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リステリアによる食中毒

リステリアによる食中毒

リステリア・モノサイトゲネス(下「リステリア」と呼びます。)は、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
我が国のこれまでの食中毒統計では、リステリアによる食中毒の報告例はありませんが、食品安全委員会の評価書によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされています。
リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者の方は注意が必要です。
食品由来によるリステリア症は、年間住民100万人あたり0.1〜10人とまれです。ただし、重症化すると致死率が高い疾患であることから、世界保健機関(WHO)においても注意喚起を行っています。

菌の特徴

リステリアは、他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。
一般に、食品を冷蔵庫で保存したり、塩漬けしていると、食中毒菌が増えないと思いがちですが、このような条件でもリステリアは増殖し、食中毒の原因になる恐れがあります。
しかし、健康な成人では非常に多くのリステリアを摂取しなければ発症しないため、賞味期限や保存方法を守っていれば、食中毒が発生するほどの菌数にはなりません。
また、発症しても軽症で自然に治るとされていますが、リステリアに感染したときの症状の重篤度には個人差があります。悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や、敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合(リステリア症)もあります。

気をつけた方がよい食品

欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどでリステリアによる集団食中毒が発生しています。
また、国内では、乳製品、食肉加工品や魚介類加工品などから、とても菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。

冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です。

◆リステリア食中毒の主な原因食品例
  ・生ハムなどの食肉加工品
  ・未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱をせずに製造されるもの)
  ・スモークサーモンなどの魚介類加工品

気をつけていただきたい方 〜妊婦、高齢者は注意が必要です〜

妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
(平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。)


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家庭での予防対策

リステリアは冷蔵庫内でも増えるので、冷蔵庫を過信せず、食品は期限内に(開封後は速やかに)食べるよう心がけましょう。リステリアは加熱により死滅するので、加熱して食べることも、予防対策の一つです。
◆家庭での予防方法
  ・生野菜や果物などは食べる前によく洗う。
  ・期限内に食べるようにする。
  ・開封後は、期限に関わらず速やかに消費する。
  ・冷蔵庫を過信しない。
  ・冷凍庫で保存する。
  ・加熱してから食べる。

これらの予防法は、その他の食中毒の予防にも有効です(サイト内リンク 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント)。

分かりやすい資料

ご自由に印刷してお使いください。

検討の経過

以下の審議会等で検討が行われてきました。

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。

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