就職情報の収集と注意点

就職情報の収集と注意点

現在では、インターネット上のツールやサービスを利用して就職活動を行うことが多くなっています。
個別の企業等のホームページのほか、業界や職種の説明、就職活動に必要な基本的な情報などをまとめて収集できる就職情報サイトもよく利用されています。

就職情報サイトでは、自分に合う職業を見つけるための適性検査なども用意されています。
ただし、適職診断と言いながら実際は興味や価値観に基づいて特定の職業を紹介するものも多く、その職業に対する適性•能力が現時点で備わっているとは限らないので、検査の解釈には注意が必要です。
ハローワークなどの専門家に確認するようにしましょう。

手軽に情報収集できるものとして、企業の評判が気になる場合に、SNSや社員による評価(いわゆる口コミ)サイトで検索をして、さらに情報収集することが増えています。

ちょっとした
ヒント

SNSの利用では以下の3つのことに気をつけましょう。

①フェイクニュース
本物らしく見せかけた偽物の情報です。また、現実の画像や映像、音声の一部を加工し、本物らしく見せかけた偽の情報の「ディープフェイク」もあります。日常当たり前のように利用しているSNSですが、不確かな情報や偽の情報が溢れています。すぐに鵜吞みにせず、企業の公式アカウントや公式ウェブサイトから真偽を確かめるようにしましよう。

②エコーチェンバー
ソーシャルメディアを利用する際に、自分と似た意見や興味、関心を持つユーザー同士で繋がったコミュニティで意見を発信すると、自分と似た意見が返ってくるという現象のことです。自分と同じ価値観を持つ人が集まるコミュニティと繋がることは心地よく、それ自体は問題ではありませんが、閉鎖的なコミュニティの中にいると、日常的に目にする意見にバイアス(偏り)が出てきます。自分と異なる意見は排除され、常に同じような意見ばかりが溢れ、それ以外の意見は間違っていると思え、常識や事実からかけ離れていても「自分の意見は正しい」という思い込みにつながりやすくなります。

③フィルターバブル
インターネットの検索サイトが、利用者の検索履歴などを分析学習することで、検索結果として、利用者の見たい情報が優先して表示されてしまう現象のことです。利用者が見たくない情報は表示されないようになるため、泡(バブル)の中に包まれた(フィルター)という意味に例えています。フィルターバブルは、人の思考や視野を狭くしてしまう危険性が懸念されています。

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