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問題

作業の標準化ができていない

勘所13

顧客・パートナーでドキュメントやテンプレートの標準やルールを統一した開発基盤を共有すべし。

背景

 発注者と受注者、受注者とパートナー企業との間で開発標準等の仕事のやり方が合っていないと、トラブルが発生し生産性が低下する等の状況が起こりやすくなり、その結果、長時間労働の原因になります。
 複数の企業、複数のITエンジニアが共同で作業をスムースに進めるには、仕事を進めるうえでの何らかの共通ルール、標準が必要です。プロジェクトに関与する企業がそれぞれ独自の標準を持っていることは珍しくありません。しかし、それぞれの企業がそれぞれの標準にしたがって仕事に取り組むようでは効率的なプロジェクト運営は難しくなります。

解決策

この問題に対しては、プロジェクトを進めるにあたって発注者、受注者、パートナー企業が同じルール、標準を共有することが、基本的な解決方法です。また、その際にはプロジェクトの特性を考慮して、発注者、受注者、パートナー企業にとって使いやすいルール、標準を採用するといった配慮が必要です。以下では、具体的な対応策を示しておきます。

解決策1

どの標準を選択するか、その標準からどのテンプレートやツールを使うかをプロジェクト開始前に明確にしておきます。プロジェクトの規模が大きくなるほど、経験の浅いメンバーが多くなるので、共通のルール、標準を事前に明確にする必要性は大きくなります。

解決策2

プロジェクト特性に合った開発環境は何かについての情報とノウハウを蓄積し、それに基づいて、プロジェクトに合ったルール、標準を顧客に提案し共有化をはかる方法も有効です。

解決策3

標準を設定するにあたっては、JIS規格のソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)に基づく「共通フレーム」(独立行政法人情報処理推進機構)、SIerやコンピュータメーカー等が公開している標準が参考になります。

ヒントとなる取組事例

■株式会社ユビキタスの取組
エクセルのマクロで作成した「プロジェクト標準」のテンプレートを共有し、お客さんとコミュニケーションを取りながらレビュー計画書を策定・実行しました。

■株式会社熊本計算センターの取組
ドキュメントの作成規約やテンプレートを標準化し、記載ルールや記載レベルを統一することで、ドキュメント作成や製造工程の生産性向上を図り、作業時間を短縮しました。

■伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の取組
大型案件の場合、開発標準とフレームワークは必ず準備します。過去の大型案件で使ったものを改訂して再利用することが多いです。会社としての開発標準とフレームワークについては、急速な技術革新の中でメンテナンスするコストと利用価値を考慮して、標準化の範囲を検討する必要があります。

■新日鉄住金ソリューションズ株式会社の取組
SDCセンターという開発支援組織を設置し、開発環境、標準APアーキテクチャ、管理ツール、ドキュメント等をクラウド環境で一箇所にまとめ、顧客とも共有できるように提供しています。「この言語ならこの開発フレームを使えば生産性が上がる」といった知見も含め開発技術を全社のプロジェクトへ展開しています。

■SCSK株式会社の取組
自社開発の超高速開発プラットフォームサービスを導入することで、画面を見ながら完成品のイメージを固め、短期間で設計・実装が完了します。また利用開始後でも、画面を確認しながらリアルタイムで修正・改善が可能です。

超高速開発プラットフォームサービスを導入した概念図