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No.008 日産自動車 株式会社

参画企業の挑戦 〜仕事と生活は調和するか?〜

No.008
日産自動車 株式会社

代表取締役 社長 カルロス ゴーン

仕事と家庭の両立へ、シフトする。

フランス、ブラジル、アメリカ等、様々な国で仕事をしてきたゴーン氏は、日本人の働き方をどう見ているのだろう。「日本の工場で働く人々は、世界で最も優れていると思います。彼らは時間軸で働き、業務プロセスも明確です。一方、日本の管理部門の生産性は、世界の中でもあまり高くないという調査結果があります。仕事が終わったら早く家に帰り、家族と過ごすべきなのです」

性別・国籍・文化、さらには人それぞれの個性や価値観等の多様性“ダイバーシティ” を理解し、経営戦略として推進する日産は、“仕事と生活の調和”にも積極的だ。事業所内託児所、在宅勤務制度も既にあり、評判も上々だ。2008年4月には、育児・介護・結婚・配偶者出産・不妊治療等でも利用できる家族のための休暇制度「ファミリーサポート休暇」を導入。「制度はいろいろあるが、必ずしも使いこなせていない」という声を真摯に受け止め、全従業員のワーク・ライフ・バランスを実現する環境づくりを続けている。「誰もがビジネスパーソンでありながら、良き家庭人としても幸せに働ける会社にしていこうと考えています」とゴーン氏。その幸せは、グローバルな競争を勝ち抜くためにも欠かせない。

なお、CEOでありながら家庭では良き夫、三女一男の父であるゴーン氏の“両立”のコツは「家では仕事を一切せず、思いやりをもって家族と接すること、話をよく聞くこと」だそうだ。ぜひお試しを。

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