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問題

発注者の協力が得られない

勘所3

ステアリングコミッティを設置し、ルール化や第三者チェックなどの体制を整備すべし。

背景

 開発プロジェクトでは、予期しない問題が起こることは当たり前のことです。開発プロジェクトを効率的に進め、当初の仕様通りに終わらせるには、予期しない問題が起こるリスクに適切に対応することが大切です。
 そのためには、発注者である顧客、受注者としてのSIer、外注先等のパートナー企業などの関係者との協力関係を作り、予期しない問題に合わせてプロジェクトの進め方を調整していくことが求められます。とくにプロジェクトの規模が大きくなり、難易度が高まるほど、収益管理や労務管理における調整機能が重要になります。
 関係者との協力関係が不十分で、とくに顧客とのコミュニケーションが希薄なプロジェクトでは、予期しない問題への対応がうまくいかず、プロジェクトメンバーの労働時間が長くなってしまいます。

解決策

長時間労働を是正し、プロジェクトを効率的に進めるには、顧客、SIer、パートナー企業などの関係者とくに顧客との協力関係を作り、プロジェクトの進め方を適宜調整する仕組みを整備しておくことが必要です。以下は、そのための施策です。

解決策1

顧客、SIer、パートナー企業などからなる、相互の利害を調整するための会議体(ステアリングコミッティ)を設置します。

解決策2

ステアリングコミッティは設置するだけでなく、機能させることが重要です。相互に役割を確認し、進捗にあわせて“何を”、“どのタイミングで”、“誰が”チェックするか、“誰がどう対処する”等のルールを明確にする必要があります。また、月次、週次、日時等、開催の頻度も定め、コミュニケーションを密にする必要があります。

解決策3

ステアリングコミッティ等の会議体を作る以外にも顧客とのコミュニケーションを密にし、リスクや開発の進行状況を共有化する有効な方法があるので、それを活用すること。リスク管理台帳、チャットの活用等の具体例が「ヒントとなる取組事例」に紹介してあるので、それらを参考にしてください。

ヒントとなる取組事例

■B社の取組
全社的な管理体制によるプロジェクト支援を実施しています。各フェーズ毎に“誰が”、“何を”、審議・チェックをするかのルールを明確にしています。第三者チェックにより人員の追加を指示することがあります。これによって、長時間労働を回避できることもあります。

■株式会社SRAの取組
毎年の契約時に担当部長が顧客に対して働き方改革の説明をしています。また、月に2回メンバーが代わる代わる有給休暇を取得するよう調整し、顧客との週次打ち合わせで休暇の説明をしています。

■株式会社KISの取組
顧客も加えたビジネスチャットにより、発注者とのコミュニケーションが円滑になり、顧客のニーズを瞬時かつ的確に把握することが出来ました。従来の会議や議事録作成の作業時間もなくなり、業務の効率化と労働時間の削減に繋がりました。

■SCSK株式会社の取組
プロジェクトに関わるリスクを「リスク管理台帳」としてまとめ、予想するリスクの分析と対応を顧客と一緒に共有しています。特にプロジェクト開始以前に予想されるリスクについては、顧客と合意することが、予定外の作業を出さないことに繋がります。

■株式会社ユビキタスの取組
エクセルのマクロで作成した「プロジェクト標準」のテンプレートを共有し、お客さんとコミュニケーションを取りながら、テンプレートの空欄を埋めていけば計画書が完成し、またレビューが完成するようになっています。