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第7章  老後の生活設計

1.老後の生活設計
 老後の生活設計についての主要回答をみると、「公的年金」が47.2%で最も高く、次い で「自分で働く」が15.4%、「特に考えていない」が11.3%となっている。
 保険料納付状況別にみると、納付者は「公的年金」が54.0%で半数を超えているのに対 し、未納者、免除者で「公的年金」は、それぞれ21.0%、31.5%と納付者に比べ低く、代 わって「自分で働く」の割合が高く、それぞれ23.3%、20.6%となっている。
 また、老後の生活設計について「特に考えていない」は納付者が8.5%と1割を下回っ ているのに対し、未納者、免除者においてはそれぞれ20.0%、19.3%となっている。

保険料納付状況別老後の生活設計(主要回答)


 老後の生活設計についての複数回答をみると、「公的年金」が58.8%で最も高く、次い で「自分で働く」が29.2%、「特に考えていない」が20.5%となっている。
 保険料納付状況別にみると、「公的年金」は納付者で67.1%と7割近く、未納者は、27 .1%となっている。
 なお、免除者では「公的年金」は39.4%となっており、納付者と比べては低いものの、 4割に近い割合となっている。

保険料納付状況別老後の生活設計(複数回答)


 年齢階級別にみると、「公的年金」は、年齢が高くなるにつれ高くなる傾向にあり、55 〜59歳においては主要回答で62.5%、複数回答で71.4%となっている。一方、「特に考え ていない」は、年齢が高くなるにつれ低くなる傾向にある。
 また、「個人年金」、「貯蓄の取り崩し」及び「自分で働く」は、30〜34歳を山として 年齢が高くなるにつれ低減する傾向にある。

年齢階級別老後の生活設計(主要回答・総数)


年齢階級別老後の生活設計(複数回答・総数)


年齢階級別老後の生活設計(主要回答・未納者)


年齢階級別老後の生活設計(複数回答・未納者)



2.老齢基礎年金の繰上げ受給の意思
 将来、老齢基礎年金の受給資格を得る年齢に到達した際、老齢基礎年金を繰上げ受給す るかについてその意思をみると、「ある」が25.9%、「ない」が30.0%、「わからない」 が41.2%となっている。
 保険料納付状況別にみると、納付・未納・免除すべてにおいて「わからない」の割合が 高いが、納付者において「わからない」の割合は38.8%と、未納者の47.1%、免除者の49 .3%に比べ低く、意思がより明確になっている。

保険料納付状況別老齢基礎年金の繰上げ受給の意思


 年齢階級別にみると、年齢が高くなるにつれ意思がより明確になっており、55〜59歳の 者については、繰上げ受給の意思がある者が34.6%、意思がない者が39.8%となっている。

年齢階級別老齢基礎年金の繰上げ受給の意思



3.老齢基礎年金を繰上げて受給しようと思う理由
 老齢基礎年金を繰上げて受給する意思がある者について、その理由をみると、「長生き 出来ると思っていないから」が49.2%と最も高く、次いで「早く生活費の足しにしたいか ら」25.9%、「自分で自由に使える小遣いが欲しいから」11.8%の順となっている。
 保険料納付状況別にみてみると、納付者及び未納者が「長生き出来ると思っていないか ら」の割合が高いのに対し、免除者においては「早く生活費の足しにしたいから」の割合 が最も高くなっている。

老齢基礎年金を繰上げて受給しようと思う理由


 年齢階級別にみると、「長生き出来ると思っていないから」は40〜44歳まで増加し、そ の後低減している。一方、「早く生活費の足しにしたいから」、「自分で自由に使える小 遣いが欲しいから」は40歳台から増加する傾向にある。

年齢階級別老齢基礎年金を繰上げて受給しようと思う理由



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