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結果の要旨

【事業所調査】

健康管理対策の実施状況
(1)定期健康診断の実施率
 過去1年間(平成13年11月1日から平成14年10月31日、以下同じ)に定期健康診断を実施した事業所は87.1%(前回は平成9年調査(以下「同」という)84.8%)となっている。(第1図、第1表

第1図 定期健康診断実施率の推移

(2)がん検診・人間ドックの実施率
 がん検診又は人間ドックを過去1年間に実施した事業所は41.0%(同48.2%)であり、人間ドックを実施した事業所は28.5%(同35.7%)となっている。(第4表
 また、がん検診を実施した事業所は28.6%(同35.3%)であり、がん検診の種類(複数回答)としては、「胃がん検診」67.7%、「大腸がん検診」62.6%が高くなっている。(第5表
(3)定期健康診断、がん検診または人間ドックの結果に基づく健康管理のための事後措置の取組状況
 定期健康診断等により異常の所見があった労働者がいる事業所69.1%(同70.1%)のうち、「事後措置有」とする事業所は81.9%(同70.5%)となっており、具体的な内容(複数回答)としては、「再検査・精密検査の指示等の保健指導を行った」76.1%が高くなっている。(第8表

健康づくり及び心の健康対策の実施状況
(1)健康づくりの実施状況
 健康づくりに取り組んでいる事業所は37.4%(同46.4%)であり、取組内容(複数回答)としては「健康相談」51.7%が最も高くなっている。(第9表
 専門スタッフを配置している事業所は50.1%となっている。(第10表
(2)心の健康対策(メンタルヘルスケア)の実施状況
 心の健康対策に取り組んでいる事業所は23.5%(同26.5%)であり、その取組内容(複数回答)をみると、「相談(カウンセリング)の実施」55.2%が高くなっている。(第12表
喫煙対策の実施状況
 喫煙対策に取り組んでいる事業所は59.1%(同47.7%)であり、その取組内容(複数回答)をみると、「喫煙場所の設置」75.1%が最も高くなっている。(第17表


【労働者調査】

身体の疲れ及び精神的ストレス等の状況
(1)普段の仕事での身体の疲れ
 普段の仕事で「疲れる」とする労働者の割合は72.2%(同72.0%)と7割を超えており、男(70.1%)より女(75.7%)の方がやや高くなっている。(第20表)
(2)仕事や職業生活に関する不安、悩み、ストレスについて相談できる人の有無
 自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者は89.0%であり、相談相手としては「家族・友人」82.3%が最も高く、次いで「上司・同僚」64.2%の順となっている。(第22表
(3)仕事、職業生活に関する強い不安、悩み、ストレス
 自分の仕事や職業生活に関して「強い不安、悩み、ストレスがある」とする労働者は61.5%(同62.8%)であり、具体的な内容としては、「職場の人間関係の問題」35.1%が最も高くなっている。(第23表
(4)健康管理やストレス解消のために会社に期待すること
 健康管理やストレス解消のために「会社に期待することがある」とする労働者は65.1%(同76.1%)であり、具体的な内容としては、「休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充」33.9%が最も高くなっている。(第24表
現在の健康状態及び将来の健康状態に対する不安
(1)現在の健康状態
 労働者の現在の健康状態をみると、「健康である」とする労働者は79.5%(同76.8%)と約8割となっており、男女別にみても差はない。(第25表
(2)持病の状況
 医師から診断された持病があるとする労働者は28.8%(同31.5%)であり、具体的な持病の種類としては「腰痛」25.9%、「高血圧」22.3%が高くなっている。(第26表
(3)将来の健康に対する不安
 将来の健康状態に対して不安を持っている労働者は76.0%(同78.4%)と7割を超えており、男女別にみても差はない。(第27表
(4)健康法
 自分自身の健康のために普段何かを行っている労働者は79.0%(同83.7%)と7割を超えており、男(76.4%)より女(83.1%)の方がやや高くなっている。(第28表


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