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問題

品質とセキュリティ等のトラブル発生

勘所8

設計の検証と開発でのテストに工数をかけ、品質のトラブルに起因する手戻りを無くすべし。

背景

 完成後に品質やセキュリティ等に関わるトラブルが発生すると、その対応のために手戻りの仕事が発生するため、長時間労働の発生リスクは高まります。とくに発注者との間でトラブルの対応策や解決案について合意が遅れると、プロジェクトとくにプロジェクトマネージャにかかる負荷は大きくなります。
 いま、ソフトウェアの脆弱性の問題がとくに注目されています。プログラムの不具合や設計上のミスが原因で発生する情報セキュリティ上の欠陥(セキュリティホール)を放置すると、ハッキングに利用されたり、ウイルスに感染したりする危険性が大きくなります。さらにIoTが進展すると、いたるところにセキュリティホールが発生する可能性さえあります。
 このことは、これまで以上に品質やセキュリティ等に関わるトラブルが起きた時の問題が重要になっていること、品質上のトラブルへの対応をしっかり行うことの必要性を示しています。しかし、それには工数がかかり、対応次第では長時間労働につながりかねません。何にも増してトラブルを起こさないことが重要なのです。

解決策

完成後に品質やセキュリティ等に関わるトラブルが発生すると、解決・収拾までに多くの時間とコストが掛かり、長時間労働を生むことになります。そのためトラブルを未然に防止する体制を整備することがこの問題に対応する基本になります。以下はそのための勘所です。

解決策1

まずはプロジェクト開始前に、予想されるリスクと対応を時間をかけて慎重に検証します。

解決策2

開発段階では、テスト・検証に十分な時間をかけ、後工程で品質等のトラブルが起きないようにします。

解決策3

以上の個別的な対応に加えて、トラブルを未然に防ぐための基盤を作っておきます。一般財団法人日本科学技術連盟のHPによると、トラブルの未然防止には情報の収集・活用、論理的指向、組織・風土づくりが重要であるとされています。

ヒントとなる取組事例

■SCSK株式会社の取組
プロジェクトに関わるリスクを「リスク管理台帳」としてまとめ、予想すべきリスクの分析と対応策を顧客と一緒に共有しました。特にプロジェクト開始以前に、予想されるリスクについて顧客と「握る」ことにより、予定外の作業を出さないことが肝要です。

■株式会社熊本計算センターの取組
単体テスト、結合テストの検証に時間を多く費やし、品質向上を図り、後工程で障害発生などによる品質低下を抑止し、手戻りを極力抑えました。その結果、全体の業務負荷を1〜2割程度削減することに成功しました。