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9.ワクチン対策について


(1)インフルエンザワクチンの製造・供給
 本年、インフルエンザワクチンについては昨年と比べて約13万本(13万人分)多い約73万本を製造したが、需給が逼迫している状況にある。
 そのため厚生省としては、平成9年12月15日付医薬血第19号「インフルエンザHAワクチンの供給について」において、日本医薬品卸業連合会長あて、ワクチンの安定的かつ効率的供給につき協力を依頼しているところである。各製造業者においては、現在、追加製造を行っているところであり、早ければ1月20日目途で出荷される予定である。
 また、新型インフルエンザワクチンの製造・供給については、現在国立感染症研究所を中心に、ワクチン製造株の選定と検定のための参照用ワクチンの準備を進め、本格的なワクチン生産にいつでも入れるように準備を進めているところである。
 なお、今冬のインフルエンザワクチンは、新型インフルエンザウイルスには無効であり、混乱の起きないように、各都道府県においては医療機関等への周知等についてご協力をお願いする。

(2)国有ワクチン

 伝染病等の予測及び需給の見通しが困難であるワクチン及び抗毒素は、製造に長期間を要する、有効期間が短い等の実情があるので、緊急時に対処するために、コレラワクチン及びガスえそウマ抗毒素等を国家買い上げし、一定量備蓄しているところである。
 これらの供給については、昭和26年8月6日付薬発第357号「国有ワクチン供給要領」により、都道府県からの供給申請に基づき、緊急時には速やかに供給できるよう万全を期しているところであるが、各都道府県においてもワクチン及び抗毒素を平素から備蓄することにより緊急時の供給に対処するべく、その供給体制に万全を期すようご配慮をお願いする。




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