための企画、地方公共団体や労使団体などとの調整、さらに企業への支援として助成金の支給などをしています。

また、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法など、いくつかの法律について、企業への是正指導やアドバイス、さらには働いている方からの相談対応や紛争解決のお手伝いをして働く環境の改善を進めています。

仕事のやりがい

30年以上前になりますが、入省した年に男女雇用機会均等法がスタートしました。就職活動をする中で、女性に対する差別は、自分自身、「なぜ」と思っていましたので、この法律に直接かかわる仕事はとてもやりがいがありました。

その後も、育児休業法(現育児・介護休業法)やパートタイム労働法など、働く方を取りまく法律が次々とスタートしましたが、いずれも身近な自分ごととして取り組むことができたように思います。

これまでの「常識」と違うことを、企業など皆さんにご理解いただくのは大変ですが、新しい法律を定着させていく仕事はやりがいがありますし、自分ごととしても、モチベーションを持ち続けられたと思います。

仕事をする上で心がけていること

国の組織ですので、どこで働いていても全国の状況が気になりますし、企業や働く方の窓口である現場の情報収集も欠かせません。また、できるだけ諸外国の動きについてもアンテナを張るようにしています。

このようなことで広い視野が得られ、制度や運用を考える立場になったとき、企業や働いている方にとって生きた仕組みを創り出せる気がします。

また、積極的、計画的に年次有給休暇も取って、自分の生活も充実するよう工夫しています。「普通に生活する人」であることで、結果的に仕事に役立つ発想も得られました。

皆さんへのメッセージ

雇用環境・均等行政は、「働く」という切り口で、フロンティアともいえる分野を切り開き、切り開いた道を整え、はじめは女性、そして現在は多様な働き手が通って目的地にたどり着けるよう、日々取り組んでいます。

自分自身もこの道のおかげで家族とここまで来ることができたと思っています。

人生はとても長くなっていますが、「未来の私」は皆さん自身が創り出すものにもかかっています。

次の時代の、皆さんの未来への道もここにあるかもしれません。

この道に興味をもってもらえればとてもうれしいです。