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自然毒のリスクプロファイル:高等植物:バイケイソウ類 概要版

高等植物:バイケイソウ類

概要版


    花期のバイケイソウ(有毒)       芽出し期のバイケイソウ(有毒)   芽出し期のオオバギボウシ(山菜)

   花期のコバイケイソウ(有毒)    芽出し期のコバイケイソウ(有毒)  バイケイソウ(右)とオオバギボウ シ(左)は一緒に生えていることがあるため注意が必要。
  写真提供:右下は長谷川幹夫(富山県森林研究所)、その他は磯田 進(昭和大学)  

和名 バイケイソウ、コバイケイソウ   ( ユリ科)
英名 ハエドクソウ、ハエノドク、ハエコロシ、シシノハバキ
茎高 100 200 cm (コバイケイソウは 50 100 cm
特徴 太く直立した茎に楕円形の大きな葉をもち、初夏に緑白色の花を多数総状につける。コバイケイソウは 少し小型で、花は白く花穂が目立ち、しばしば大群落をつくる。 新芽の時の形態が山菜のオオバギボウシ(地方名ウルイ)やギョウジャニンニク(地方名アイヌネギ)と似ており、中毒事故が多い。オオバギボウシの葉は葉柄があって、主脈から側脈が出るのに対し、バイケイソウやコバイケイソウの葉は無柄で、完全な平行脈であることなどで識別できるが、芽出し期にはわかりにくいため、少し葉が開いたもので確認するとよい。不快な苦みがあることも特徴。全草に有毒アルカロイドを含有し,加熱しても毒は消えない。誤食すると嘔吐,下痢,手足のしびれ,めまい等の症状が現れ、死亡する危険もある。バイケイソウの根茎は吐剤や血圧降下剤として用いられたこともあるが、毒性が強く現在では用いられない。
有毒成分 アルカロイド( プロトベラトリン、ジェルビン、ベラトラミンなど
分布 バイケイソウは九州、四国、本州、北海道に分布し、山地から高山の湿った場所に生える。コバイケイソウは本州中部以北から北海道に分布し、バイケイソウに比べてやや高い所、日本海側に多い。 

毒性

部位 茎・葉  花   地下部(根茎)
毒性 強毒  強毒    強毒
食用の可否 ×    ×      ×

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