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5.精神保健福祉士養成施設について


(1)<養成施設の説明>

1  精神保健福祉士の養成課程においては、大学等において指定科目、基礎科目のいずれも履修していない者について、精神保健福祉士として必要な知識及び技術を修得させるための施設として「精神保健福祉士一般養成施設等」を、大学等において基礎科目を履修しているが指定科目の一部を履修していない者について、指定科目の欠ける部分を修得させるための施設として「精神保健福祉士短期養成施設等」を、それぞれ指定することとしています。

2  「精神保健福祉士一般養成施設等」及び「精神保健福祉士短期養成施設等」については、

(1)学校、
(2)職業能力開発校等、
(3)その他の養成施設
等があり、下記の基準に基づいて、厚生大臣等が指定することとなっています。

(2)<養成施設の指定基準>

(1)精神保健福祉士短期養成施設等の指定基準

 1.昼間課程及び夜間課程に係る基準

イ.(入学又は入所の資格)

(1).学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)において「基礎科目」を修めて卒業した者

(2).学校教育法に基づく短期大学(修業年限が3年であるものに限る。)において基礎科目を修めて卒業した者(夜間において授業を行う学科又は通信による教育を行う学科を卒業した者を除く。)その他その者に準ずるものとして厚生省令で定める者であって、精神保健福祉士法第7条第4号に規定する「指定施設」において1年以上相談援助の業務に従事した者

(3).学校教育法に基づく短期大学において基礎科目を修めて卒業した者その他その者に準ずる者として厚生省令で定める者であって、「指定施設」において2年以上相談援助の業務に従事した者

(4).社会福祉士

ロ.(修業年限)

6月以上

ハ.(教育の内容)

短期養成施設で履修する科目以上

ニ.(教員要件等)

各科目を教授するのに必要な数の教員を有し、かつ、教員のうち少なくとも1人は医師であること。

ホ.医師である教員は、精神障害者の保健及び福祉に関する業務に5年以上従事している者であること。
へ.医師である教員が、精神医学又は精神保健学を教授すること。
ト.精神保健福祉援助演習が学生20人以下で実施が可能となる数の教員を有すること。
チ.必要数以上の専任教員を有し、かつ、専任教員として、次に掲げる者を少なくとも1人ずつ有すること。

1 教務に関する主任者
2 精神保健福祉論、精神保健福祉援助技術総論又は精神保健福祉援助技術各論を教授できる者
3 精神保健福祉援助実習を指導できる者

(教室・演習室等の要件)
リ.一学級の定員は、学生40人以下であること。
ヌ.同時に授業を行う学級の数を下らない数の専用の普通教室を有すること。
ル.少なくとも学生20人につき1室の割合の演習室を有すること。
ヲ.精神保健福祉援助実習の指導を行うための実習指導室を有すること。
ワ.教育上必要な機械器具、図書その他の設備を有すること。
カ.厚生大臣が別に定める施設のうち、精神保健福祉援助実習を行うのに適当なものを実習施設として利用できること。
ヨ.実習施設の数は、実習の必要な学生数の10分の1以上であること。
タ.実習施設における実習について適当な実習指導者の指導が行われること。
(その他)
レ.専任の事務職員を有すること。
ソ.管理及び維持経営の方法が確実であること。

 2.通信課程に係る基準

イ.昼間課程及び夜間課程に係る基準のうち、前述のイ、ロ、ト、カからタまで及びソに該当するものであること。
(印刷教材)
ロ.通信課程で履修する各科目について、同表に定める時間以上の学習を必要とするものであって、その内容は次の基準を満たすものであること。

(1).正確、公正であって、かつ、配列、分量、区分及び図表が適切であること。
(2).統計その他の資料が新しく、かつ、権威あるものであること。
(3).自学自習についての便宜が適切に図られていること。

(面接授業の内容)
ハ.養成施設における通信課程カリキュラムに定めるもの以上であること。
(通信指導及び添削指導の方法)
ニ.通信課程における指導は、次によるものとすること。

(1).通信指導は、計画的に行うこと。
(2).添削指導は、養成施設における通信課程カリキュラムに定める各科目について1回以上行うこととし、添削に当たっては、採点、講評、学習上の注意等を記入すること。

(その他)
ホ.養成施設のカリキュラムに定める各科目を教授するのに必要な数の教員を有し、かつ、1人は専任教員であること。
へ.講義室が面接授業実施期間において確保されていること。
ト.少なくとも学生20人につき1室の割合の演習室が面接授業実施期間において確保されていること。
チ.精神保健福祉援助実習が、90時間以上行われること。ただし、指定施設において1年以上相談援助の業務に従事した後、入学又は入所する者については、これを免除するものとする。


(2)精神保健福祉士一般養成施設等の指定基準

 1.昼間課程及び夜間課程に係る基準

イ.(入学又は入所の資格)

(1).学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)を卒業した者、その他その者に準ずるものとして厚生省令で定める者
(2).学校教育法に基づく短期大学(修業年限が3年であるものに限る。)を卒業した者(夜間において授業を行う学科又は通信による教育を行う学科を卒業した者を除く。)その他その者に準ずるものとして厚生省令で定める者であって、法第7条第4号に規定する「
指定施設」において1年以上相談援助の業務に従事した者
(3).学校教育法に基づく短期大学又は高等専門学校を卒業した者、その他その者に準ずるものとして厚生省令で定める者であって、「指定施設」において2年以上相談援助の業務に従事した者
(4).「指定施設」において4年以上相談援助の業務に従事した者

ロ.(修業年限)
1年以上
ハ.(準用)
精神保健福祉士短期養成施設等の指定基準のうち、昼間課程及び夜間課程に係る基準のハからソまでに該当するものであること。

 2.通信課程に係る基準

イ.精神保健福祉士一般養成施設等の指定基準のうち、昼間課程及び夜間課程に係る基準のうちイ、ロに該当するものであること。
ロ.精神保健福祉士短期養成施設等の指定基準のうち、昼間課程及び夜間課程に係るイ及びロ、基準のト、カからタまで、及びソに該当するものであること及び通信課程に係る基準のロからチまでに該当するものであること。


(3)専任教員数

学生総定員の区分 専任教員数
80人まで
81人から200まで    学生総定員−80
3+ ―――――― 
     40
201人以上    学生総定員−200
6+ ―――――― 
     50

(3)<養成施設の紹介>

 平成11年4月1日現在で厚生大臣の指定を受けている養成施設は以下のとおりです。

平成12年度開設予定(申請中) 精神保健福祉士養成施設一覧

平成12年1月5日現在
【短期養成施設】
県 名 名 称 設 置 者 所 在 地 電話番号 課程 定員 学級数等 開 講
年 度
千葉県 国際医療福祉専門学校 (学)阿弥陀寺
教育学園
千葉県千葉市中央区
村田町336番8
043-208-1600 昼間 80 40名×1クラス
×年2回
12年度

【一般養成施設】
県 名 名 称 設 置 者 所 在 地 電話番号 課程 定員 学級数等 開 講
年 度
千葉県 国際医療福祉専門学校 (学)阿弥陀寺教育学園 千葉県千葉市中央区
村田町336番8
043-208-1600 昼間 40 40名×1クラス 12年度
東京都 東京国際福祉専門学校 (学)東京国際学園 東京都新宿区新宿
1−11−7
03-3352-9280 昼間 40 40人×1クラス 12年度
大阪府 大阪医専 (学)モード学園 大阪府大阪市北区大淀中
1−10−3
06-6452-0110 昼間 40 40人×1クラス 12年度
夜間 40 40人×1クラス 12年度
福岡県 麻生医療福祉専門学校
福岡校
(学)麻生塾 福岡県福岡市博多区博多駅南
2−12−29
092-415-2294 昼間 40 40人×1クラス 12年度
宮崎県 宮崎医療福祉専門学校 (学)日章学園 宮崎県西都市清水
1000番地
0983-42-1010 昼間 30 40人×1クラス 12年度
鹿児島県 城西プロフェッショナル・カレッジ (学)日章学園 鹿児島県鹿児島市薬師
1−6−6
099-252-3111 昼間 20 40人×1クラス 12年度


精神保健福祉士指定養成施設一覧

平成11年4月1日

【短期養成施設】
県 名 名 称 設 置 者 所 在 地 電話番号 課程 定員 学級数等 開 講
年 度
東京都 日本福祉教育専門学校
精神保健福祉士養成科
(学)敬心学園 東京都豊島区高田3−6−15 03-3982-2511 夜間 40 40人×1クラス 11年度
山口県 山口福祉専門学校
精神保健福祉科
(学)深川学園 山口県大津郡三隅町湯免301−1 0837-43-0111 昼間 20 20人×1クラス 10年度
福岡県 福岡中央医療福祉専門学校
精神保健福祉士科
(学)角田学園 福岡市中央区大手門1−3−7 092-751-7020 昼間 80 40人×1クラス×年2回 11年度
大分県 智泉総合福祉専門学校
精神保健福祉士学科
(学)後藤学園 大分県大分市桜ヶ丘7−8 0975-43-6711 昼間 40 40人×1クラス 10年度

【一般養成施設】
県 名 名 称 設 置 者 所 在 地 電話番号 課程 定員 学級数等 開 講
年 度
福島県 アイシーケア専門学校
精神保健福祉学科
(学)アイシーエス学院 福島県郡山市富久山町八山田阿良池7−1 024-935-0001 昼間 80 40人×2クラス 11年度
東京都 日本福祉教育専門学校
精神保健福祉士養成科
(学)敬心学園 東京都豊島区高田3−6−15 03-3982-2511 昼間 80 40人×2クラス 10年度
夜間 40 40人×1クラス 11年度
東京都 東京福祉商経専門学校
精神保健福祉士養成夜間通学課程
(学)サンシャイン学園 東京都豊島区東池袋4−23−4 03-3987-5611 夜間 80 40人×2クラス 11年度
静岡県 静岡医療科学専門学校
精神保健福祉士専攻科
(医)明徳会 静岡県浜北市平口2191番地 053-585-1551 昼間 40 40人×1クラス 11年度
愛知県 日本医療福祉専門学校
精神保健福祉学科
(学)珪山学園 愛知県名古屋市中村区若宮町2−2 052-482-8878 昼間 40 40人×1クラス 10年度
夜間 40 40人×1クラス
大阪府 大阪保健福祉専門学校
精神保健福祉科
(学)大阪滋慶学園 大阪府大阪市淀川区宮原1−2−47 06-6396-2941 夜間 60 30人×2クラス 11年度
山口県 山口福祉専門学校
精神保健福祉科
(学)深川学園 山口県大津郡三隅町湯免301−1 0837-43-0111 昼間 30 30人×1クラス 10年度
福岡県 福岡中央医療福祉専門学校
精神保健福祉士科
(学)角田学園 福岡市中央区大手門1−3−7 092-751-7020 昼間 40 40人×1クラス 11年度
佐賀県 九州福祉医療専門学校
精神保健福祉士科
(学)九州アカデミ−学園 佐賀県鳥栖市古野町176−8 0942-83-4483 昼間 40 40人×1クラス 10年度
大分県 智泉総合福祉専門学校
精神保健福祉士学科
(学)後藤学園 大分県大分市桜ヶ丘7−8 0975-43-6711 昼間 40 40人×1クラス 10年度


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