人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える
次世代ケアの実現に向けて

総合職(技術系)

介護ロボット開発・普及推進室
室長補佐
(併)経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課 医療・福祉機器産業室
室長補佐

平成11年入省

現在の業務内容について

高齢化が進み、現役世代(担い手)が急減していく中、介護分野における業務効率化を進めるため、介護ロボットの開発・普及の加速化への取り組み、介護の生産性向上の取り組み、2040年を見据えた介護テクノロジーの研究開発の検討を行っています。

具体的には、経産省の併任も受けて、「介護ロボットの開発・普及の加速化」のため、開発重点分野を策定し、必要な支援を行っています。中期的な取り組みとしては、社会保障の持続可能性を確保すべく、「介護の生産性向上」のためのテクノロジーの活用などに取り組んでいます。

社会保障分野における厚生労働省3大テーマは医療・年金・介護ですが、介護分野においては、「介護の生産性向上」のためのテクノロジーの活用が、最も重要な施策と言っても過言ではないと思います。

また、長期的な取り組みとして、人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケアの実現に向けて、厚労省、経産省、文科省及び内閣府健康・医療戦略室で連携して、100億円規模もの大規模な研究開発の具体的な検討に参画しています。

これまで携わった中で印象的な仕事について

国際課時代に、ILO(国際労働機関)本部のあるスイスのジュネーブで年3回開催されるILO総会と理事会に2年とも毎回出席していたことが挙げられます。特に2019年のILO総会はILO創設100周年という節目に当たり、次の100年に向けたILOの羅針盤を示す目的で100周年成果文書が議論され、ここに日本政府代表の1人として出席し、2週間に亘って、時には日付が変わるまで熱い議論が繰り返される日もある中、気力も体力も共に消耗することもありましたが、日本が主張したい、日本の労働政策の強みである高齢労働者雇用施策を成果文書に盛り込むことについて、諸外国の担当者に事前レクするなどの努力を行った結果、適切・的確に反映できました。

また、チームのパートナーとして来てくれた近隣のアタッシェとも熱い友情が芽生えました。

業務上心がけていることについて

厚労省はどこも国民生活に根付いていて、行政ニーズの高い施策を扱っていますので、将来的に取り組んでみたいこと、実現してみたいことについて、小さいながらも目標を持つことを意識しています。

また、精神面や生活面では、一人で抱えられることには限度があることをよく理解しているつもりなので、必要以上に気負いすぎないように心がけています。また、懇親会や、業務の隙間のたわいのない会話など職場の良好な関係構築、コミュニケーションをしっかり取る、ワークライフバランスの実現にも目配りしていきたいと思っています。

学生へのメッセージ

皆さんと、厚労省で日本の未来に関わっていける仕事でご一緒できることを楽しみにしています。