Home > 学校紹介 > 卒業生からのメッセージ

卒業生からのメッセージ

看護の現場で活躍する先輩たちから、心温まるメッセージ。

多くの卒業生たちが当校から日本全国へ、働く職場は違っても愛生園で学んだ2年間は忘れません。

 

2014o3

第28期生
勝手 淳一
NHO四国こどもとおとなの医療センター

 

専門職業人としての基礎を学べる学校

 私は、国立療養所長島愛生園附属看護学校を卒業して、母体病院である長島愛生園に就職し、現在は香川県にある四国こどもとおとなの医療センターで副看護師長として病棟スタッフと共によりよい看護を目指して勤務しています。
 長島愛生園では一人ひとりの尊厳を大切にし、その方の生きがいにつながる看護、転勤してからは重症心身障害児(者)看護や救急看護、集中治療看護など幅広い看護を経験し、看護の知識や技術をたくさん培うことができました。就職後、成長の基盤になったのは、学生生活での経験です。日常生活を送る上ではけして便利な生活とは言いにくい環境です。その環境の中、仲間たちと共に学校・寮生活をしたことで、一人ひとりの考えや価値観、生活習慣や表現方法が違う事を知り、他者との関係の気づき方や協同することを学びました。この学びが基盤となり、その人の価値観や人生観も踏まえ、その人にとっての最善の看護実践を提供できるよう日々努力しています。また、仲間との過ごし、良い関係性を築いた経験は今の自分自身の糧になっています。
 大切にしている言葉があります。「明るく、仲良く、喜んで働く」という言葉です。
 「明るく」は笑顔でいること。「仲良く」は病棟スタッフやチームのメンバーと良好なコミュニケーションがとれること。「喜んで働く」は仕事をさせてもらえていることに感謝をして働くことです。あたり前のように聞こえますが、経験を重ねると忘れがちになります。振り返ると長島愛生園での学生生活は「明るく、仲良く、喜んで働く(学ぶ)」の基礎を学生生活の中で経験できたと思っています。2年間という短い期間でしたが、私にとっては一人の人間として看護師として人生に大きな影響を受けた期間でした。多重課題の中、看護師を目指す勉強は大変でしたが、今振り返ると楽しく、良い思い出として残っています。この看護学校から羽ばたいていく皆さんといつか一緒にお仕事ができる日が来ることを願っています。

 

周囲からの支えや自分自身の成長を感じられる場所

2014o3

第42期生
安藤麗香さん
令和2年度卒業
NHO米沢病院

 私は、山形県にある独立行政法人国立病院機構米沢病院に勤務しています。4月に入職した同期や職員、患者様に支えてもらいながら日々頑張っています。

 長島愛生園附属看護学校での2年間は、大変ながらも充実した学校生活であり、自分自身が成長できる場所でした。私は初めて親元を離れ寮生活をしましたが、寮生活を過ごすことで、それまで家族や周囲に支えてもらっていたことを実感しました。また、私たちの学年は感染症の影響があった中で実習をさせていただきました。私は、長島愛生園の老年看護学実習において認知症を持った入所者様と日常生活動作の拡大を目指し関わらせていただき、入所者様の希望や、生活されている時間を大切にしながら繰り返し関わりを持ちました。難しいのではないかと考えていた日常生活動作の一部が入所様自らの行動につながった場面は嬉しくなりました。この実習を通して私は、入所者様の人生の一部分に関わらせていただいていることに責任を感じると同時に、自分自身も成長できた実習だったと思っています。今現在も患者様の残存機能を活かしながら、患者様の希望に添うような看護をおこなうことを意識しています。在学中に教職員や講師、臨地実習を受け入れてくださる各病院や施設、そこで過ごしている患者様に多くの支えをいただき今があることに感謝しています。今後は2年間で学んだことをいかし、少しでも周囲の人の支えになれるよう頑張りたいと思います。

 皆さんも、確かな知識や技術の習得はもちろんですが、周囲からの支えや自分自身の成長を感じることのできる長島愛生園附属看護学校で看護を学んで欲しいと思います。

 

2014o3

第42期生
山田琴音さん
令和2年度卒業
国立療養所長島愛生園

 

看護師としての基礎となる学びができる学校

 国立療養所長島愛生園附属看護学校を卒業し、私は母体病院である長島愛生園に就職しました。日々、複数患者様を受け持つことは大変ですが、患者様の笑顔を見ると、自分がおこなう看護にやりがいも感じています。長島愛生園附属看護学校での自治会活動や実習などは、私にとってよい思い出であるとともに、看護師として働くための基礎となっています。

 長島愛生園附属看護学校では、ハンセン病の歴史の学習だけではなく、学校行事や園内行事に参加することで入所者様の思いやどのような人生を歩まれてきたかなどを学び、入所者様はつらい思いを多く経験していることがわかりました。また、実習では長期に長島愛生園で生活されている入所者様に対し、一人一人の生活に合わせた継続した看護の重要性について学びました。長島愛生園附属看護学校での自治会活動では、先輩や同級生、教官など周囲の人へ自ら報告、連絡、相談をおこなうことが円滑に活動するうえで必要となることを学び、その活動を通して達成感を得ることができました。

 入所者様は講義や実習、学校行事、園内行事を通していつも優しく思いやりを持ち、私達学生をそっと見守り支えてくださいました。このような経験は、看護師としての看護実践や組織の一員としての行動に繋がっていると感じています。この学びは長島愛生園附属看護学校でしか学べないのではないかと思います。ぜひ、長島愛生園附属看護学校で皆さんも看護を学んでみてください。