食の安全における公衆衛生獣医師の役割

獣医系技官
食品監視安全課
輸出先国規制対策室長
平成14年入省
これまでの職務内容
厚生労働省では食品安全分野で地方自治体での勤務から海外国際機関への出向まで経験することができました。実感したのは、世界、国、地方のどの段階でも食品の安全性確保は重要な社会テーマであり、そこには必ず公衆衛生獣医師が重要な役割を果たしてるということです。
WHOへ出向
WHOでは、国連食糧農業機関(FAO)の職員と一緒に、食品中の微生物のリスク評価を行う専門家会合の事務局を担当していました。食品安全の国際基準を策定するコーデックス委員会から依頼されたリスク評価について、世界中から専門家と評価に必要なデータを募集し、専門家の選定、収集したデータの整理等を行い、専門家会合が円滑に進むよう取り組みました。英語で世界の専門家等とやりとりするのは大変でしたが、獣医学の知識が役立つ場面もあり、国際機関で獣医師として働くという貴重な経験ができました。
輸入食品の安全を守るために
平成 30 年に公布された改正食品衛生法において、輸入される食肉に HACCP に基づく衛生管理を求めること、乳及び乳製品に衛生証明書の添付を求めることとなり、省令改正や輸出国への通報、輸入可能な国の告示等を担当しました。すでに多くの国から食肉や乳・乳製品を輸入しており、施行日を迎えてもそれらの輸入に支障が出ないよう、丁寧な説明や迅速な情報収集・分析に努めました。輸出国との協議には英語が必要でしたが、WHO 等での経験が役立ちました。
・どんな人がこの仕事に向いていると思うか
人の健康を守るという目標を、制度を整えていくことで実現していく仕事です。業務の内容、場所、関わる人が幅広く大変なこともありますが、何にでも関心を持って、前向きに考え取り組める人が向いているのではないかと思います。
