どんな病気であれ、子どもは病院に行きたがらないものです。まして、こころの病院となると、ますます敷居が高く感じられることでしょう。行きたくない、病気であると認めたくないという、子どもの気持ちに寄り添うことも必要です。
しかし、こころの病気は、早めの治療ほど回復も早いといわれています。無理強いせず、子どもの気持ちを受け止めながら、受診を促していかなくてはなりません。
(例) | 「眠れないのね、つらいね」 「いろんな声が聞こえたら、気持ちが休まらなくて大変ね」 |
(例) | 「お薬で眠れたほうが楽になるんじゃないかな」 「お医者さんに相談したら気持ちが休まる方法を教えてくれるかもしれないね」 |
(例) | 「あなたを苦しめている、不安(あるいは「眠れなさ」「気になりやすさ」等)を軽くするために、病院にいってみない?」 |
病院に行きたがらなくても、実際につらい状態であることは本人も感じています。つらさに共感したうえで、病院に行くほうが本人も楽になると伝えるとよいでしょう。
また、「あなた=おかしい=病気」という説明ではなく、「あなたを苦しめている、○○」というように、「あなた」と「病気の症状」を分けて話すことが大事です。
たとえば、「あなたの毎日を不便にしている○○、あなたを苦しめている××を軽くするために病院で相談してみない?」と伝えると、抵抗が少ないでしょう。