明日の生活を支える社会づくりの担い手として

一般職(厚生行政)

社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課
係長

平成24年入省

担当業務について

精神・障害保健課では、主に障害者の方の保健の向上や、国民の精神的健康の増進に関することを所管しています。その中で、私は現在、精神保健福祉法に基づく入院制度や、精神保健指定医という資格の指定に関する業務等を担当しています。具体的には、精神保健指定医の指定について有識者の意見を聴く会議(審議会)の段取りなどの調整や、精神科病院等における安心・安全な医療を提供するための研修に対する補助事業の実施等に携わっています。

日々の業務にあたっては勉強が欠かせません。たとえば、以前担当していた自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度ですが、障害者福祉に関する知見に加え、医療保険に関する理解や、自己負担額の算定に利用している地方税に関する知識が必要となります。分からないことがあれば自分で調べ、時には周囲の人に教えてもらいながら、1つひとつ理解していく過程は大変ではありますが、これらの理解が適切な判断の基礎となるため、丁寧に取り組みます。

また、精神・障害保健課には、実際に現場で働いた経験を持つ医療職や福祉職の職員も多く在籍しています。業務を進めるにあたっては、事務系の職員だけでなく、このような技術系・専門職の職員とも連携し、一丸となって対応していく場面が多くあります。専門的な知識・経験に基づく視点や考え方を学べることは、この職場ならではの魅力の一つです。

思いをかたちに

厚生労働行政は、中央官庁の中でも特に国民の生活に密着した、身近な行政です。日々の業務は地道な作業や調整の積み重ねも多く、華やかなものばかりではありませんが、培ってきた知識や経験をもとに、明日の誰かの生活を支える社会の仕組みづくりの一翼を担っていくこの仕事は、とても有意義な仕事だと感じています。

「ひとのために働きたい」という思いをお持ちの方は、是非その実現の場として、厚生労働省という職場をご検討いただければ幸いです。