厚生労働省

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3 就業の状況

3−1 就業状況の変化

60〜62歳の男80.6%、女52.6%が仕事をしている。

60〜62歳の男では、他の年齢階級と比べ「正規の職員・従業員」の割合が低く、「パート・アルバイト」「契約社員・嘱託」の割合が高い。

第4回に「仕事をしている」割合は男88.9%、女64.0%で、年齢階級別にみると、「53・54歳」の男94.3%、女74.1%、「60〜62歳」の男80.6%、女52.6%と、年齢階級が低いほうで高くなっている。

仕事のかたち別に「60〜62歳」の割合をみると、「正規の職員・従業員」は男20.2%、女6.4%で、他の年齢階級より低い。「契約社員・嘱託」は男では17.3%と他の年齢階級より高いが、女は3.5%と他の年齢階級と同程度となっている。「パート・アルバイト」は男8.7%で他の年齢階級より高いが、女は22.4%で、他の年齢階級より低い。(表7)

第1回からの就業状況の変化をみると、「ずっと仕事あり」は男83.4%、女55.6%となっている。「退職」(第1回で仕事をしていて第4回までに仕事なしとなった者)の割合は「60〜62歳」で高く、男13.0%、女14.4%となっている。男の「60〜62歳」では、転職した(「ずっと仕事あり・(再掲)離職あり」)割合も15.7%と高くなっている。(表8)

表7 第4回の仕事の有無・仕事のかたち
(単位:%)
  総数 仕事をしている   仕事をしていない
自営業主 家族従業者 会社・団体等の役員 正規の職員・従業員 パート・アルバイト 労働者派遣事業所の派遣社員 契約社員・嘱託 家庭での内職など その他
100.0 88.9 20.6 0.6 7.8 43.9 4.8 0.8 8.3 0.1 1.9 11.1
  53・54歳 100.0 94.3 18.7 0.5 7.3 59.8 1.9 0.9 3.6 0.0 1.6 5.6
55〜59歳 100.0 92.1 20.4 0.4 7.6 53.0 3.5 0.7 4.4 0.1 1.9 7.9
60〜62歳 100.0 80.6 21.8 0.8 8.2 20.2 8.7 1.1 17.3 0.1 2.2 19.4
100.0 64.0 5.3 8.1 1.9 14.1 27.5 0.5 3.6 1.2 1.7 36.0
  53・54歳 100.0 74.1 4.3 7.2 1.8 21.2 31.9 0.4 4.5 0.9 1.9 25.9
55〜59歳 100.0 67.5 5.2 8.1 1.9 16.5 29.1 0.5 3.4 1.2 1.5 32.4
60〜62歳 100.0 52.6 6.0 8.5 1.8 6.4 22.4 0.4 3.5 1.5 1.9 47.4

注:総数には仕事の有無不詳、仕事をしているには仕事のかたち不詳を含む。

表8 就業状況の変化
(単位:%)
  第1回からの就業状況の変化
総数 ずっと
仕事あり
  就業 退職   ずっと
仕事なし
  その他
(再掲)
離職なし
(再掲)
離職あり
(再掲)
定年退職
(再掲)
離職なし
100.0 83.4 69.5 9.8 2.0 6.7 2.0 3.5 2.8 4.3
  53・54歳 100.0 89.5 78.6 7.3 1.7 2.8 0.0 2.3 1.6 3.7
55〜59歳 100.0 87.3 76.2 7.1 1.8 4.1 0.2 3.0 2.3 3.7
60〜62歳 100.0 73.6 53.5 15.7 2.3 13.0 6.1 5.2 4.3 5.7
100.0 55.6 46.4 6.7 4.6 10.1 1.5 23.3 19.4 6.1
  53・54歳 100.0 64.5 54.3 7.6 5.5 6.8 - 16.4 13.6 6.6
55〜59歳 100.0 59.0 49.7 6.7 4.6 8.6 0.2 21.3 17.8 6.3
60〜62歳 100.0 45.3 36.6 6.3 4.1 14.4 4.5 30.4 25.0 5.6

注:総数には第1回からの就業状況の変化不詳を含む。

男の「ずっと仕事あり」は、三世代世帯や収入のない同居の子がいる場合に多い。

第4回の同居者の構成別に第1回からの就業状況の変化をみると、「ずっと仕事あり」は、男では「三世代世帯」88.5%、「親なし子ありの世帯」87.2%が高く、「単独世帯」が69.3%と低くなっている。女では「単独世帯」が65.6%と高く、「夫婦のみの世帯」が49.8%と低い。「退職」は、男では「三世代世帯」が4.6%と低くなっているが、女では同居者の構成による差はあまりない。(表9)

第1回・第4回の収入のない同居の子の有無別に第1回からの就業状況の変化をみると、男の「ずっと仕事あり」は「第1回あり・第4回あり」の91.0%が高く、「ずっと仕事なし」は「第1回なし・第4回なし」の2.7%が高くなっている。女の「ずっと仕事あり」は「第1回あり・第4回なし」の58.0%が高く、「ずっと仕事なし」は「第1回あり・第4回あり」の25.6%が高くなっている。(表10)

表9 同居者の構成別にみた就業状況の変化
(単位:%)
  性・第1回からの就業状況の変化
総数 ずっと
仕事あり
就業 退職 ずっと
仕事なし
その他 総数 ずっと
仕事あり
就業 退職 ずっと
仕事なし
その他
総数 (100.0) 100.0 83.4 2.0 6.7 3.5 4.3 (100.0) 100.0 55.6 4.6 10.1 23.3 6.1
単独世帯 (7.9) 100.0 69.3 3.9 8.2 12.6 5.8 (7.4) 100.0 65.6 4.5 10.0 14.2 5.3
夫婦のみの世帯 (25.9) 100.0 81.8 2.1 8.0 2.6 5.4 (29.9) 100.0 49.8 4.8 10.6 27.6 6.9
三世代世帯 (20.0) 100.0 88.5 1.5 4.6 1.8 3.6 (18.2) 100.0 61.6 4.6 10.4 18.3 4.9
親あり子なしの世帯 (11.5) 100.0 78.9 2.0 8.2 6.1 4.6 (9.6) 100.0 60.3 3.9 10.2 20.0 5.5
親なし子ありの世帯 (33.4) 100.0 87.2 1.6 5.9 1.9 3.4 (33.5) 100.0 54.1 4.6 9.4 25.2 6.6
その他の世帯 (1.1) 100.0 60.8 3.9 11.8 17.0 5.9 (1.0) 100.0 59.7 2.0 14.1 20.8 3.4

注:総数には第1回からの就業状況の変化不詳、同居者の構成不詳を含む。

表10 収入のない同居の子の状況別にみた就業状況の変化
(単位:%)
  性・第1回からの就業状況の変化
総数 ずっと
仕事あり
就業 退職 ずっと
仕事なし
その他 総数 ずっと
仕事あり
就業 退職 ずっと
仕事なし
その他
収入のない同居の子の状況    
 総数 (100.0) 100.0 85.9 1.6 6.2 2.2 4.0 (100.0) 100.0 55.9 4.6 10.2 23.2 6.1
 第1回あり・第4回あり (20.0) 100.0 91.0 1.5 3.5 1.1 2.8 (11.2) 100.0 53.9 5.9 8.1 25.6 6.5
 第1回あり・第4回なし (16.1) 100.0 87.4 1.6 5.2 2.1 3.6 (12.3) 100.0 58.0 5.4 8.9 22.4 5.2
 第1回なし・第4回あり (4.2) 100.0 86.3 1.1 5.6 1.3 5.6 (3.9) 100.0 55.9 4.7 10.7 21.5 6.8
 第1回なし・第4回なし (56.2) 100.0 83.5 1.7 7.7 2.7 4.2 (69.6) 100.0 55.9 4.3 10.7 23.1 6.0
 (参考) 第4回 子あり   100.0 85.9 1.6 6.2 2.2 4.0   100.0 55.9 4.6 10.1 23.1 6.1
第4回 子なし   100.0 72.1 3.6 8.7 9.5 5.7   100.0 54.0 4.3 9.9 24.3 6.5
注:1) 「収入のない同居の子の状況」については、第1回、第4回とも子がいる者を集計。
2) 総数には第1回からの就業状況の変化不詳、子ありには子の収入の有無不詳を含む。

借入金がある割合は第1回から減少し、預貯金がある割合は第4回で減少した。

借入金ありの割合は、第1回からの就業状況の変化を問わず減少している。就業状況の変化別に第4回の借入金ありの割合をみると、「ずっと仕事あり」が46.2%と高く、「ずっと仕事なし」が25.3%と低くなっている。第1回から第3回まで仕事をしていて第4回に退職した者(「(再掲)第4回から退職」)では、借入金ありの割合が第3回37.1%から第4回30.8%と他の就業状況の変化と比べて大きく減少している。

預貯金ありの割合は、第1回から第3回まで少しずつ増加していたが、第4回でやや減少している。就業状況の変化別に第4回の預貯金ありの割合をみると、「退職」が72.9%、「ずっと仕事なし」が72.3%と高くなっている。「(再掲)第4回から退職」では預貯金額「1000万円以上」の割合が、第3回31.7%から第4回36.9%と他の就業状況の変化と比べて大きく増加している。(図8)

図8 就業状況の変化別にみた借入金・預貯金の状況
図8

注:総数には借入金の有無不詳、預貯金の有無不詳を含む。


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