今日の献血が、誰かの治療につながる―愛の血液助け合い運動

コラム「いま注目! 厚労省のススメ」

今日の献血が、誰かの治療につながる―愛の血液助け合い運動

コラム
2026.7.10

厚生労働省では、毎年7月を「愛の血液助け合い運動」月間として、日本赤十字社や都道府県と協力し、献血への理解と協力を呼びかけています。血液は人工的に造ることができず、血液から作られる血液製剤は長い間保存することもできません。今回は、献血が必要とされる理由や献血の流れなどを、初めての方にも安心して参加いただけるよう、わかりやすくご紹介します。

「愛の血液助け合い運動」の背景と目的

「愛の血液助け合い運動」は、献血者数が減少しやすい夏季に、我が国の血液事業を安定的・継続的に維持し、血液製剤の国内自給を確保することを目的として、毎年7月に実施されています。
輸血用血液や血漿(しょう)分画製剤は、病気やけがの治療、手術など多くの医療現場で必要とされています。必要なときに、必要とする患者さんへ血液製剤を届けるためには、日々の献血協力が欠かせません。

なぜ献血が必要なの?

献血について知っておきたいポイントを、3つに分けて紹介します。

ポイント① 献血とは?

献血は、輸血や血漿分画製剤を必要とする患者さんを支える重要な基盤です。献血には全血献血と成分献血がありますが、400mL全血献血は男性で年3回、女性で年2回の上限があります。

ポイント② 血液は長期保存や人工的な製造ができません

血液は長期保存ができず、人工的に製造できる代替品もありません。また、近年では血漿分画製剤の一つである免疫グロブリン製剤の需要も増加しています。輸血用血液製剤には有効期間があること、また前述のとおり年間での回数制限があるため、医療現場へ安定的に届けるには、一時的な協力ではなく、多くの方の継続的な献血協力が重要です。

ポイント③ 若い世代を含めた協力が求められています

近年、若い世代の献血者数は減少傾向にあります。一方で、少子高齢化により献血可能人口の減少が見込まれる中、将来にわたって安定的に血液を確保していくことが課題となっています。
これからも必要な血液を患者さんに届けていくためには、若い世代を含め、幅広い世代の理解と協力が重要です。

献血の流れ

献血は、体調などを確認しながら段階を追って行われます。ここでは、初めて献血に行かれる方にも安心して参加していただけるよう、基本的な手順を紹介します。

①献血受付

本人確認を行い、献血の副作用や血液の利用目的などについて説明を受け、同意した上で申し込みます。

②体重測定・質問への回答

献血の種類や採血量を確認するために体重を測定し、健康状態などに関する質問に回答します。

③問診、血圧・脈拍・体温の測定

回答内容をもとに問診を行い、血圧・脈拍・体温を測定して献血できる状態か確認します。

④ヘモグロビン濃度測定・血液型事前検査

採血基準を満たしているか確認するため、ヘモグロビン濃度の測定や血液型の事前検査などを行います。

⑤採血

採血ベッドに横になり、採血を行います。採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血では採血量に応じて40~90分程度です。

⑥休憩

献血後は、休憩場所で水分を補給し、少なくとも10分以上は十分に休憩します。

詳しい手順は、日本赤十字社の「献血の手順」ページで確認できます。

献血Web会員サービス「ラブラッド」

日本赤十字社では、献血者の利便性向上を目的として、献血Web会員サービス「ラブラッド」を提供しています。ラブラッドに登録すると、全国の献血会場(一部を除く)での献血をスマートフォンやPCから簡単に予約できるほか、血液検査の結果をWebで確認することができます。

事前に予約できるため待ち時間を短縮しやすく、自分の予定に合わせて献血しやすくなることもメリットです。献血をより身近にするサービスとして、活用してみてはいかがでしょうか。



まとめ

献血は、病気やけがで輸血や血漿分画製剤を必要とする患者さんを支える、身近でありながら命を救うことができるボランティアです。「愛の血液助け合い運動」をきっかけに、献血について理解を深め、自分にできる協力を考えてみませんか。