霞が関歳時記

総合職(事務系)
大臣官房会計課
社会保障財政企画官
平成15年
日々の中にある光
22年間、色々な言葉に支えられてきましたので、この仕事の一コマをうつすものとして、いくつかご紹介したいと思います。
ー「慌てず、焦らず、諦めず」
法案担当の係長の頃、「あれもこれもやらないと」でとにかく一杯だった私にこう言ってくれた上司。そして、この言葉はのちの子育てにも活きました(こどもは急いでも育たない)。
ー「泥だらけになって考えろ」
社会保障・労働政策の制度設計をする係長や補佐が考え抜く様子は、一見、デスクでパソコンを打っているのですが、自分が見聞きしてきた世の中の姿や読んだ本などを統合していくその思考プロセスを、この「泥だらけ」という言葉がいちばん的確に表しているように私は思います。
ー「出会った責任」
困窮者支援をしている方が、「孤立しているその人」とつながっている・つながり続けていく必要性を表して仰っていた言葉です。我々霞が関の人間は、困っている人個人に日々出会うということはありませんが、「これは何とかしなければ」と思った事柄に対しては、同様に「気づいた責任」があると思っています。
寒い冬のあとに
さて、霞が関には春夏秋冬があり、この原稿を書いている11月というのは、制度改正の検討や予算編成が佳境に入って来て、忙しいわ、何より仕上がるかどうかわからないわで大体しんどい季節です。それでも自分を信じ、また省内外の仲間の力を信じて、この国の未来が少しでも良いものとなるよう努力する、それが今日もこの職場の中にある日常です。そして、皆さんにこの原稿が公開される春頃、法案や予算の審議を経て、政策が世の中に出ていきます。
我々の仕事と同じように、皆さんの目の前にも無限の可能性があると思いますが、その一つとしてどの仕事を選び、仕事から何を受け取って、自分の人生という箱に入れていくか考えたときに、厚生労働省はなかなか面白いのではないかと思っています。
