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カリキュラム

教育課程の考え方

1.カリキュラムの構造図

 当校での教育は、2年課程の准看護師教育カリキュラム(1890時間の講義・演習・実習)に積み上げていくよう表している。保健師助産師看護師学校養成所指定規則に沿って、基礎看護教育に必要な教育内容を精選し、基礎分野、専門基礎分野、専門分野で構成した。円柱の中心部は、看護師としての基盤である人間性や社会性、倫理性を養い、科学的思考力やコミュニケーション力を高められることを学ぶ基礎分野を表している。人体の構造や機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障を学び、臨床判断力の基盤を学ぶ専門基礎分野、看護実践の専門性を学ぶ専門分野に発展的に広がる三層構造となっている。さらに、上に伸びる矢印は、絡み合い漸進していく教育を構築している。どの分野においても、講義・演習・実習という授業方法を通して学び、専門職業人として成長できるように描いてある。以上のことから当校のカリキュラムデザインは、准看護師教育カリキュラムを積みあげ、各分野を関連させた積み上げ・漸進型とした。

2.教育課程の構築

 本カリキュラムは、看護実践力を高めることをねらいにし、基礎分野、専門基礎分野、専門分野で構成した。

分野 考え方
基礎分野  看護の専門職を育成する上で基盤となり、「専門基礎分野」及び「専門分野」の基礎でもある。生命の尊厳と人権擁護を基盤に、人間に対する深い理解と洞察力、幅広い豊かな人間性の醸成を中核として、科学的思考力及びコミュニケーション能力を高め、自由で主体的な判断と行動を促す教育内容とした。「科学的思考の基盤」「人間と生活・社会の理解」の教育内容で構成した。
専門基礎分野  専門分野の前提であり、また基盤でもある。専門基礎分野は、看護実践の基盤として学ぶ内容とするために、臨床の状況に即した専門性のある教育内容とした。専門基礎分野は、「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」「健康支援と社会保障制度」の教育内容で構成した。
専門分野  看護学としての専門性を高めるため、基礎分野と専門基礎分野の学習を生かし、看護に必要な看護実践力の育成を目的とした教育内容とした。専門分野は人間の発達段階と健康段階を考慮しつつ看護実践能力を高める基礎となる知識・技術・態度を育てる分野である。この分野は「基礎看護学」、「地域・在宅看護論」、「成人看護学」、「老年看護学」、「小児看護学」、「母性看護学」「精神看護学」、「看護の統合と実践」の8領域で構成した。

3.学科進度

教育課程および進度表

教育課程および進度表

実務経験のある教員等による授業科目の一覧表

1.講師別
科目名 講師名 実務経験 時間数 単位数
看護過程 治郎丸倫子 臨床経験10年 30
小児看護学概論 30
成人看護援助論Ⅲ 15 成人看護援助論Ⅲ(遠藤裕子)と併せて30時間1単位
臨床判断 中山美加 臨床経験5年 15
臨床看護技術演習 30
フィジカルアセスメント演習 近藤大作 臨床経験23年 30
精神看護学演習 30
臨床看護技術演習 15
成人看護援助論Ⅲ 遠藤裕子 臨床経験5年 15 成人看護援助論Ⅲ(治郎丸倫子)と併せて30時間1単位
老年看護学概論 福川大介 臨床経験7年 15
公衆衛生学 15
診療に伴う技術 諏訪加代子 臨床経験23年 30
合   計 270時間 11単位

2.科目別

科目名 講師名 実務経験 時間数 単位数 履修
時期
臨床経験 講師別 全体
専門基礎分野 臨床判断 中山 美加 5年 15 30 1年
専門分野 Ⅰ 診療に伴う技術 諏訪 加代子 23年 30 30 1年
看護過程 治郎丸 倫子 10年 30 30 1年
フィジカルアセスメント演習 近藤 大作 23年 30 30 1年
老年看護学概論 福川 大介 7年 15 15 1年
成人看護学援助論Ⅲ 治郎丸 倫子 10年 15 30 1年
遠藤 裕子 5年 15
小児看護学概論 治郎丸 倫子 10年 30 30 1年
専門基礎分野 公衆衛生学 福川 大介 7年 15 15 2年
専門分野Ⅱ 精神看護学演習 近藤 大作 23年 30 30 2年
統合分野 臨床看護技術演習 中山 美加 5年 30 45 2年
近藤 大作 23年 15
合   計 270時間 11単位