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【労働者調査】

身体の疲れ及び精神的ストレス等の状況
 (1)普段の仕事での身体の疲れ
 普段の仕事での身体の疲れの程度をみると、「とても疲れる」とする労働者の割合は14.1%、「やや疲れる」58.2%であり、「疲れる」とする労働者はあわせて72.2%(前回72.0%)となっている。
 一方、「あまり疲れない」とする労働者の割合は22.6%、「まったく疲れない」1.3%であり、「疲れない」とする労働者の割合はあわせて23.9%(同24.4%)となっている。
 男女別に「疲れる」とする労働者の割合をみると、男(70.1%)より女(75.7%)の方がやや高くなっている。また、年齢階級別にみると、男では40〜49歳(77.1%)で、女では30〜39歳(78.0%)で、それぞれ最も高くなっている。(第20表、付表1

第20表 普段の仕事での身体の疲れの程度別労働者割合
(単位:%)
性、年齢階級、就業形態 労働者計 疲れる   疲れない   どちらともいえない
とても疲れる やや疲れる あまり疲れない まったく疲れない
平成14年 100.0 72.2 14.1 58.2 23.9 22.6 1.3 3.9
   
  100.0 70.1 13.6 56.5 26.0 24.8 1.2 3.9
 29歳以下 100.0 63.6 15.2 48.4 27.9 27.0 0.8 8.6
 30〜39歳 100.0 71.7 16.7 55.0 24.3 23.5 0.9 3.9
 40〜49歳 100.0 77.1 15.0 62.1 20.9 20.4 0.5 2.0
 50〜59歳 100.0 68.7 8.3 60.5 29.2 27.1 2.0 2.1
 60歳以上 100.0 50.4 6.5 43.9 44.8 39.1 5.7 4.9
   
  100.0 75.7 14.8 60.9 20.4 19.1 1.3 3.9
 29歳以下 100.0 76.9 17.1 59.8 18.7 16.8 1.9 4.4
 30〜39歳 100.0 78.0 15.1 62.9 17.5 16.4 1.1 4.5
 40〜49歳 100.0 72.0 15.3 56.7 24.3 23.1 1.2 3.7
 50〜59歳 100.0 76.5 13.2 63.3 20.4 19.9 0.5 3.1
 60歳以上 100.0 70.6 2.5 68.1 27.8 25.0 2.8 1.6
   
(就業形態)  
  一般社員 100.0 73.4 15.2 58.2 23.0 22.0 1.0 3.6
契約社員 100.0 68.2 12.0 56.2 30.1 28.0 2.0 1.7
パートタイム労働者 100.0 66.3 7.3 59.0 27.5 25.1 2.4 6.2
   
平成9年 100.0 72.0 11.8 60.2 24.4 23.1 1.2 3.6

 「身体が疲れる」とする労働者(「とても疲れる」又は「やや疲れる」とする労働者の合計)について具体的な疲れの部位をみると、「目が疲れる」46.7%、「身体が全体的に疲れる」41.9%が高く、次いで「肩・腕・手が疲れる」26.0%の順となっている。(第21表)

第21表 普段の仕事での身体の疲れの部位別労働者割合
2つまでの複数回答(単位:%)
  身体が疲れる労働者計 (疲れの部位)
身体が全体的に疲れる 目が疲れる 肩・腕・手が疲れる 腰が疲れる 足が疲れる その他 不明
平成14年 [72.2] 100.0 41.9 46.7 26.0 17.9 15.9 5.4 0.0
平成 9年 [72.0] 100.0 43.8 42.2 27.9 19.0 13.9 4.7 0.0
(注)[ ]は、身体が疲れる労働者のうち「とても疲れる」及び「やや疲れる」と回答した労働者の合計である。

 (2)仕事や職業生活に関する不安、悩み、ストレスについて相談できる人の有無
 自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者は89.0%となっており、男(86.3%)より女(93.4%)の方が高くなっている。一方、「相談できる人がいない」とする労働者は11.0%となっている。
 「相談できる人がいる」労働者が挙げた具体的な相談相手(複数回答)としては、「家族・友人」82.3%が最も高く、次いで「上司・同僚」64.2%の順となっている。
 男女別にみると、「家族・友人」を挙げた労働者は男(77.3%)より女(89.7%)の方が高く、「上司・同僚」は男(65.1%)の方が女(62.9%)よりやや高くなっている。(第22表、第4図)

第22表 相談できる人の有無及び種類別労働者割合
(単位:%)
性、年齢階級 労働者計 相談できる人がいる 相談相手(複数回答) 相談できる人はいない
上司・
同僚
家族・
友人
産業医 産業医以外の医師 保健師又は
看護師
衛生管理者又は
衛生推進者等
カウン
セラー等
その他
男女計 100.0 89.0 (100.0) (64.2) (82.3) (4.8) (3.1) (3.1) (1.0) (1.7) (3.6) 11.0
   
100.0 86.3 (100.0) (65.1) (77.3) (6.4) (3.8) (3.2) (1.4) (2.1) (4.1) 13.7
100.0 93.4 (100.0) (62.9) (89.7) (2.4) (2.0) (2.8) (0.5) (1.0) (2.7) 6.6
   
 29歳以下 100.0 92.7 (100.0) (68.6) (88.9) (2.4) (1.4) (2.7) (1.2) (1.5) (4.4) 7.3
 30〜39歳 100.0 92.4 (100.0) (72.3) (83.2) (3.7) (1.8) (2.3) (0.7) (2.0) (1.8) 7.6
 40〜49歳 100.0 86.2 (100.0) (62.7) (80.8) (5.7) (2.5) (3.5) (0.7) (1.3) (3.1) 13.8
 50〜59歳 100.0 86.2 (100.0) (54.4) (77.7) (7.3) (6.1) (3.7) (1.7) (1.3) (5.1) 13.8
 60歳以上 100.0 80.4 (100.0) (48.1) (70.9) (6.9) (9.5) (4.0) (0.5) (4.8) (4.5) 19.6

第4図 相談できる人の種類(複数回答)

 (3)仕事、職業生活に関する強い不安、悩み、ストレス
 自分の仕事や職業生活に関して「強い不安、悩み、ストレス(以下「仕事でのストレス」という。)がある」とする労働者は61.5%(前回62.8%)となっている。
 男女別にみると、男(63.8%)の方が女(57.7%)より高くなっている。
 仕事でのストレスがある労働者が挙げた具体的なストレス等の内容としては、「職場の人間関係の問題」35.1%が高く、次いで「仕事の量の問題」32.3%、「仕事の質の問題」30.4%、「会社の将来性の問題」29.1%の順となっている。
 男女別にみると、「職場の人間関係の問題」は男(30.0%)より女(44.4%)が高く、「会社の将来性の問題」は男(34.2%)が女(19.9%)より高くなっている。(第23表、第5図、付表2

第23表 仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容別労働者割合
3つまでの複数回答(単位:%)
性、就業形態 強い不安、悩み、ストレスがある労働者計 強い不安、悩み、ストレスの内容
仕事の
質の
問題
仕事の
量の
問題
仕事への適性の問題 情報化・技術革新への対応の問題 職場の
人間
関係の
問題
昇進、昇給の問題 配置
転換の
問題
転勤に
伴う
転居の
問題
雇用の安定性の問題 会社の将来性の問題 定年後の仕事、老後の問題 その他 不明
平成14年 [61.5] 100.0 30.4 32.3 20.2 8.9 35.1 14.5 6.4 3.9 17.7 29.1 17.2 7.7 0.0
   
  [63.8] 100.0 32.1 32.2 18.1 8.8 30.0 16.0 6.1 5.8 18.7 34.2 20.4 6.2 0.0
[57.7] 100.0 27.3 32.4 23.9 9.0 44.4 11.6 6.9 0.4 15.9 19.9 11.3 10.3 0.0
                               
(就業形態)                              
  一般社員 [64.4] 100.0 31.5 32.4 20.0 9.6 34.5 14.9 6.6 4.4 16.4 31.8 17.6 7.1 0.0
契約社員 [61.2] 100.0 25.2 27.8 24.1 2.9 35.9 19.7 3.4 1.1 39.2 11.3 18.2 5.4 -
パートタイム労働者 [42.4] 100.0 21.5 33.7 20.2 5.1 41.4 7.2 5.6 - 19.8 10.9 12.3 14.6 -
   
平成9年 [62.8] 100.0 33.5 33.3 22.8 46.2 19.8 7.5 1.7 13.1 17.3 10.4
(注1) [ ]は、全労働者のうち「強い不安、悩み、ストレスがある労働者」の割合である。
(注2) 平成14年調査では「情報化・技術革新への対応の問題」及び「会社の将来性の問題」を新規の調査項目とし、「単身赴任の問題」1.3%、「職場の喫煙の問題」3.9%を削除した。

第5図 仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容(3つまでの複数回答)

 (4)健康管理やストレス解消のために会社に期待すること
 「健康管理やストレス解消のために会社に期待することがある」とする労働者は65.1%(前回76.1%)となっている。これを男女別にみると男67.3%、女61.6%となっている。
 期待する内容としては、「休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充」33.9%、「がん検診や人間ドックの受診費用負担の軽減」32.6%、「健康診断の結果に応じた健康指導の実施」25.0%の順となっている。
 年齢階級別にみると、年齢階級が下になるほど「休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充」を挙げた労働者の割合が高くなっている。
 男女別には大きな差がないが、男では「超過勤務時間の短縮」が22.6%であるのに対し、女では12.3%となっている。(第24表)

第24表 健康管理やストレス解消のために会社に期待する内容別労働者割合
3つ以内の複数回答(単位:%)
性、年齢
階級
健康管理やストレス解消のために会社に期待することがある
労働者計
(期待する内容)
健康診断の結果に応じた
健康指導の
実施
がん検診や人間ドックの受診
費用の負担の軽減
歯科検診の事業所での定期的な実施 健康管理のための情報の提供や職場内外における教育研修 休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充 悩み事について相談できる体制の
整備
健康管理について相談できる体制の整備 施設・設備等の職場環境の
改善
配置転換等の配慮 超過勤務時間の
短縮
その他
平成14年 [65.1] 100.0 25.0 32.6 12.3 10.0 33.9 11.9 9.5 22.2 10.6 18.9 6.5
   
[67.3] 100.0 25.9 33.0 11.9 11.2 34.3 11.1 9.6 20.6 12.0 22.6 6.2
[61.6] 100.0 23.3 32.0 13.0 7.8 33.2 13.2 9.4 24.9 8.1 12.3 6.8
   
 29歳以下 [62.5] 100.0 20.7 21.1 17.8 5.7 41.9 10.7 6.6 25.9 7.6 21.6 7.1
 30〜39歳 [70.6] 100.0 22.3 30.3 11.0 7.9 33.7 12.5 9.5 24.3 14.4 18.9 7.1
 40〜49歳 [67.2] 100.0 26.3 36.5 11.2 12.0 33.9 12.1 9.9 22.0 11.4 21.2 6.1
 50〜59歳 [62.3] 100.0 29.0 42.6 9.7 14.1 27.1 12.7 11.2 16.1 9.1 15.5 5.4
 60歳以上 [49.0] 100.0 39.2 32.4 11.3 12.0 27.4 6.5 15.1 22.4 2.7 4.3 6.8
   
平成 9年 [76.1] 100.0 25.3 24.8 12.9 12.0 31.1 21.4 4.8
(注1) [ ]は、全労働者のうち「健康管理やストレス解消のために会社に期待することがある労働者」の割合である。
(注2) 「悩み事について相談できる体制の整備」「健康管理について相談できる体制の整備」「配置転換等の配慮」「超過勤務時間の短縮」は平成14年調査において新規の調査項目とし、「悩み事や健康管理について相談できる体制の整備」(前回12.1%)を削除した。



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