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国立療養所奄美和光園 園長
馬場 まゆみ(ばば まゆみ)
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国立療養所奄美和光園のホームページにアクセスいただきありがとうございます。
当ホームページは、施設の紹介、療養所の動き、広報活動など、皆様方に幅広く情報をお届けできるようアップデートに努めておりますので、お時間がございましたら様々なページを閲覧していただけますと幸いです。
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国立ハンセン病療養所は全国に13施設ありますが、奄美和光園は鹿児島県における2つ目の療養所として昭和18(1943)年4月5日に現在の地に開設されました。創立83周年を迎える令和8年4月現在の入所者数は6名と、13施設のなかで最も入所者数の少ない療養所となっています。
当園の大きな特徴は、入所者のほとんどが奄美群島の出身者である、という点にあります。開園時の入所者は8名でしたが、第二次世界大戦や戦後の米軍統治時代を経て、昭和28(1953)年に奄美群島が日本復帰を果たすと、九州本土や沖縄にある療養所から多くの奄美出身者が帰ってきました。そして人生の大半を奄美和光園で過ごしてきました。そのため園内の随所で、そして日々の生活の中で奄美特有の風習や文化に出会います。
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私たち職員は、当園の基本理念に基づき、奄美和光園を終の棲家として暮らす入所者1人ひとりの日々の生活を支えるため、医療だけではなく、看護・介護を含めた高齢者福祉に全力を注いでいます。入所者の方々はハンセン病の後遺症を有していますが、ごく普通に社会生活を送ることができます。特に地域の方々との交流には積極的に参加することを望んでおられ、「地域の絆」を支えることも職員の大きな仕事であり、やりがいとなっています。
「地域に開かれた療養所であるために」という入所者自治会の希望により開設された皮膚科の一般診療は昭和58(1983)年から現在まで受け継がれ、さらに平成25(2013)年からは健康保険を適用した入院制度も始まりました。引き続き地域医療に貢献できるよう診療体制を維持したいと考えています。
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当園を訪れた方々から「和光園の名前の由来は、地名からですか?」と尋ねられ、「いいえ、和光園の方が地名の由来になっています」と答えることがしばしばあります。平成18(2006)年に市町村が合併して奄美市が誕生する際、当園周辺は土地区画整理が行われました。新たな町名を公募したところ、「奄美和光園があるから和光町に」と地域の方々がおっしゃってくださったと伺っております。感染症患者の隔離を目的として創立された当園ですが、時代を経て地域に溶け込み、さらにはランドマークと認識していただけるようになるまでには、先人の方々の並々ならぬ努力があったことと想像します。地域の中の奄美和光園であることを自覚し、ますます開かれた療養所となるよう情報発信に努めます。当園を訪れる方々が増え、皆様方と入所者の方々とのふれあいが持続することを願っています。
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令和8年4月