看護職と行政職のハイブリッド~そのバランスの難しさと面白さ~

看護系技官
健康・生活衛生局健康課保健指導室
室長
平成17年入省
入省の経緯、入省前の経験
これまでと違う形での仕事がしたいと思っていたときに、偶然、看護系技官の募集が目に止まりました。そのため、ずっと希望していたというわけではありませんが、直感的に合っているかもなという思いはありました。
入省前に厚労省の仕事がどのようなものかも知らず、その準備もしていなかったので、入省後しばらくは苦労しました。入省のための準備ではありませんが、産業保健師としてWord、Excel、PowerPointを使って業務をしていたことは役に立ちました。
これまでの職務内容
これまで医政局で在宅医療や看護師の現任教育、保険局では特定健診、障害部では医療的ケア児の施策など、気がつけば10カ所以上の部署を経験してきました。厚労省では、ほぼ2年ごと、時折1年で異動することもあります。着任して所掌業務を理解し、職場や現場の方々との関係性もできてきて、今後はこうしたらいいなと思う頃に異動になるのが残念ですが、さまざま部署を経験することは決してマイナスにはなりません。特に保健、医療、福祉は政策的に繋がりがあるので、異動するたびに理解が深まり、面白さが増していくと感じています。補佐級になってからは、直接に形にしていくような経験もできるのでさらに面白くなりました。現在は健康・生活衛生局の保健指導室で地域保健や自治体保健師の人材確保・育成を担当していますが、実は入省1年目の配属が保健指導室で、ほぼ20年ぶりに同じ室に戻ってきました。1年目と現在でこんなにも見えているものが違うのだなと実感しています。
仕事を通じて感じていること
厚労省では看護師・保健師としての対人サービス業務はなく、大雑把に言ってしまうと職種は関係なく同じ仕事をしています。そのため、まずは行政職としての基本的な能力が必要ですが、看護系技官はほぼ入省後にこれを習得することになります。看護系技官の現場での看護の経験は、この基本的な行政能力があって発揮されます。そのため、入省直後に自分より年下の同僚の中で謙虚に行政能力を習得できるかがポイントだと思います。仕事の仕方として心がけていることは、作って満足するのではなく、実際に期待した通りに現場でワークしているのかを確認して、不具合を修正していくことに注力するようにしています。そのためにもっとも有効なのは現場の話を聞くことで、気になることがあれば、すぐに意見交換をさせていただいています。耳が痛いことではありますが、課題を伝えてくれる現場は、何とかしたいという熱量を持っているので、かえってパワーをもらえるように感じています。職場の雰囲気は、厚労省が長くなってきたので特別感がわかりませんが、みんな何かを良くしようと思って前向きに取り組んでいて、その姿勢は心地いいと感じます。
看護系技官に興味がある方へのメッセージ
看護系技官は、看護師、保健師、助産師の免許を活かした仕事としては特異だと思います。そのため、多くの看護職員の方に興味を持っていただくことは難しいと思いますし、仕事の適性のようなことを言い表すことも難しいなと感じています。
どのような職場でも、それぞれの個性が絡み合って成り立っていると思いますので、少しでも興味がある方は、業務説明会に参加していただいて看護系技官と話すことで、看護系技官の雰囲気を肌で感じていただければと思います。
