園長挨拶
園長 横田 隆
この度は、当園のホームページをご覧いただき感謝申し上げます。
当園は、全国に13か所ある国立ハンセン病療養所の一つであり、平成21年には創立70周年を迎えました。
ハンセン病は、以前より不治の病や遺伝病などと誤解され、長い間、入所者やその家族が社会の偏見に苦しめられてきました。
入所者は故郷を離れて、ハンセン病後遺症および高齢化に伴う各種合併症に対して長期療養生活を送っており、当園は療養の場であるとともに、生活の場ともなっています。
入所者は、障害の程度に応じて、不自由者棟と一般軽症者寮に分かれていますが、居住スペースや介護施設、医療設備を1か所に集めるとともに地域交流スペースも整備するという「将来構想」に基づき平成17年度から逐次工事を開始し、平成19年3月には「第1メープルケアセンター」(3階建て60床)を、平成21年8月には「第2メープルケアセンター」(2階建て20床)を、平成22年3月には「さくらホール」(多目的会館)を整備しました。
地域との交流については、毎年、「少年少女野球大会」や「ゲートボール大会」、「花火大会」などを開催して地域交流を図っています。
平成18年6月には隔離政策の実態や療養所の暮らしぶりを紹介する文書や写真、生活用品を集めた「しんせい資料館」をオープンしました。
今後はさらに、さくらホールやパークゴルフ場なども活用して地域交流を図っていきたいと考えております。
皆様のさらなるご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
国立療養所東北新生園 園長 横田 隆 |