こころのSOSサインに気づく
悩みやストレスが大きくなって、こころがダウンしそうなとき、様々なサインが現れます。とくに、こころのSOSは睡眠、食欲、体調、行動の4つの面に出てくることが多いでしょう。
「今まではこんなことなかった」「どうも普段の様子と違う」など、いつもと違うことへの気づきが大切です。次のようなサインが続いているようなら、子どもから話を聞いてみましょう。そして、つらい症状が続いている場合は、専門家に相談してみることをお勧めします。
睡眠:よく眠れること、十分な睡眠はこころの健康にとって大切です。
- 布団に入っても、なかなか寝つけないようだ。
- 遅くまで夜更かししている。
- 朝、起きるのがつらそう、なかなか起きられない。
- 睡眠のリズムがくずれている。
- 眠れないと言う。
- 寝すぎる。
食欲:ストレスやこころの病から食欲に影響が及ぶことがあります。
- 食欲がない、食べる量が減った。
- 逆に食べすぎる。
- とくにパンやご飯、お菓子などの炭水化物を欲しがる。
- 急にやせた、あるいは太った。
- 体重をとても気にしている。
体調:こころの病気も、最初は体調に出てくることがよくあります。
- 体がだるそう。
- 疲れている。
- 元気がない。
- 顔色が悪い。
- 腹痛や頭痛、めまい、吐き気などを訴える。
行動:本人よりも周囲が気づきやすいのが行動面のサインです。
- 学校に行きたがらない。
- 家から出ないでひきこもりがちになった。
- 友達と遊ばなくなった。
- 身だしなみにかまわなくなった。
- 無口になった。
- 挨拶をしなくなった。
- 何度も同じ動作や行動をくりかえす。
- 気持ちが抑えられなくなり暴力をふるう。
- 何もしないで長い間ぼんやりしている。
- 表情が変わらず、感情面での反応が少なくなった。
- 話が支離滅裂になった、通じなくなった。
- 独り言を言うようになった。
以上のようなサインがあるからといって、必ずしもこころの病気とは限りません。ただ、これまでなかったのに、このようなサインが見受けられるようになった場合や、長く続くような場合は、それはこころのSOSなのかもしれません。
こころの病気は、多くの場合、早期に治療するほど回復も早くなるといわれています。ですから子どもの「いつもと違う」サインをキャッチしたら、早めに専門家に相談してみましょう。