No. | 薬効分類 | 検討要因 | 取り違えた薬剤 | 本来使用する薬剤 | 当事者 | 事例の具体的内容 | 事例が発生した背景・要因 | 改善策 | コメント | ||||
薬剤名 | 剤型 | 規格単位 | 薬剤名 | 剤型 | 規格単位 | ||||||||
131 | 247 卵胞ホルモン及び黄体ホルモン |
規格違い | ヒスロンH | 錠剤 | 1錠200ミリグラム | ヒスロン錠 | 錠剤 | 1錠5ミリグラム | 薬剤師 | 6月1日午後1時48分頃、56歳女性患者に外来処方にてプレマリン0.625ミリグラム1錠・ヒスロン錠5ミリグラム1錠の外来処方にて調剤。ヒスロン錠調剤すべきところヒスロンHを調剤しそのまま患者さんは自宅に持ち帰られた。自宅にて薬確認されいつもの薬と違うのに気が付かれ薬局窓口へこられ判明した。 | 処方箋との確認が徹底して行われなかった。自己監査が不十分であった。 | ヒスロンHの表示色を変更した。 | |
132 | 名称類似 | プロスタール | 錠剤 | 25mg | プレタール | 錠剤 | 50mg | 薬剤師 | プレタール錠4錠分2(粉砕)の処方を調剤する際、プロスタール錠4錠を粉砕した。最終検閲者が使用薬剤のPTPシートを見て、間違いに気付いた。 | プレタール錠とプロスタール錠は、類似した品名ではあるが、これまで問題になったことがなかったため、注意喚起するような方策はとられていなかった。粉砕の処方では、多くの場合、鑑査不能であったため、調剤者が最終鑑査を行っていた。そのため、今回のようなエラーが見逃された可能性がある。 | 錠剤粉砕の処方では調剤に使用した錠剤のPTPシートを最終鑑査まで添付し、鑑査可能とした。 | ||
133 | 認識不足 | ホンバン | 注射 | 500ミリグラム | 医師,看護師 | 薬液調剤時に結晶が析出 | 薬剤に関する知識不足 | 院内で伝達 | |||||
134 | 認識不足 | ホンバン | 点滴注射 | 250mg | 医師,看護師,薬剤師 | 前立腺癌で入院中の75歳の男性。ラクテックG500ml+ホンバン(合成エストロゲン剤)の指示あり。注意書きにMg、Caとの混合は避けるようにとの記載があることに気付き、投与前に薬剤師に確認することができた。 | 医師は注意書きの混合注意の記載は知っており,長時間混合されていなければ良いとされていたので指示を出していたが,看護師が混合注意の記載を見て薬剤師に問い合わせた.医師は看護師の行為が良い事と考え,これに従った. | 看護師も投与される薬剤の知識を持つこと。この例のように避けることができるものならば,できるだけ避けるように医師は反省した. | |||||
135 | 249 その他の剤(抗ホルモン剤を含む) |
記号違い | イノレットN | 注射剤 | 300U | イノレットR | 注射剤 | 300U | 薬剤師 | イノレットRを調剤するところにイノレットNを出してしまった | 薬品名の類似 | 薬品棚の表示の工夫 | |
136 | 規格違い | イノレットR | 注射剤 | 300単位 | イノレット30R | 注射剤 | 300単位 | 薬剤師 | イニレット30RのところにイノレットRを入れてしまった | 確認不足 | 表示の工夫 | ||
137 | 規格違い | ノボラピッド30ミックスフレックスペン | ペン型注射器 | 30単位 | ノボラピッド300フレックスペン | ペン型注射器 | 300単位 | 薬剤師 | 外来にてノボラピッド300フレックスペンが処方された。誤ってノボラピッド30ミックスフレックスペンを払い出した。再来時患者本人よりインシュリンが濁っていると医師に訴え有り、確認され、間違いに気づいた。300単位中約40単位ほど投薬していたことが明らかとなった | ・払い出しシステムの問題点。 | システム改善策(特にインシュリン製剤について)立案し実施。 | ||
138 | 規格違い | ノボラピッド30ミックスフレックスペン | ペン型注射器 | 300単位 | ノボラピッド300フレックスペン | ペン型注射器 | 300単位 | 薬剤師 | 外来にてノボラピッド300フレックスペンが処方されたが、誤ってノボラピッド30ミックススフレックスペンを払い出した。再来時に患者から医師にインスリンが濁っていると訴えがあり、間違いに気づいた。300単位中40単位使用していたことが明らかとなった。主治医より誤投薬による患者の容態変化は特に認められていないとのことだった。 | ・特殊薬の払い出しシステムの問題点 | ・インシュリンにおける払い出しシステムの強化(前回処方とも確認を行う。) | ||
139 | 規格違い | ノボリン30R | バイアル | 100単位10ml | ノボリンR | バイアル | 100単位10ml | 准看護師 | 午後より血圧低下にて容態が急変。血糖値400台、体温38℃台、頻脈、脱水症あり。主治医より頻繁に指示が出たり、変更になったりしている状況にあった。病室にて主治医より口頭で「ノボリンR」の指示が出る。指示を受けたNsがリーダーNs(その日の業務リーダー:日によって代わる)にその指示を伝えたが、リーダーNsが「ノボリン30Rですね」と誤って確認してしまった。指示を受けたNsが「ハイ」と答えたため、リーダーNsは間違った指示を処置Nsに伝えてしまった。指示を受けたNsは「ノボリンR」の指示を認識していたが、「ノボリン30R」との種類を判別できる知識が不足していた。処置Nsはそのまま薬局にて「ノボリン30R」をもらい準備して患者に施行してしまった。夜勤Nsにも間違ったまま申し送られ、思い込みもあり医師記録を確認したが、間違いに気付かず点滴続行してしまった。翌日、午前中転棟となり、転棟先のNsが点滴ボトルに書いてあった「ノボリン30R」が医師記録に書いてある「ノボリンR」と違うことに気付きミスが判明した。 | (教育上の問題点)1主治医から指示を受けたNsに「ノボリンR」と「ノボリン30R」の種類を判別できる知識がなかった。同じものと思っていた。そのためリーダーから間違った薬剤を言われた時、指摘できなかった。2処置Nsも知識不足から「ノボリン30R」は点滴不可であることに気付かず、そのまま施行してしまった。(情報の伝達の問題点)1リーダーNsが指示を受けたNsの報告をしっかりと聞かなかった。そのため、誤った薬剤名で念を押してしまった。2主治医からは口頭の指示であったことと、Ns単独で指示を受けた点。3夜勤NsもリーダーNsから受けた申し送りを信じ、医師記録を確認したにもかかわらず間違いに気付かなかった。 | 1インシュリンの種類、効能、使用方法の勉強会を行い、インシュリン一覧表を書いて見やすいところへ貼り、注意喚起した。2口頭指示時は復唱するか、複数のNsで受けるようにした。3医師にはなるべく口頭指示を避け記述するようにした。4リーダーNsは医師記録を確認する。5「ノボリンR」と「ノボリン30R」の名称、バイアル瓶の形、大きさ、ラベル、印刷や色、バイアル瓶が入っている箱の大きさ、印刷や色など非常によく似ていることがわかり、保管方法についても一緒に保管せず、分けて保管することとした。 | 注射薬に関する指示を受ける場合には、薬品名、規格単位などに関して十分に留意するとともに、原則として、口頭ではなく文書で指示を受けること。特にインスリン製剤は類似した製剤が多く、同製剤によるミスは重大な健康被害を生じる可能性があるので十分に注意すること。 | |
140 | 同一記号 | ノボリン30Rフレックスペン | 注射液 | 3ml | ペンフィル30R | 注射液 | 1.5ml | 看護師 | インスリン自己注射の患者で、本人もちのペンフィル30Rが見つからなかった。病棟用のノボリン30Rを使用してしまった。朝の申し送りで気づいた。Drに報告。指示のとおりBsチェックを行ったが、特に異常なし。 | 思い込みと確認不足がおおきな要因と思われるが、新人で確認が身についていないことが問題点。また、病棟でのインスリンの管理状況も問題点。 | 病棟でのインスリンの管理をわかり易く、かつ安全に行う。確認の徹底。 | インスリン製剤は類似した製剤が多いことから、同製剤によるミスは重大な健康被害を生じる可能性があるので、採用インスリン製剤の種類、効能、使用方法、形状などについて周知徹底すること。 | |
141 | 規格違い | ノボリン30Rフレックスペン | プレフィルド製剤 | 100単位(3ml) | ノボリンRフレックスペン(300) | プレフィルド製剤 | 100単位(3ml) | 医師 | インスリン処方において種類を誤って処方したノボリンRフレックスペン(300)をノボリン30Rフレックスペンで処方したカルテの前処方確認時に見間違った。患者さんの家族が接種前に気付いた。もし接種していたら低血糖等の可能性あり | 情報の伝達、業務、労働体制上の問題あり | インスリン処方経過を通覧できるようまとめて表示した | ||
142 | 記号違い | ノボリンNフレックスペン・ノボリンRフレックスペン | 注射 | 300単位 | ノボリンRフレックスペン | 注射 | 300単位 | 准看護師 | 医師がインスリンを間違って処方をしていたのに確認時に前回処方との確認が不十分であった。ノボリンNを処方する所をノボリンRが処方されていた。患者さんが自宅で使用する前に気がついた。インスリンの効果時間に違いがあるため低血糖などの可能性あり | 業務手順・ルール、チェックの方法に問題あり | 現在使用中のインスリンが時系列で見れるようにカルテファイルにまとめて添付した。また、患者さんの手に渡るときに患者さんに見せて確認を行う「患者参加型確認法」の推奨を行った | ||
143 | 規格違い | ノボリンR | 注射 | 40単位1mlバイアル | ノボリン30R | 注射 | 40単位1mlバイアル | 医師,看護師,准看護師 | インシュリンの翌日からの指示変更を、A職員は単位数と思いこみ申し送った。申し送りを受けたB職員がカルテ確認をせずそのまま注射伝票に誤った内容を記載し、翌朝施行した。伝票を見た主治医が間違いを指摘し発覚。患者には影響がないので良いと主治医の許可が出、その後(昼から)変更された内容で施行した。 | スタッフ間の連携不備 | スタッフ間の連携強化。必ずカルテの確認。 | ||
144 | 記号違い | ノボリンRフレックスペン | プレフィルド製剤 | 100単位(3ml) | ノボリンNフレックスペン | プレフィルド製剤 | 100単位(3ml) | 医師 | 本来処方予定は・ノボリンNフレックスペン1本・ノボリン(30R)フレックスペン1本しかし、今回は・ノボリンRフレックスペン1本・ノボリン(30R)フレックスペン1本が処方された。患者さんが接種前に気付いた。低血糖等の変動が起こる可能性あり | 情報の伝達、連携、チェックの問題 | インスリン処方薬剤が通覧出来るよう表示した看護師から「〇〇薬希望」と書かれていてもカルテを確認する | ||
145 | 薬効類似 | ノボリンR注100 | カートリッジ | 1カートリッジ(3ml.)中300単位 | ヒューマログ注カート | カート | 1カート(3ml.)中300単位 | 看護師 | インスリン注射のある患者に、毎食前、ヒューマログ6uの指示があったが、ノボリン6uを投与してしまった。指導者が、食前にヒューマログを射ちに行く説明があった時に間違って投与したことに気付く。患者の状態を観察しながら、当直医に連絡。朝食を直に食べていただくよう指示を受け実施。低血糖症状は無く経過した。 | 薬剤の確認を怠った点。 | 頻回の確認と違う目での確認の実施。薬剤の用法・用量を再度学習し不明な点は判断を仰ぐよう指導した。 | ||
146 | 薬効類似 | ヒューマカートN注 | 注射剤 | 100単位/mL | ペンフィルN注 | 注射剤 | 100単位/mL | 薬剤師 | 外来患者において、ペンフィルN注処方のところヒューマカートN注を調剤。患者様が気付いて使用はしなかった。調剤薬監査も行っているが通ってしまった。両剤は同成分の薬剤(100単位/mL)で、ペンフィルNは1.5mL/筒、ヒューマカートN注は3mL/筒であり、ペン型注入器は合わないので使用できない。 | インスリン製剤は種類が多く、また、容器及び包装等がにているため間違いやすい。冷蔵庫保存のため配置的にも近い。 | 間違いやすいものとして常に注意はしている。取り扱いインスリン製剤の一覧表(カラーで剤形も印刷)を表示し注意を喚起している。 | ||
147 | その他(管理の問題) | ヒューマリン | 注射剤 | 5ml | 看護師 | 呼吸管理で高血糖の患者は、点滴にて側管よりヒューマリン施行中も、ヒューマリン(シリンジ5ml/h)のルートが緩んでおり、そこから400ml/hで滴下していた点滴が少量ずつ漏れ、同時にヒューマリンも漏れていた可能性が高く、ヒューマリンが十分に与薬されていない事に気付くのに2時間を要した。 | 観察不足、 | ルートをつなげた後は漏れていないか確認する。定期的にチェックリスト使ってルートのチェックをする。 | |||||
148 | 薬効類似 | ヒューマリンN | 注射 | 100単位/ml | ヒューマログ | 注射 | 100単位/ml | 看護師 | 就眠前に血糖測定を行いインシュリン注射を行う時、ヒューマリンNの指示であったがヒューマログを準備し、Wチェックをうけ間違いを指摘された。 | 知識が不足していた。就眠前にヒューマリンをうつ事の意味を考えていなかった。 | 指示をしっかり確認する。 | ||
149 | その他(確認不足) | ヒューマリンR | U?100注射剤 | (100単位/ml)10ml/バイヤル | 看護師 | 肺炎で人工呼吸管理中の昼前の血糖値323mg/dlでインスリンスライディングスケールにてヒューマリンR8単位を皮下注する指示であったがインスリンを施注せずに経管栄養(F21P)を注入した。注入直後に気が付き8単位施注する | 不注意、うっかりミス、物忘れ、急いでいた | 急いでいても、確認を怠らない患者の状態の把握に努める。 | |||||
150 | 判定不能 | ヒューマリンR | ・ | ・ | 看護師 | 過剰なインシュリン投与による低血糖。 | 初めて患者様を受け持って十分情報をとらずに行動してしまった。知識のなさ。 | 正しい情報をつかむ。注射伝票の指示をもらった時にみんながわかるように使用方法、量を確認し記入してもらう。初めてのことは一人ではしない、させない。 | |||||
151 | その他(管理の問題) | ヒューマリンR100U、生食500ML | 注射薬 | 100U 0.5ML、500ML | 看護師 | 高血糖にて点滴ヒューマリン施行中、ヒューマリンのルートが緩んでおりそこから滴下していた点滴が少量ずつ漏れ同時にヒューマリンも漏れていた可能性が高くヒューマリンが充分に与薬されていない事に気づくのに2時間を要した | 技術不足観察不足 | ルートをつなげた後は漏れていないか確認する定期的にルートのチェックをする | |||||
152 | その他(管理の問題) | ヒューマログ | インスリンキット | 300単位 | ヒューマカート3/7 | インスリンキット | 300単位 | 看護師 | 《内容》自己にてインスリン注射を行っている患者であった。もともとヒューマログ3回打ちであった。6/11から朝、昼は、ヒューマログ、夕方はヒューマカート3/7へ変更となっていた。しかし6/11にヒューマカート3/7は患者へは渡っておらず、そのままヒューマログの投与を続けていた。血糖値に大きな変動はなかったものの、血糖コントロールを図る目的で入院中の患者であり、すぐに注射の変更ができなかったのはいけないことであった。《発見経緯》自己でインスリンを打っている患者から、インスリンこれだけしかないと見せられたものの、夕方に打つ予定のインスリンではない物であった。 | カルテ確認時、受け印、実施印の欄に捺印がなかった。患者へインスリンが変更となった時、インスリンが超速効性から中間型のヒューマカート3/7へ変わりましたね。と確認したが、そうなんです。との患者の返事で、実際に物の確認をしなかった。ヒューマログの残が少なくあと、どれぐらいインスリンを打てるのか確認され、その時にインスリン薬が違っていることに気づいた。 | 《改善策》カルテの実施印・受け印の確認と、保管場所を確認する。また、患者本人への確認を徹底する。《所属リスクマネージャのコメント》指示の受け印がないのはその時点で確認するのが原則。やはり基本や原則は始めにすることが大事。 | 患者管理の薬剤の問題。 | |
153 | その他(確認不足) | ヒューマログ注カート | バイアル | 1カート(3ml.)中300単位 | 看護師 | 夕食前、固定のインスリン投与があり、ヒューマログ6U(9C)予定だったが、投与を忘れていた。21時にカルテ記録中、夕方の血糖測定が記載されていないのに気付き、夕食前のインスリンを打っていない事を思い出した。血糖測定したところBZ344であり、ヒューマログを投与すると低血糖になる恐れがあったため当直医師に連絡し、中止の指示を受けた。患者に打ち忘れたことを謝罪した。 | 申し送りを受けていたにもかかわらず、失念していた点。 | 「うっかり忘れ」が重大事故に繋がるので、すべてにおいて注意を怠らずケアにあたるよう指導する。 | |||||
154 | その他(確認不足) | ペンフィル | 30R | 30単位 | 事務職員 | カルテから処方をCPに入力する際、ペンフィルの単位数が30単位→32単位に変更になっていることに気付かず、前回と同じ30単位で処方箋を出力してしまった。1ヵ月後来院時、前回を照合した際変更されていないことが発覚した。患者様はDrの指示通り32単位で打っていたいたため問題はなかった。 | ・変更になっていたにも関わらず、前回と同じだと思い込み前回を引っ張ってきて入力をし、処方箋を出力する際は再度の確認をということも怠って処方箋を出してしまった。 | ・カルテの記載をしっかりと確認し、特に処方箋に関しては再度のチェックを怠らない。・インスリンに関しては特に患者様の様態に深く関わることを認識する。・処方内容が多彩な場合はたとえ前回doであっても他の者のチェックを受ける。 | |||||
155 | 規格違い | ペンフイル30R | 注射薬 | 150単位 | ペンフイル30R | 注射薬 | 300単位 | 薬剤師 | 6月4日午後1時44分頃、糖尿病にて自己注射施行中の患者(67歳女性)。処方箋にてペンフイルR150単位1Vより5Vに変更あり。一旦150単位を調剤したが変更があった時点で入れ替え時に300単位を調剤してしまったが、患者本人の申し出により判明する。 | 製品のパッケージが似ているため十分な注意が必要である。 | 置き場所の変更を実施。 | ||
156 | その他(確認不足) | ペンフィル30R注 | カートリッジ | 1カートリッジ(1.5ml中150単位) | 看護師 | 朝の血糖値は61ug/dlであった。本日8:30の採血であったため、9:00にペンフィル皮下注射実施。朝はペンフィル固定量12uだったが、本日は低血糖のため6uの指示となっていた。しかし注射伝票の確認をせず行ったため、固定量12uを実施してしまった。直に担当医師に連絡。注意して観察するよう指示を受けた。11:30の血糖値は168ug/dlで、14:00に再検し184ug/dlであった。低血糖症状をおこすことはなかった。 | 注射施行前に、カルテ・注射伝票を照合し確認しなかった点。 | 点滴・注射施行の際は別の看護師にも確認してもらい、実施するよう指導した。 | |||||
157 | その他(確認不足) | ペンフィルN注 | 注射 | 150単位 | 看護師 | インシュリンの定時投与を行っている患者様。朝、ヒューマリンR注を行う。その後、ノボペンと、グルテストと食前薬を持ち、患者様の部屋に行き、血糖測定を行う。血糖測定の結果を確認せずにインスリンを投与する。投与後、血糖測定の値を確認すると、45。再度、反対側の耳からチェックするも41の結果。すぐに報告をし、医師へ連絡をする。ブドウ糖注射液50%20mlの指示と食前薬の中止を指示され施行。30分後再検するも血糖38。再度、医師に報告し、ブドウ糖注射液50%20mlを行う。その後、1時間ごとに血糖測定を行う。 | 血糖の測定値を確認せずにインスリンを投与してしまったこと。血糖測定前に、ノボペンをセットしてしまったこと。落ち着いて業務を行えなかったこと。 | 血糖測定後に、値をしっかり確認してから、ノボペンのセットを行う。一つ一つの確認をしっかりする。時間配分をしっかりし、余裕を持って業務を行えるようにする。 | |||||
158 | その他(確認不足) | ペンフィルR | 注射 | 6単位 150R | 看護師 | 定期的に行う予定のインシュリンをし忘れ検温時に気付く。採血上は問題なし。 | 業務手順で施行する人がはっきりしておらず責任者を決めて行う。(各自の責任不足) | 処方箋の活用。施行者の明確化。 | |||||
159 | その他(確認不足) | ランタス | キット | 3ml、300単位 | 看護師 | 夕前に施注する予定の「ランタス」を間違って朝前に施注してしまった。他のNsにより朝準備されていたのを時間確認せずに実施してしまった。間違いに気付いたのは翌日の準夜の申し送り時であった。患者さんは低血糖等の危険性がある | 情報の伝達、連携と情報共有のあり方 | 実施前に必ず自分でカルテ、カーデックスを確認する表示の方法を検討 | |||||
160 | 認識不足 | リュープリン | 注射用 | 1.88mg、3.75mg | 看護師 | 注射再診にて11時29分チェックインがあった。12時前に受付があることを知り、急いでリュープリン1.88の皮下注射を行った。患者様と話をしている時に粉末の薬剤を混合し忘れている事に気づき、謝罪した。すぐに薬剤を混合し、再度注射をさせて頂いた。 | 確認不足、業務中断不注意、思い込み | 注射を行う前後にバイヤル瓶の中をチェックし、粉末が残っていない事を確認する。他のスタッフにも確認してもらう。マニュアルに沿って注射を行う | |||||
161 | その他(管理の問題) | リュープリン | 注射用キット | 11.25 | リュープリン | 注射用キット | 3.75 | 准看護師,薬剤師 | 病院の運営上で薬は使用数を1週間まとめて購入している。当日は施行者数が多かったので、前日に泌尿器外来にある控えのノートから看護師Aが、注射伝票に転記していた。当日もう一人の看護師が伝票を持ち薬局から薬を受けたが、事前に予約購入された単位と伝票の単位が違うことに気づいたが、予約の単位の法で払い出された。看護師Bが後で確認しようとおもいながら忘れてしまい、そのまま置いてあったのを、診察を終えたあとに指示とちがう、間違った単位で施行された。 | 外来泌尿器科の注射業務の問題転記業務の問題薬局の払い出しの問題 | 外来泌尿器では注射を施行せず、外来処置室で施行する。業務分業した。薬の払い出しも、指示箋が出されたあとに処置室看護師が薬局で払いだしを受ける。様に変更された。 | ||
162 | 255 痔疾用剤 |
剤型違い | ネリプロクト | 軟膏 | ネリプロクト軟膏 | ネリプロクト | 坐薬 | ネリプロクト坐薬 | 薬剤師 | ネリプロクト坐薬の処方に対しネリプロクト軟膏を調剤し患者が1ケ使用した。 | 土曜日の当直中であったが、通常の定期の切り忘れと思われる処方・注射が非常に多数処方され、当直者一人の状態で十分な確認を行う余裕がなかった。 | 当直時間帯の定期的処方の禁止 | |
163 | 259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 |
その他(情報伝達の問題) | ルテオニン | バイアル | 2A28/h | ルテオニン | バイアル | 2A14/h | 看護師 | ルテオニン1A入りの点滴を、28/hで持続点滴をしていた患者様に、午前3時45分に交換するときに、2A入りにかわっていたことに、気が付かず、そのまま2A:28/hに交換していた。午前8時頃、主治医が気付き、2A:20/hに下げたが、患者様自身には、動悸等の変化はみられなかった。 | 医師の指示では、2Aに変わることを書いてあったが、詳しい記載はなく、指示を受けた看護師が、見落として申し送られていなかった。深夜でも、2Aにかわったことに気がつかず、そのままの流量で交換した。 | 指示を、受けた人が、確実に見落とさないように指示をひろうようにする。疑問があれば、医師に尋ねる。実施者は、よく確認して交換する。 | |
164 | 261 外皮用殺菌消毒剤 |
その他(管理の問題) | ネグミン液 | 溶液 | 10%ポピドンヨード液 | 医師,看護師 | 10%ポピドンヨード液(ネグミン液)を術野に塗布時、過剰の液が背部に流れ落ち、温水マットで温められた液が1時間半にわたり背部皮膚に接触しつずけたため接触性皮膚炎を起こし、皮膚変色と掻痒を生じた | 1看護師が準備した消毒液量が多すぎた2医師が過剰の消毒液を使用した3背部に流れ落ちた液を医師も看護師も拭き取らなかった4温水マットで温められたポピドンヨード液が短時間で接触皮膚炎を生ぜしめることを知らなかった5チオ硫酸ナトリウム液で沃素を還元させれば皮膚炎の予防になることも知らなかった | 手術室の手順書に消毒液に関する注意として追加記載して周知徹底した1消毒液の塗布(適量使用と拭き取り)2、温水マット使用上の注意など | ||||
165 | その他(管理の問題) | ヒビスコール | 液体 | 0.2%原液 | 不明 | 付き添っていた母親が病室の洗面台で洗顔をしていたとき、患児が病室から廊下に出てしまった。洗顔を終了した母が患児を見ると、「目、目」と言っており、顔が濡れていることに気がついた。病室で入り口の手すりに設置してあるヒビスコールで遊んでしまったことが考えられ、ヒビスコールが患児の目に入ったと考えられた。流涙や眼充血は見られなかった。生理食塩液で洗眼し、その後患児の状態に変化はなかった。 | ・患児の手の届く高さにヒビスコールが設置されていた。・噴霧口が丁度患児の目の高さだった。・ポンプ式で、ポンプを押すと薬液が容易に出てくる。 | ・設置場所の検討する・業者と相談し、ポンプ式以外の容器について検討する | |||||
166 | 264 鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤 |
勘違い | リンデロンVGクリーム | クリーム | 10g | ラミシールクリーム | クリーム | 10g | 薬剤師 | ラミシールを調剤するべき所をリンデロンVGクリームを調剤した | 調剤棚の配置の問題 | 調剤棚の表示の工夫 | |
167 | その他(管理の問題) | リンデロンVGローション | 外用液剤 | 0.12%、10ml | シンラック液 | 内容液剤 | 10ml | 不明 | 夕食時に調乳室内の冷蔵庫にシンラック液を取りに行ったところ、患者個々のシンラック液を入れてあるケースの中にリンデロンVGローションが1本混じっているのを見つけた。キャップの色が異なるため気がついた。 | シンラックは1日1回夕のみの与薬で、普段は開封したものを調乳室内の冷蔵庫で保管している。夕食時にケースごと取り出し、各患者の膳にのせている。ケースは食器などを置くワゴンの上に置いておき、与薬後ケースにもどすようにしている。前日の夕食後に病室のカウンターの上にあったリンデロンVGローションをよく確認せずにシンラック液と思い込んで片付けたか、シンラック液の近くにリンデロンVGローションが置いてあって一緒に片付けてしまったか、等が考えられる。シンラック液とリンデロンVGローションはキャップの色が白とオレンジで異なるが、本体が白で形状や大きさは似ている。 | 誤ってリンデロンVGローションを内服させたことはないと思うが、日頃から病棟内の整理整頓、環境整備を心がけたい。 | 薬剤の保管に際しては、内用剤(口からはいるもの)と外用剤(口にはいらないもの)を明確に区分するとともに、常に整理整頓を心がけること。 | |
168 | 269 その他の外皮用薬 |
規格違い | プロトピック軟膏0.03%小児用 | 軟膏剤 | 0.03% | プロトピック軟膏0.1% | 軟膏剤 | 0.10% | 薬剤師 | プロトピック軟膏0.03%小児用処方のところプロトピック軟膏0.1%の小児用でないものを調剤。監査も見過ごしてしまった。患者家族が今までのものと違うことに気付き使用はしなかった。 | オーダリング処方であり「プロトピック軟膏0.03%小児用(5g/本)」と表示されるため、「小児用」の見落としと濃度規格確認を怠ったものと思われる。また、小児用は使用頻度が少ないため、意識が他の規格の方にいってしまったものと思われる。 | 表示名称を「小児用プロトピック軟膏0.03%」と改善することを検討することとした。 | |
169 | 271 歯科用局所麻酔剤 |
その他 | オーラ注 | アンプル | 1.8ml | 歯科医師 | 齲蝕治療のために表面麻酔ののち浸潤麻酔(局所麻酔)を行ったが,痙攣様症状が発現。30秒ほどで消失した。その後しばらく安静にし徒歩にて帰宅させた。 | ショック症状が起きた時の対応について,マニュアルの徹底化の周知化が不十分である。 | ショック症状が起きたときの対応マニュアルの周知徹底化。 | ||||
170 | 313 ビタミンB剤(ビタミンB1剤を除く) |
勘違い | メチコバール | 錠剤 | 0.5mg | カチーフN | 錠剤 | 5mg | 看護師,薬剤師 | 朝7時に主治医が入院患者にカチーフNの処方をした。薬剤師が調剤する際にメチコバールを調剤した。シートの色が似ており取り違えた。病棟で患者に渡す際に看護師は患者と共に薬の確認をしなかった。患者は2回分内服した後シートの裏に薬剤名があるのを見て違うことに気付いた。 | メチコバールとカチーフNはシートの色が同じで、薬効もビタミン類であるため保管の場所も近くにある。夜間の薬剤師は1人だが、緊急以外の処方も受け付けており薬剤師が多忙である。夜間の調剤は監査が出来ていないことから、病棟で薬剤の確認をすることになっているが朝の業務が繁多でしていなかった。遮光の薬剤は赤のシートで印象が強烈で先入観を持ちやすい薬剤の指示切れは看護師も毎日確認し夜間帯帯に指示が出ないように早めに報告する | 薬剤の保管場所を誤認が起きないように変更する。夜間の調剤で緊急以外のものがどの程度あるか、夜間調剤が必要かどうかの調査をする。 | |
171 | 314 ビタミンC剤 |
その他(管理の問題) | ビタミンC「フソー」500mg | 注射 | 500mg/1A | 看護師 | アスコルビン酸冷所保存にて5月27日付けで1A余っていたため、ボトルに入っていないのかと思い込んでしまった。日勤者が5月28日付けの方より取り出して更新していたため。 | 夜勤帯で更新するところ、早めに点滴が終わってしまい(18時更新)日勤帯で交換して、22時頃にいってしまったので、翌日報告し、その時は特になにもしなかった。 | 冷蔵庫より取り出した際にチェックなどを行っていく。施行者を明確にしていく。日付けの確認を行っていく。 | ||||
172 | 317 混合ビタミン剤(ビタミンA・D混合製剤を除く) |
勘違い | ネオラミンスリービー | アンプル | 10ミリリットル | アドナ | アンプル | 10ミリリットル | 薬剤師 | 薬剤アドナとネオラミンスリービーを取りまちがえて払い出した。病棟看護師も気づかず調整した。調整された点滴の色がちがうと担当医師が指摘して、間違いに気づいた。 | 薬剤の配置の問題病棟での調整時の確認の問題 | 薬剤の配置を変えた | |
173 | 321 カルシウム剤 |
勘違い | カルチコール | ポリアンプル | 10ml | アスパラK | ポリアンプル | 10ml | 看護師 | 点滴にアスパラKを昆注すべきところ、カルチコールを昆注してしまった。点滴を始めて2時間後に気付いた。注射薬定数確認にて発見。患者さんへの影響はほとんどないと考えられた。 | 剤形が類似している。確認不足 | それまでは近かった保管場所を、このことがあってから距離を置いて保管することとした。 | |
174 | 322 無機質製剤 |
剤型違い | グルコンサンK細粒4Meq/g(1g/包) | 細粒 | 4Meq/g(1g/包) | グルコンサンK錠5Meq | 錠剤 | 5Meq | 薬剤師 | グルコンサンK錠5Meqを調剤するところ、グルコンサンK細粒4Meq/g(1g/包)を調剤した。 | 確認不足および思い込み | 調剤者および監査者の確認の徹底 | |
175 | 認識不足 | フェジン | アンプル | 40 | 医師,看護師 | 造血剤の溶解に生食塩水が処方されていた医師に変更してもらった。 | 薬剤の適応に関する | オーダーリングでの禁忌情報を出す | |||||
176 | 薬効類似 | フェロミア | 錠剤 | 100mg | フェロ・グラデュメット | 錠剤 | 100mg | 薬剤師 | フェロ・グラデュメット処方のところ、フェロミアで調剤し、病棟へ払出された。監査者も処方箋の名称を読み間違え、間違いに気付かず払出された。病棟から連絡があり判明、再調剤した。 | 業務手順・ルール、チェックの仕組み薬剤の採用の問題 | 処方箋をよく確認し調剤する。 | ||
177 | 323 糖類剤 |
勘違い | 20%ブドウ糖 | アンプル | 20%20ml | メイロン | アンプル | 7%20ml | 看護師 | 常備薬点検中、メイロン(20)のところに20%TZ(20)が間違って入っていた。 | 薬剤管理。どちらも透明アンプルで青色の文字である。 | 薬局へ連絡。スタッフにも間違えやすい注射として認識してもらう。 | 充填ミスはその後の重大な事故につながることを認識し、注射剤の充填時あるいは返納時にも表示ラベルをよく確認する必要がある。ガラスアンプル製剤は形状表示が酷似することから、必要により、プラスチックアンプルや形状やラベル表示の異なる他社製品への切り替えも考慮すること。 |
178 | 規格違い | 5%ブドウ糖注射液 | アンプル | 5% | 50%ブドウ糖注射液 | アンプル | 50% | 看護師 | 5%ブドウ糖のところを50%ブドウ糖を実施した。 | 指示記載は「TZ」だったが、「TZ」略語が分からず、このことに注意が向いてしまった。不明点を聞きたっかたが聞きにくかった。ワンショットに50%ブドウ糖を用いることが不思議に思わなかった | 外来部門に注射オーダーを採用する。現在は手書きであり、薬品名と指示薬剤品名の不一致がある。 | ||
179 | 規格違い | 50%ブドウ糖 | アンプル | 20ml | 5%ブドウ糖 | アンプル | 20ml | 看護師 | 持続点滴されている患者様の点滴内容を間違えた。5%ブドウ糖20ml を50%ブドウ糖20ml加注した。 | 処方箋の確認不足。 | 必ず処方箋は3回チェックすること。 | ||
180 | 325 たん白アミノ酸製剤 |
その他(未開通) | アミノトリパ | 上下隔壁タイプのソフトパック | 1700ml | 看護師 | アミノトリパの上下隔壁未開通のまま投与した。 | 確認不足 | 注意の喚起メーカーにも改善策を要望 | ||||
181 | 記号違い | アミノトリパ1号 | キット | 850ml | アミノトリパ2号 | キット | 900ml | 医師 | アミノトリパ2号1700mlと記載された処方箋に対し、アミノトリパ1号1700mlを準備していた。直前の薬剤師とのチェックで間違いが判明した。本来は医師がアミノトリパ2号1800mlをしたかったようである。 | アミノトリパは1号が1キット850ml、2号が1キット900mlの為、2号の1700mlは存在しないはずである。医師の薬剤に対する知識不足と同時に、薬局から払い出しの際に薬剤師がチェックできなかったことが問題である。 | 医師、看護師に対し薬剤の知識を深める努力。薬剤師のチェック強化。 | ||
182 | その他(未開通) | アミノフリード | ツインバック | 500ml | 看護師 | 2層に分かれている電解質・栄養輸液を投与する際,層を開放して混合してしようすることを知らず,下側の電解質のみ滴下してしまった。残液が少なくなったところで抜針しようとしたときに同職種者より指摘され気付いた。とくに影響はなかった。 | 当事者本人がこの手の薬剤がどういうものだが知らなかった。取り扱ったことがなかった。知識不足であった。 | 取り扱ったことのないものは,注意書きをよく読んで実行するようにする。本人が注意するように教育をし直す必要がある。 | |||||
183 | その他(確認不足) | アミノフリード | 点滴バッグ | 500ml | 准看護師 | DIVキープ中、13時から21時まで滴下予定分(アミノフリード500ml+ビタミンセット)が14時の時点で、残り250mlとなっていた、患者様吐き気ありと訴えられるが嘔吐なし。 | 1.受け持ち看護師が休憩中の為、他のスタッフがDIV交換をした。2.1本目の点滴、5時から13時分が遅れていたので、滴下速度調整中で、滴下を早めてあった、その調節がうまくなされていなかった。3.滴下調整中であることの明記等は、特にしていなかった。 | 1.DIV交換時の滴下調節及び滴下確認を確実に行うことを徹底する。2.受け持ち看護師が実施(交換)できない場合には、他の看護師にもしっかり分かるように、注射伝票と点滴セットを一緒においておき、実施者は必ず伝票に捺印及び薬剤のボトルに確認チェック印をいれる。3.他者によって実施された場合には、受け持ち看護師が、あらためて確認を行う。 | |||||
184 | その他(未開通) | アミノフリード | バッグ製剤 | 1000ml | 看護師 | CVルートからアミノフリード1000mlの指示が出されていた。準備する際に隔壁の開通を行わずに他の薬剤をミキシングし、開通をしたものと思いこみ「開通確認」のシールを外して患者に投与開始した。翌日に勤務者が気付いた。 | アミノフリードは外袋から出したときに開通をするルールであるがしなかった。開通確認のシールを外す際の確認をしなかった。点滴中の確認の際に点滴量の確認をしていない12時は休憩の時間と重なりスタッフが減り忙しい | 外袋から出したときに開通をする。開通確認のシールを外す際に確認する。巡回時には点滴の残量も必ず確認する | |||||
185 | その他(未開通) | アミノフリード | 隔壁がある点滴パック | 500ミリリットル | 看護師 | 点滴交換時に、アミノフリードの隔壁を開通させることを忘れて接続した。翌日の日勤の勤務者が点滴パックの上部の液が残っていることを発見した。 | ・製剤についている注意喚起の赤テープを隔壁開通前にはがした。・慣れがあった。 | ・製剤についている注意喚起の赤テープは、隔壁開通後ははがすという手順を守る。・日常行う業務を、一つ一つ慎重に行う。 | |||||
186 | その他(確認不足) | アミノフリード | 輸液剤 | 500ml | 看護師 | 癌性疼痛コントロールのため、塩酸モルヒネ2A+セレネース1/2A+生食3.5mlの組成で持続皮下注射を行っていた。(0.2ml/h)なかなか疼痛コントロールがつかず、フラッシュやベース量の増量を繰り返していた。最終的に0.35ml/hまでベース量を増量したが、指示を確認すると上限が0.25ml/hであることに気がついた。その時点でベースを指示量に下げ経過を見るが、患者の疼痛の程度は変わらなかった。 | ・指示の確認が不十分であった。・疼痛コントロールがまだ十分に図れず、試行錯誤の状態であった。 | ・疼痛コントロールについて、再検討していく。・指示の確認を確実に行う。指示に制限があるときなどは、カーデックスに赤ラインを引くなどして注意を促す。 | |||||
187 | 薬効類似 | エレンタール | 散 | 1袋80G・300カロリー | エンテルード | 末 | 1袋100G・400カロリー | 薬剤師 | 6月3日午後4時頃、外来処方にてエンテルードの処方あり。エレンタールを払い出す。持ち帰られたが、付き添いの方よりいつもと薬がちがうとの事で薬局にこられ判明する。 | 当事者の思い込みがあり、渡薬口にセットされ、その後の確認も無く患者さんに渡ってしまった。 | 渡薬口セット後のダブルチエツクの体制確立 | ||
188 | その他(確認不足) | エンシユアリキツド | 1缶 | 1缶250カロリー | 薬剤師 | オキシコンチン・イレツサ・レンドルミン・オメプラールボルタレン座薬・とともにエンシユアリキツド14日分の外来処方オーダーあり。調剤時エンシユアリキツドありの連絡を忘れ薬渡し窓口に搬送。薬渡し時に処方と照合し判明。 | ・調剤時処方オーダーと確実に照合する・改善策が提唱されていたが、効果が反映されていない。 | ・決め事の遵守をしっかりと。 | |||||
189 | 規格違い | ピーエヌツイン1号 | 注射薬 | ピーエヌツイン1号1000ml | ピーエヌツイン1号 | 注射薬 | ピーエヌツイン1号2000ml | 薬剤師 | ピーエヌツイン1号2000mlを払い出すべきところをピーエヌツイン1号1000mlを払い出してしまった。 | 規格が2種類あり注意しなければならない | 十分に注意をする。あるいは可能であれば規格の統一。 | ||
190 | その他(未開通) | フルカリック | バック | 1000ml | 看護師 | 廃棄分の点滴を処理しているときに、フルカリックのバッグの混注がされていないことに気づく。患者さんはアミノ酸の入っていない点滴を施行された。患者さんの全身状態に異常はなかった。 | フルカリックのチャンバーを圧迫、してアミノ酸と輸液を混合する方法、理由を理解していない。 | フルカリックの使用方法について再確認した。 | |||||
191 | 薬効類似 | フルカリック2号 | 輸液 | 700ml | アミノトリパ2号 | 輸液 | 850ml | 薬剤師 | アミノトリパ2号をフルカリック2号で間違って調剤し、病棟へ払い出ししてしまった。与薬前の点検で看護師が気づいて薬局へ連絡、正しい輸液と交換した。 | 集中力の欠如(日勤帯の通常勤務後の当直帯であり疲労も考えられる)に加えて、結果として自己監査が行えていなかった。 | 当直帯は一人になるため自己監査を徹底する(調剤後しばらく時間をあけることで思い込みによる固定概念をはずすなどの工夫も必要かと思われる)。 | ||
192 | 記号違い | フルカリック3号 | 輸液剤 | 1003ml | フルカリック1号 | 輸液剤 | 903ml | 看護師 | 準備されているのに安心し再確認しないで実施する。 | 再確認の怠り | 指示簿に沿って確認する。 | ||
193 | 記号違い | フルカリック3号 | B | 大室(糖電解質水溶性ビタミン)700ml.中ブドウ糖250g | フルカリック2号 | B | 大室(糖電解質水溶性ビタミン)700ml中ブドウ糖175g | 看護師 | 準夜勤務で、点滴の準備をした。注射伝票と照らし合わせ同勤務の別の看護師に確認してもらったが、日勤帯にてラウンド中、残量・滴下確認時に、フルカリック2号が3号になっていることが判明。師長に報告し、医師よりカロリーだけの問題であるため、そのまま続行の指示であった。 | 慣れも含め、確認を怠った点。 | 準備の三原則を必ず行い、各勤務帯での確認の徹底を指導した。 | ||
194 | その他(未開通) | フルカリック液2号 | 袋 | 1.4L | 看護師 | IVH挿入高カロリー滴下時、小室部分を折らず混入液を混入させず実施してしまった。 | 施行者の薬剤に対する知識がかけていた。 | 小室の薬剤は直前の加入が望ましいため、加入者ではなく施行者がするというルールを徹底教育する。 | |||||
195 | その他(未開通) | フルカリック点滴液 | 上下隔壁タイプのソフトパック | 1000ml | 看護師 | フルカリック点滴液の上下隔壁未開通 | 確認不足 | 注意の喚起メーカーにも改善策を要望 | |||||
196 | 326 臓器製剤 |
勘違い | アデラビン9号 | アンプル | 1ml | プリンペラン注 | アンプル | 2ml | 薬剤師 | 点滴処方の内、プリンペランをアデラビン9号で調剤して払い出ししてしまった。病棟にて看護師が誤りに気づき交換した。 | 両製剤とも繁用される薬品であり、ラベルやアンプルの色調も類似点があるため、思い込みによる取り違いが起こったと考えられる。 | 監査時には再度処方箋と薬品を見比べて思い込みによる取り違えをしないよう注意喚起する。 | |
197 | 331 血液代用剤 |
その他(確認不足) | KNMG3号500ml | 点滴バッグ | 500ml | 5%ブドウ糖500ml | 点滴バッグ | 500ml | 看護師 | 21時A患者のDIVを3本目へ交換しようとしたところ、もう1人21時交換であるB患者のDIVをつなげてしまった。その10分後21時交換のB患者のDIVをつなごうとしたところ、A患者のDIVが残っているところを、他の看護師が発見し発覚した。 | 1.同時刻に点滴が集中していて慌ただしかった。2.ボトルが同様量であったためA患者のボトルであると思いこみ、名前を確認しないで施行した。3.ベッドサイドでの名前の確認を怠った。 | 1.点滴交換時は習慣的に無意識のうちにしないよう、指でさし、声を出して確認を行う。2.ボトルの名前、ベッドネームを見て、患者様に名前を確認し「○○さん点滴交換します」などの声かけをする。3.点滴交換後、患者の状態を観察する。4.院内マニュアルの周知徹底を行う。5.全職員に対してリスクマネージメントの教育を行う。 | |
198 | 規格違い | アクチット | 点滴 | 500ml | アクチット | 点滴 | 200ml | 看護師 | 注射指示箋の記載ミスによりアクチット500mlを施行しようとした。 | カルテとのチェックミス | 確認の徹底を行う | ||
199 | その他(確認不足) | ヴィーンF注 | バイアル | pH:6.5〜7.5浸透圧比:約1 | ラクテック注 | バイアル | pH:6.0〜7.5浸透圧比:0.8〜1.0 | 看護師 | 手術前の点滴を、医師がルート確保し固定。1時間程度経過後、点滴の名前が違うことに他の看護師が気付き交換した。医師に報告。患者に謝罪した。 | 外科の患者の点滴であり、同じ部屋番号で名前をしっかり確認しなかった…。施行後も点滴の名前を再確認しなかったこと。 | 慣れからくる確認ミスであり、声を出して確認。3回確認を徹底させた。 | ||
200 | 記号違い | ソリタT1 | 輸液 | 500ml | ソリタT3 | 輸液 | 500ml | 医師 | 本来、「ソリタT3」の処方のところ間違って「ソリタT1」を処方した。病棟Nsが確認時に発見した必要な電解質が補えられない可能性あり | 業務手順・ルール、チェックの問題点 | 輸液払い出し時の監査を確実に行う(保管には大きく表示もしたいたが処方箋を見た時から見間違っていたので別の薬剤師に確認してもらう) | ||
201 | 記号違い | ソリタT3 | 点滴 | 500ml、NaCl 0.090 カロリー172 | ソリタT1 | 点滴 | 500ml Nacl 0.141 カロリー104 | 看護師 | 本来ソリタT3が行く予定の患者さんにソリタT1が行ってしまった。薬剤が変更になった時に注射箋(Ns用)を変更する事を忘れていた。また、薬剤部も医師からの処方箋が変更になっている事を確認しておらずソリタT3を処方していた。 | 業務手順、ルール、チェックの問題 | カルテからNsチェック用の注射箋へ転記する際に間違っているため転記をせずコピーをして使用することにした | ||
202 | 記号違い | ソリタT3 | 点滴薬 | 500 | ソリタT3G | 点滴薬 | 500 | 看護師 | 薬品名を間違えて点滴した。 | 緊急入院患者のため指示箋を見て常備薬より調剤したが、指示箋の見誤りにより別の薬品を入れてしまった。そのときには気がつかなかった。 | 管理者からの指導教育等の看護業務の確認の徹底 | ||
203 | 記号違い | ソリタT3号 | 輸液 | 500ml | ソリタT3G号 | 輸液 | 500ml | 看護師 | 外来処置室において点滴準備をしていた際、ソリタT3GとソリタT3とを間違え中身を溶解し準備をしていたところ、指示書と違うことを他の看護師に指摘されすぐ作り直した。 | 類似した品名の薬剤があり、時々間違いが発生する。薬剤部へ薬品導入時検討願えないか申し出るも無理だとのこと。 | 薬剤部でセットされていない点滴があるので、看護師がセットする際には指示書をよく見て呼称確認をし、ダブルチェックを必ず行うようにする。 | ||
204 | 勘違い | ソルデム3A | 袋 | 200ML | アミノレバン | 袋 | 200ML | 看護師 | 点滴処方箋にアミノレバン200mlを誤ってソルデム200mlを施注してしまった、抜針時に患者さんより指摘され気づく、医師に報告、患者さんに説明しアミノレバン200mlを追加で施注する。 | 昼からのゆっくりした時間帯で、心理状態としてホットして油断があった、処方箋の確認不足であった。 | 確認不足の改善、意識と思い込み、患者さんの疾患者がもっと明確に意識づけられる。 | ||
205 | その他(確認不足) | ソルデム3A | 注射用 | 500ml/20ml/h | 看護師 | 準夜勤務者が0時28分にソルデム3A500ml/20ml/h更新しており、深夜勤務の2時訪室時には気づかなかったが4時40分に訪室すると点滴終了していることに気づく。本人は睡眠しており状態変わらず、主治医報告後様子観察となる。 | 観察不足、確認不足 | 夜間訪室時は点滴速度の確認と残量をよく確認する。点滴更新時は更新時間を輸液ボトルに記入する。 | |||||
206 | 記号違い | ソルデム3A | 袋 | 200ml | ソルデム1 | 袋 | 200ml | 看護師 | リーダー業務で指示受け中、伝票に転記するとき、注射内容を確認しながら記入しているつもりだったが、ソルデム?を3Aと転記ミスしていた。伝票をフリー業務に渡し、その通り施行された。(15時15分)17時前、翌日の伝票を書くときに転記ミスに気付き、指示通りの注射と交換した。主治医に報告。患者に影響は見られなかった。 | 電話対応が多く、指示受けの途中にもあった。 | 転記ミスがないか、フリー業務とのダブルチェック(指示簿と) | ||
207 | 規格違い | ソルデム3A | 袋 | 500ml | ソルデム3A | 袋 | 200ml | 看護師 | 前日に準備した注射ボトルを取り出して、注射箋と患者名の書かれたボトルと薬品名、量を確認、薬剤を混入し、患者のもとへ準備する。施行前、主治医の訪室あり、200mlの指示に対し500ml準備されているのに気付き指摘された。 | 注射箋と確認照合するとき、目視のみで行っていた。 | 声を出して確認。指差し3回の確認 | ||
208 | 記号違い | ソルデム3AG | ソフトバッグ | 500ml | ソルデム3A | ソフトバッグ | 500ml | 看護師 | ソルデム3Aにビタメジンを混注する指示をソルデム3AGにビタメジン1Vを混注した。患者に実施する直前の確認で間違いに気付き、破棄して作成し直した。 | 輸液バッグの表示(薬品名・デザイン)が酷似している。看護師が輸液の表示と注射処方箋の薬剤名を照合しないで作成した。 | 間違え易い薬品なので何度も確認していく。作成時の確認で声だし、指さし確認ができていればコストのリスクも回避できた。 | ||
209 | 勘違い | ソルトニン | 管 | 10%20ml | 蒸留水〔注射用〕 | 管 | 20ml | 薬剤師 | 深夜、ICUより薬剤部に注射点滴のオーダーがある。当直薬剤師はオーダー内容の『ホスミシンSバック1g+蒸留水20ml』」を準備し払い出すべきところ、誤って『ホスミシンSバック1g+ソルトニン』を払い出してしまった。 | 蒸留水とソルトニンのラベルが白色、プラスチック容器で似ていたことから、薬剤取り違えが生じた。 | 院内で確認必須薬剤として、周知徹底する | 一覧表作成や薬品棚や救急カート内の表示、配置場所などの改善が必要と考えられる。必要により、同一成分の他社製剤への変更も考慮すること。 | |
210 | 記号違い | ソルラクトD | ソフトボトル | 500ml | ソルラクト | ソフトボトル | 500ml | 看護師 | 注射指示書ではソルラクト500mlだったが、常備薬からソルラクトD500mlを開始した。薬剤科より無菌調整された薬剤が届き照合したものを確認している時に気がついた。 | 同じソフトボトルであるソルラクト500mlをソルラクトD500mlと間違えて実施した。 | カルテ、注射指示書、薬品を3度確認する。 | ||
211 | 名称類似 | ソルラクトTMR | 輸液 | 500ml | フルクトラクト | 輸液 | 500ml | 准看護師 | 医師からフルクトラクト500mlの点滴指示が出ていたが、ソルラクトTMRを点滴してしまった。 | 薬剤名が似ているために、思いこんでしまった。 | 多忙時においても3度のチェックを必ずするように徹底する。 | ||
212 | その他(確認不足) | フィジオ35 | バイアル | 電解質輸液 | ヴィーンD注 | バイアル | 体液用剤 | 看護師 | 患者に点滴を接続する際、ワゴンにあった患者の点滴ヴィーンと別の患者の点滴フィジオを誤って接続。患者本人に指摘され、直に点滴し直した。患者には謝罪した。 | 確認を怠り、思い込みのみで実施したことが原因。 | 思い込みの実施は危険であり、必ずカルテで確認。声を出して患者様の名前を呼び、照合してから実施することを指導した。 | ||
213 | 勘違い | フィシザルツPL生理食塩水 | 注射 | 100mL | 大塚糖液5%100 | 注射 | 100ml | 薬剤師 | 調剤時、監査時の注意不足。金曜日の16時の業務多忙も原因。 | すぐに生食100mLを病棟に払出し、ブドウ糖液を回収。 | 調剤、監査の集中。途中中断しないように周りの人のフォローも大切。また、処方箋の早い時間の提出を病棟に促す。 | ||
214 | 記号違い | ラクテック | 注射薬 | 500ml | ラクテックD | 注射薬 | 500ml | 看護師 | 緊急入院患者の輸液準備の際、急遽、検査が入り、ルートが必要になったため備品よりラクテックDを準備したつもりだったが、実際に準備したのはラクテックであった。 | 薬剤名が酷似していた確認が不十分であった業務上の問題 | 確認を十分におこなう。急ぐときは必ず医師に確認する。 | ||
215 | その他(確認不足) | ラクテックG・ネオラミン・ソルコ・シチコリン | 点滴輸液 | 500ml(混合) | アミノフリード | 点滴輸液 | 500ml | 看護師 | 24時間持続輸液中の患者様に輸液交換をいたしました。この時、2名分の輸液をもっており、)患者様の名前を確認し、輸液交換を行いましたが、実際には別の患者の輸液と取り間違えて与薬しておりました。発見は患者様のご家族でした。幸いにも患者様へ影響はなかったのですが、主治医よりご家族に状況の説明をいたしまして謝罪をいたしました。 | いつもは輸液は台車に乗せて患者様の所へ持って行くのですが、この日の朝は2本とも手に持ち交換いたしました。(いつもと手順が違う)台車に乗せることにより、輸液に記載している名前をみる時間が長くなり、確認できたかも知れません。勤務が多忙であるが故にいつもと違う手順で行動してしまいました。 | (緊急の場合はその限りではないですが、)どんなに多忙であっても確認に関する要因である手順は省かないようにする。最終確認を徹底することを、全ナースに通達。 | ||
216 | その他(確認不足) | 生理食塩水、ノイトロジン |
注射 | 100 | 看護師 | 点滴を作成していたが、ルートをつけておらず誤って点滴量を減らしてしまった。 | 業務手順・ルート、チェックの仕組みの問題。 | 点滴を作った場合は、必ずルートをつける。確認を行う。 | |||||
217 | 認識不足 | 生理食塩水20cc | アンプル | 20cc | 5%TZ20cc | アンプル | 20cc | 看護師 | 6月15日10時30分手術後患者さんのHDのためプライミング施行、持続注入のためフサン(手術後)使用となっていた。準備していたところフサンの20ccの注射器に溶解するところ生食で溶解したのに気づく。再度正しく溶解しHDとなる。患者は入室前であった。 | 側にある生食(500ccから200cc取り出し)で溶解してしまった。患者変更でヘパリンでプライミングしていたものを、さらに生食で洗浄し、フサンでプライミングしなおしたため、勘違いしたのかもしれない。プライミング中のことで患者は入室前であった。 | 声を出して他の相手にも正しい液で溶解したことを確認する。注射準備時の複数確認の実施を検討してもらう。慣れによりうっかりミス防止のため基本的なる度、確認の基本を守って実施すること。 | ||
218 | 名称類似 | 大塚 食塩水10% | プラスチックアンプル | 10%塩化ナトリウム20ml | 大塚 生食注 | プラスチックアンプル | 0.9%塩化ナトリウム20ml | 薬剤師 | 当直時間帯に生食20mlのところ食塩水20mlで払い出してしまい、病棟の看護師が間違いに気づき交換し未然に防ぐことができた。命にかかわるかもしれないミスだった。 | 経験や知識面の不足ではないため、当直帯での気の緩み(集中力の欠如)と自己監査ができていなかったことが重なったと考えられる。 | 調剤時にはその処方内容をよく把握すること。当直帯での自己監査を徹底させる。 | ||
219 | 332 止血剤 |
規格違い | アドナ | 錠剤 | 30mg | アドナ | 錠剤 | 10mg | 薬剤師 | アドナ(10mg)3T 分3の処方箋を、アドナ(30mg)3T 分3で調剤し、予約してしまった。処方医に確認したところ、問題ないとの事であった。 | 院内採用薬は、アドナ30mgのみであるので、アドナ30mgであると思い込んでしまった。 | 先入観にとらわれずに、mg数のチェック・監査を慎重に行うようにする。 | 院内で1規格しか採用していない場合においても、十分注意が必要である。 |
220 | その他(確認不足) | トロンビン | 細粒 | 10,000単位 | 看護師 | 5/19トロンビン内服の昼分を患者様に持っていくときに1V残っていた。5/16夕より3日分処方のだったので、5/18〜19朝までの間に1回服用していないときがあったことになる。リーダー・師長に報告した。 | 温度板および与薬カードに記入があったのにもかかわらず1回分あっていなかった。与薬カードのトロンビンの記載が少し小さかった。 | 温度板へ記入し服用したかしないかチェック欄を作りチェックしていく。見やすく、大きな字で記入する。 | |||||
221 | 333 血液凝固阻止剤 |
その他(確認不足) | ノボ・へパリン | 注射 | KN3B500・へパリン5000 | 看護師 | 点滴を誤って、他患者へ接続(特に変化なし) | 患者の名前を確認せず思い込みで点滴を接続した。(初歩的なミス) | 最低3度の確認を確実に行う。 | ||||
222 | その他(確認不足) | ワーファリン | 錠剤 | 1mg | 看護師 | ワーファリン錠を1mg、夕食後に経口するのを実施しなかった。 | 夕食後の循内薬が5種類あり、与薬ケースから本人に渡した。その後、与薬ケースを残がないか確認したが、残っていることには気づかなかった。 | 本人に渡した時と、与薬後に残がないかをしっかりと確認すること。 | |||||
223 | その他(確認不足) | ワーファリン | 錠剤 | 1 | 看護師 | 夕食後の投薬が配薬されていなかった。 | 薬剤の採用や保管の問題。 | 配薬があることを周知徹底する。 | |||||
224 | その他(確認不足) | ワーファリン | 錠剤 | 1錠1ミリグラム | 看護師 | 入院中の女性患者(78歳)の内服薬に関し、準夜より深夜の看護師の申し送り時内服薬ワーフアリンの再開を6月5日朝よりと口頭申し送りをうけ、そのまま思い込み処方箋の開始日、医師の指示簿は6月6日からとなっているのを確認せず5日朝に与薬してしまった。患者状態変化なくそのまま様子観察となる。 | ・口頭申し送りだけで判断してしまった。・カートに入れる時にダブルチェックを行ったが、二人とも開始日を確認していなかった。・カートを持って行き本人確認を行うが処方開始日の確認ができていなかった。 | ダブルチェックの基本、与薬の基本を必ず守るよう徹底する。 | |||||
225 | 勘違い | ワーファリン錠 | 錠剤 | 5mg | レニベース錠 | 錠剤 | 2.5mg | 薬剤師 | レニベース錠の粉末調剤をするところ、ワーファリン錠の粉末調剤をした。 | 人事異動に伴い少ない人員であわてていた。 | 確認の徹底 | ||
226 | 339 その他の血液・体液用剤 |
その他(確認不足) | ノイトロジン | 注射 | 100 | 看護師 | 点滴を4時間掛けるところを3時間で終わらせた。 | 業務手順・ルール、チェックの仕組みの問題 | 確認を十分行う | ||||
227 | その他(確認不足) | バイアスピリン | 錠 | 100ミリグラム | 医師,看護師 | 1歳の患者入院後検査にて川崎病と診断。担当医が夕方に内服を指示入力した。指示が出ていることに気づいた夜勤看護師は、画面上で指示受けサインをした。薬を1度見に詰め所に戻ったが、詰め所内に無く、そのときに小児なので誰かが母親に渡したんだと、思い込んで確認しなかった。2日間薬は放置され、退院まできづか無かった。患者の状態に変化はなかった。 | 小児の薬管理の問題・情報収集の問題・情報共有化の問題医師の指示だしの問題 | 医師に指示だし時、看護師に声賭けしてもらうように依頼した。ワークシートでの薬の確認方法 | |||||
228 | その他(管理の問題) | バイアスピリン | 錠剤 | 100mg | 医師,看護師 | 体外循環を使用する心臓手術では、手術7日前よりアスピリン製剤を中止し、術後出血増加に対処しているが、脳梗塞の既住のある患者に、神経内科よりバイアスピリが投与されていたことを把握しておらず、手術前日看護師からの指摘により気付いた。 | 入院中の患者が他科(多くは複数)より投与されている薬剤情報に十分気をつけなかったことが問題だが、コンピューターシステム上に、現在内服している薬の一覧が出ると、このような事故はもっと減らせる。 | ・入院患者の持参薬の項目に必ず目を通す。・看護師も術前休薬すべき薬(バイアスピリン、パナルジン、ワーファリン等)にこれまで以上に注意する。・新システム上に、現在内服している薬の一覧が出るようにしてもらう。 | システムの問題。 | ||||
229 | その他(管理の問題) | バイアスピリン | 錠剤 | 100mg | 看護師 | 入院の翌日にOP予定の患者様の内服薬を確認すると、バイアスピリンが休薬されていないことがわかった。 | 本人が服用している薬の情報不足。OP前に休薬すべき薬の知識不足。 | 入院時に気がついても、遅いので、外来でOP決定した時点で薬のチェックをして、休薬すべき薬を確認する。OP前チェックリストを外来から使用し、入院の迎え時に薬の確認を取る。 | |||||
230 | その他(管理の問題) | バイアスピリン | 錠剤 | 100mg | 看護師 | 脳梗塞の既往あり、バイアスピリン内服していた患者さんが大腿骨頸部骨折にて手術するため手術1週間前よりバイアスピリン内服中止になっていた。手術数日後再開の指示があったが3週間気がつかずバイアスピリン内服していなかった。患者さんの家族からの指摘にて内服再開していない事に気がついた。休薬中脳梗塞などは幸いにも起きなかった。 | 手術のため休薬しなければならない薬の知識について理解を深める。教育、勉強会の機会を作る。 | 術のため休薬しなければならない薬の一覧表をカルテに貼り中止日、再開日を記入するようにする。 | |||||
231 | その他(管理の問題) | バイアスピリン | 錠剤 | 100mg | 医師,看護師 | 91歳褥創のデブリード手術予定患者。バイアスピリン内服中であり5月20日手術予定であったが、バイアスピリン手術1週間前に中止するのを忘れ手術延期となる。 | 抗凝固剤内服患者が手術予定された場合の対応ができていない。教育、申し送りの不備 | 手術の際休薬すべき薬剤一覧表を作成し中止日、再開日の欄を設け記入をする | |||||
232 | 数量違い | バイアスピリン | 腸溶錠 | 100ミリブラム | 薬剤師 | バイアルピリン2錠朝後のところ、1錠朝後で調剤した。監査も通過した。患者さんが気がついた。 | 薬剤調剤に関する問題 | 薬剤調剤に関する件数を調査し、実態を把握する | |||||
233 | 勘違い | パナピジン錠 | 錠剤 | 100mg | セーブテンス錠 | 錠剤 | 50mg | 薬剤師 | 調剤室の錠剤棚の、パナピジン錠のスペースにセーブテンス錠が4錠混入していた。(棚の位置は離してある)調剤時は気が付かず調剤され、調剤監査でパナピジン錠が7錠あるべきところ、4錠がセーブテンス錠であることを発見。棚に戻って確認したが、他の混入はなかった。 | 名前は違うが、見た目が似ており、両者とも、神経内科領域や循環器領域で処方が多い。棚の位置は離しておいてあり、まとめて補充するときなど注意しているが、今回の場合は、調剤時あるいは患者さまの残薬の端数を戻すときに、確認を怠り間違った棚に戻したものと推測される。錠剤の棚周辺が全体として雑然としており作業環境が悪いことも原因として考えらる。 | 棚周辺の整理整頓、戻すときにも集中して業務を。他の薬も含めて、類似のことがおきるようであれば、業務手順を変えて、いったん棚から出した薬は単独で戻さずにまとめておき、あとでダブルチェックで戻すなどの対策を立てる。 | 注射剤及び散剤を含む薬剤の棚への充填時には、充填者以外の薬剤師がダブルチェックするかそれに相当するチェック体制を構築すること。 | |
234 | その他(確認不足) | プロレナール | 錠剤 | 5μg | 看護師 | 他患者の内服薬を与薬してしまった | 内服前に患者氏名の確認を怠った | 確認を徹底させる | |||||
235 | 391 肝臓疾患用剤 |
名称類似 | グリチロン | 糖衣錠 | 錠 | グリミクロン | 素錠 | 錠 | 医師 | 近似名称薬剤の処方誤り。本来、グリチロンを処方すべきところ、誤ってグリミクロンと処方箋に記入した。薬局の処方監査で発覚し、患者に渡す前に訂正した。直前の診察でグリミクロンを処方しており、グリチロンのつもりでグリミクロンと処方箋に記入した。 | 近似名称薬剤 | 近似名称薬剤の情報提供及び、使用に対する注意喚起。 | 重篤な健康被害を起こす可能性のある薬剤(糖尿病用剤)の調剤時には薬歴を確認するとともに、投薬時に患者とともに調剤された薬剤を確認すること。 |
236 | 392 解毒剤 |
その他(確認不足) | アイソボリン | アンプル | 25mg | 看護師 | 外来で抗癌剤点滴を2時間で滴下指示された、しかし滴下の計算を間違え早く滴下した。30分でほとんど滴下された。患者状態は変化無かった。 | 抗癌剤点滴管理の問題 | 薬局に依頼。抗癌剤対策委員会を作った | ||||
237 | 名称類似 | メイロン | 注射液 | 20ml | メチロン | 注射液 | 200mg、2ml | 看護師,薬剤師 | 「メチロン」をオーダーしていたのに、「メイロン」が薬局からナースステーションに届いた。 | 薬剤名が似ていたので間違えた。 | 3度の確認を怠らない。 | ||
238 | 規格違い | メイロン | 注射 | 7%20ml | メイロン | 注射 | 7%250ml | 看護師 | 注射指示があり、Wチェックは行ったが、点滴を静注と勘違いし静注を行った。実施終了後、患者様より、「今日は点滴はないのですか」といわれ確認し、誤りがわかり報告した。医師より点滴指示を受け実施する。 | Wチェックがきちんと出来ていなかった。伝票を隅々まで確認していなかった。確認したつもりになっていた。 | 「指差し・声出し確認」の徹底。Wチェックのとき隅々まで確認する。見慣れない薬品は、何度もチェックし、相手に人にも確認を良くしてもらう。 | ||
239 | 396 糖尿病用剤 |
名称類似 | アクトス | 錠 | 15mg | アクトネル | 錠 | 2.5mg | 薬剤師 | アクトネル処方されたが薬剤部コンピューターにアクトスと入力ミス、薬袋及び薬剤情報に「アクトス」と記載された、患者はアクトネルが処方どおり交付され服用、後に薬剤情報にアクトスと記載されていたためミスが発覚。 | 薬剤部コンピューターの薬剤コードは、アクトスが「アクト100」アクトネルが「アクト101」であり頭三文字が同一であった、そのため入力時にミスが発生し薬袋と薬剤情報に反映されてしまった。 | 医師と協議の上アクトネルを当院採用品目から削除した。名称が類似する薬剤については薬剤コードが重複しないように変更する又は、必要があれば採用中止等も検討すべきである。 | 薬剤部内での薬剤コードの管理の問題。 |
240 | 規格違い | オイグルコン | 錠 | 1.25mg | オイグルコン | 錠 | 2.5mg | 薬剤師 | 2004年4月20日11時00分、薬剤師Aが「オイグルコン(2.5mg) 4T/2×M,T 7TD」の処方を「オイグルコン12.5mg 4T/2×M,T」と誤読。在庫不足のためオイグルコン(1.25mg)を2日分のみ調剤した。薬剤師Bが検薬し、病棟に払い出し、5日分不足の旨メモを掲示しておいた。4月21日15時00分、オイグルコン(1.25mg)錠が入荷し、薬剤師Cが不足分の調剤をしようとし、間違いに気付く。未服用の分を処方箋どおりの内容で払い出した。患者様に謝罪、処方医に報告(前回処方が「オイグルコン(2.5mg) 2T/1×M」であり、投与量は同じであったため問題ないでしょうとのこと)。 | ・「(=カッコ開く」が数字の「1」に見えた。・オイグルコン(1.25mg)をいつも「12.5mg」と記載する医師がおり、同様の書き間違いと判断してしまい、疑義照会しなかった。・前回処方と比較しての処方監査が不十分だった。 | 必ず薬歴で前回処方と比較した処方監査を行う。少しでもおかしい点は勝手に判断せず疑義照会する。処方医に読みやすい記述をお願いする。 | 重篤な健康被害を起こす可能性のある薬剤(糖尿病用剤)の調剤時には薬歴を確認すること。 | |
241 | その他(確認不足) | オイグルコン | 1.25mg | 錠剤 | 看護師 | 朝食前に血糖薬を服用してもらうことを忘れ、昼食前の血糖チェックが高値で気づく。 | 早出看護師が血糖測定を行うが、内服に気がつかず、夜勤看護師も内服の確認が出来なかった。 | 血糖測定時に内服も判るようなチェックカードにする。受け持ち変更時に申し送りをきちんとする。 | |||||
242 | その他(確認不足) | オイグルコン・ベイスン | 錠剤 | 2.5 | 看護師 | 糖尿病の既往歴があり、内服投与を行っているが、肺生検実施日の朝の投薬を中止した。医師指示は、投薬続行の指示があった。 | 情報の伝達・連携と情報共有のあり方の問題。看護師の申し送りのみの確認になり、指示簿の確認が取れなかった。 | カルテの指示簿の確認を行う。 | |||||
243 | その他(管理の問題) | オイグルコン、アクトス | 錠剤 | 1.25mg | 看護師 | 《内容》食前のグルコバイを夕方に1日分の3錠内服しようとしており、内服前に発見できた。食後薬は食事前に、机の上に出してもらったが、訪室した時には朝分のオイグルコン、アクトス、クラビットを内服した後であった。その後低血糖症状の出現なく経過したものの、血糖日内変動採血検査を行っていたため、正しい検査結果が出ない場合がある。《発見経緯》痴呆のある患者で、退院後独居となるため、1日分の薬を配薬ケースに入れ渡した。誤薬の可能性は容易に考えられた患者であった。そのため、注意はしていたが結局は誤薬してしまったが、すぐに発見につながった。 | 痴呆のある患者であり、痴呆患者の特徴をもっと考慮すべきであった。 | 《改善策》退院後独居となるため、退院後の状態を考えた対応としては良かったが、1日分の薬を配るのは患者には難しく、状態を考えるべきであった。1回分の薬を前もって配薬することにした。《所属リスクマネージャのコメント》上記のように指導しました。及び患者の注意を引くように字も大きく書いて表示した。それ以後このことに関しては患者さんは理解したようである。 | |||||
244 | その他(確認不足) | オペアミン | 錠剤 | 2.5 | 薬剤師 | 臨時処方の内服を調剤したあと、袋に朝食後の所を、毎食後の記載をされている袋に入れた。監査で発見された。 | 内服調剤の問題 | 監査の強化 | |||||
245 | その他(管理の問題) | グリミクロン | 錠剤 | 40mg | 看護師 | DM,急性膵炎、急性胆のう炎で絶食中の患者様。食事開始の許可が出たと同時に、内服薬を処方されたため、NS配薬で管理していた。(グリミクロン1錠朝前、リパンチル1錠朝後、ウルソ3錠分3後)食事開始から、3日目の朝、食前の薬を配薬したところ、同じものがすでにオーバーテーブルの上においてあった。尋ねると”家から持ってきていたものを食事開始のときから飲んでいた”と言われ、薬が二重になっていたことが分かった。2日間グリミクロンを一回2錠飲まれていたが,低血糖はなかった。 | 入院時、家からの持参薬はないか、チェック不足。 | 絶飲食時は、持参の薬をあずかる。処方された薬の薬効を説明する。 | 持参薬の問題。 | ||||
246 | その他(管理の問題) | グリミクロン | 錠剤 | 40mg | 看護師 | 《内容》配薬ケースにて内服管理している患者の食前薬オイグルコンが夕食時より中止となる。それに代わり食後にグリミクロンが開始となる。配薬ケースには、薬剤師にてそのようにセットされていた。夕食前血糖測定の際、患者へ薬変更になった旨告げる。その後、夕食の配膳を終え、食前薬のグルコバイの内服確認のため訪室する。患者は内服を終え、食事を始めていたが、グルコバイの空のヒートシールとともに食後に服用開始となったグリミクロンの空を発見。患者に確認すると、オイグルコンだと思い内服してしまったとのこと。医師へ報告し経過観察となる。《発見経緯》食前薬の内服確認のため訪室した際、発見。 | 軽度痴呆の疑われる患者であり、入院以前より薬の管理はできていた。念のため配薬ケースにセットしておき、本人のところに置いておく方法をとっていた。薬の変更により服用方法を間違える可能性は予測できたはずであったが、声かけのみにとどまっており、十分な予防策がとれていなかった。 | 《改善策》食前薬のケースと食後薬のケースを分別し管理できるようにした。《所属リスクマネージャのコメント》家に帰ってから誰かが管理してくれるなら入院中だけこちらで管理していればよいが帰宅後も一人暮らしの患者は自己管理をどのようにするか試行錯誤の状況である。このような患者は増えているし糖尿病薬は副作用が多い。実際どうしたらよいのかいい案があれば教えて頂きたい。配薬ケースを分けてみるように提案しさらにその表示も大きくすることにより患者は間違いないように服用した。 | |||||
247 | その他(情報伝達の問題) | グルコパイ | 錠剤 | 50mg | 医師,看護師,准看護師,薬剤師 | 4/16看護師がBSチェックに行ったところ、患者様が4/8に中止になっていた毎食前のグルコバイを飲もうとしていた。患者様に確認すると、4/8にアマリールのみ朝、夕1錠から朝1錠に変更になる説明はあったが、それ以外の説明は受けておらず、その後も説明はなかったので、そのまま飲んでいたとのこと。医師に報告をすると、アマリール朝1錠内服で説明していただければいいです。今後、外来でフォーローします。とのことであった。4/8時間外、内科診後、グルコバイ中止の指示あり、看護師は残量2錠を患者様のところに行き引き上げを行う。内科医師は処方内容へグルコバイ中止を記入。看護師に伝達。薬剤科への連絡が行き届いていなかった。 | 医師→薬局、看護師→薬局間の確認不十分。 | 時間外に医師が内服変更を行う場合は、薬局・看護師に変更の報告をしてもらう。看護師は、処方箋、指示箋で処方薬の確認をする。 | |||||
248 | その他(確認不足) | グルゴバイ錠 | 錠剤 | 50mg | 看護師,薬剤師 | 4/8アマリール2T2×のオーダー処方がでる。調剤して患者様に配薬。その後、血糖下降傾向有。4/12アマリール1T1×へ減量。4/13グルコバイを継続服用していることに看護師が気がつき回収。医師に報告。原票に4/8よりアマリール内服開始、グルコバイ服用中止の記載があった。また、温度板にもグルゴバイ内服中止の記載有。オーダーには特に指示なし。 | 原票、温度板のチェックをせずに患者様に配薬してしまった。 | 患者様への配薬の際は、原票・温度板、カルテを参照し、不明な点は医師に確認をする。オーダーのフリーコメントに一言注意書きを入れてもらう。 | |||||
249 | その他(確認不足) | ベイスン錠0.2 | 錠 | 1錠中0.2mg,0.3mg | 看護師 | 14:00からDSAの検査がある患者で、昼は絶食であったがベイスン1錠を飲ませてしまった。飲ませてしまったあとに、絶食であったことに気付いた。主治医に連絡し、ベイスンを服用されたこととBS値を報告。検査後にもう一度BS測定を実施し問題なかった。 | 受け持ち以外の患者のケアに入る場合に、受け持ち看護師への確認を怠ったため。 | 受け持ち以外であってもなくても、患者ケアを行う場合は伝達システムを確立しておくことが大事であり、内服薬の確認について伝達方法を見直した。 | |||||
250 | 399 他に分類されない代謝性医薬品 |
その他(確認不足) | FOY | バイアル | 100mg | 看護師 | 《内容》5/29朝(6時頃)施行すべき、側管点滴(FOY)を、詰所内処置台の上に出すのを忘れたため施行するのを忘れてしまった(昼に他のスタッフにより発見され、本来施行予定時刻より約6時間遅れで施行された)《発見経緯》遅番業務のスタッフが、夕の点滴の確認時、朝のFOYが施行されず棚に残っているのを発見したため | ・朝の側管点滴のチームごとの分類を、別チームの看護師に施行してもらったため、FOYがあることが認識されず、また処置台の上に置かれていなかった。(点滴の棚に置かれたままになってしまった)・処置台での注射指示票と注射薬確認時、抗生剤の確認のみをし、FOYがあることを確認をしなかった。・側管点滴混入作業時、注射処方箋を処置台に持参せず混入作業を施行してしまった。・抗生剤施行後、注射指示票と注射処方箋を照合・施行印を押す時、誤ってFOYの欄にも施行印を押してしまった。(思い込み) | 《改善策》・物と注射処方箋の確認は必ず受け持ち看護師が行う。・注射を処置台の上で詰める作業時、必ず注射指示票を持参し、指示票を見ながら混入作業を行う。・注射の施行印はマニュアルに従い必ず施行後に行う。また、確実に施行したのか自己チェックしながら施行印を押す。《所属リスクマネージャのコメント》夜勤帯では特に注意力が低下するので発生しやすいことと思う。しかし、それを防止するために印を押すようにしているのに、過信して印を押すという作業をしている。この機会に自分の確認の状況を反省した。 | ||||
251 | その他(確認不足) | FOY | 点滴 | 100mg | 看護師 | 7:20、NS500ml+FOY300の輸液を開始。8:20、輸液ポンプの終了アラームがなり、1時間で終了してしまったことに気づく。身体的変化はなく、刺入部の異常なし。 | それまでの点滴が500ml/hで落ちていたいため、思い込みで設定してしまった。名前確認だけで、点滴の内容を確認していなかった。劇薬を取り扱っていることの認識が浅かった。 | 忙しい中でも劇薬を取り扱っていることの認識を持って落ち着いて作業を行う。名前だけの確認ではなく、点滴ボトルに書かれている内容をきちんと確認する。 | |||||
252 | その他(管理の問題) | FOY | 注射 | 100mg×2瓶 | 看護師 | 総胆管結石の患者にFOY入りの点滴施行時は、刺入部の発赤・腫脹見られず、スムーズに点滴開始するも、しばらくして患者よりFOY入りの点滴挿入部の掻痒感訴えあり、点滴洩れしていることに気づく。発赤・腫脹のみ。硬結なし。リバ湿布対応。休日であるが、主治医在院の為報告し患部所見後、リバ湿布対応にて様子観察となる。 | 観察不足 | 点滴挿入部を頻回に観察する。本人の訴えに注意する。(経過により後日皮膚症状出現することもあるので本人にも説明し、納得を得る。) | |||||
253 | その他(確認不足) | エスポ−6000 | シリンジ | 6000 | 臨床工学技師 | 今まで経験した透析患者のエスポ注入は全て回路内注入だったので、その思い込みから皮下注入指示の薬剤を回路内に注入した。 | 静注の薬剤と皮下注の薬剤の区別がはっきりとなされていなかった。 | 透析記録を確認する。注入指示の違う薬剤はラベルを付け、置き場所を変える。 | |||||
254 | 薬効類似 | エスポー | 注射 | 1500IU | エポジン | 注射 | 1500IU | 看護師 | 注射を配ろうとしたら本来「エポジン」のはずが「エスポー」が間違って数名に配られていたのを発見。すぐに回収した。同じ薬効なので患者さんに大きな影響は出ないが不信感を与える可能性あり | 業務手順、ルール、チェックの問題 | 注射を準備する時の確認方法を見直す事になった(エポに関しては同一薬品に揃える事が1番よいが問題あり難しい)しかし本来「薬品間違い」は確認不足であるため注意を促した | ||
255 | その他(確認不足) | エポジンS | 注射 | 3000単位 | 看護師 | 6月18日午後10時5分頃、透析終了時エポジンS3000の回路からの注入を確認、本人にも伝えサインをおこなった。その後患者と話をしてしまい注入を忘れ終了してしまった。 | 患者と話し込んでしまい注射器の確認ができていなかった。 | 注入注射器は目の前におき再度確認をする。 | |||||
256 | その他(確認不足) | エルシトニン | 注射薬 | 40エルカトニン1ml | 准看護師 | 毎週一回実施するべき注射を水曜日と金曜日に実施してしまった。毎週金曜日に実施していたが,その週は金曜日に来院出来ないかも知れないからとの理由で水曜日に来院し注射,その後やはり金曜日にも来院したために他の准看護師がまた注射を実施してしまった。水曜日に実施した看護師の指摘によって発覚 | 確認不足。カルテ確認ないまま患者のことを良く知っていた為に実施してしまった。慣れ,患者の顔と処置を知っていたことがむしろあだとなった。 | 十分わかっていることでも確認をする。 | |||||
257 | 名称類似 | プロビトール | 瓶 | 500mg | プリドール | 瓶 | 500mg | 看護師 | プリドールの点滴指示であったが点滴をつめる際に、プロビトールが薬局から誤って払い出しされていることに気づく。 | 名称が似通った薬剤が採用されている。薬局においても以前よりダブルチェックを行っているが、そのチェック方法は適正なものか。 | 薬局でのチェック方法について再検討を行う。 | ||
258 | その他(確認不足) | ラクツロースシロップ | シロップ | 60% | 看護師 | 肝臓癌ターミナルの患者に昼の内服ラクツロースシロップ10mlを配薬し忘れていたが気がつかず、夕内服配薬の際付き添いの妻より、昼はもらわなかったとコメントがあり配薬忘れが発覚。主治医ヘ報告。夕からは指示どおりの内服続行指示あり。患者様、家族へ謝罪した。 | 確認不足、不注意、うっかりミス、物忘れ | 名前入りの配薬ケースに”水薬あり”と明示してあったが、洗浄中であった為別の容器を使用して配薬した。配薬ミス防止用に決められた容器を使用し配薬する。ワークシートに配薬確認のサインをする時にもう一度すべての薬を与薬できたか再確認する。 | |||||
259 | その他(管理の問題) | エスポー皮下用6000単位 | エスポー皮下用6000単位 | エスポー皮下用6000単位 | 看護師 | 翌日の注射薬のセットをするときにエスポー皮下用6000単位を他の注射薬と一緒に常温で保存した。翌日他のスタッフが発見し指摘され、保存法が間違っていたことに気がついた。薬剤部に確認したところ、約17時間経過しているので当薬品はもう使えないので薬剤部の指示で破損処理をした。 | 他の薬剤と一緒に置いてあった。セット時に保存法の確認不足があった。薬剤について知識不足であった。 | 保存法の表記の有無・内容の確認。初めて扱う薬品は添付事項をよく読んで理解した上で取り扱う。添付事項のない場合は他のスタッフに聞くか、直接薬剤部に問い合わせる。薬局から病棟に薬品を上げる時は、保存法の異なる薬品を一緒に置かない。小さい保冷庫を用いたり、目立つ色の箱(冷所保存と明記しているもの)に入れる。 | 冷所保存薬の取扱いの問題 | ||||
260 | 422 代謝拮抗剤 |
その他(管理の問題) | 5FU | 注射用 | 5〜15mg/Kg | 看護師 | 食道Caにて放射線療法、抗癌剤投与中にて右手末梢ラインより生食500ML+5FU600mg持続投与中であった。12時40分頃5FU終了したが薬局での混注が出来ていなかったため一旦終了し側管よりソルデム3A+プリンペラン1Aのみ滴下していたがこの時点での穿刺部の異常はなかった。その後数分して本人より穿刺部のだるさがあるため刺しかえして欲しいとナースコールあり、準備の後訪室し留置針抜針の際穿刺部の腫脹に気づいた。その後左手にルート再確保し滴下確認の後5FU再開した。本人自覚症状は濾出時の痛みのみで外見上皮膚に異常はなかった。主治医報告し様子観察のみの指示あり。 | 観察不足 | 穿刺部の観察を度々行う。血管痛等の聴取を十分に行う。 | ||||
261 | 424 抗腫瘍性植物成分製剤 |
規格違い | トポテシン注 | 液剤 | 100mg・5ml | トポテシン注 | 液剤 | 40mg・2ml | 薬剤師 | 抗癌剤トポテシン 40mg 2本に対して100 mg 2本を払い出された。看護師も準備の際にそのことに気づかず、医師がシリンジに注入中にその間違いに気づいた。薬剤払い出しの際の確認不足と準備の際の確認不足が原因である。 | 同一薬の規格の違いに応じ、薬品外箱の識別しやすい表示を変える等の対応も必要。(規格以外は箱の色調が似ている。) | 予定注射薬の払い出しについては、薬剤部内で患者毎にセットし、薬品名・規格・数量の二重監査実施。また、製薬会社に規格の違いに応じ、薬品外箱の色を変える等の対応も依頼する。 | |
262 | 名称類似 | ラステット注 |
注射薬 | 100mg | ラシックス注 | 注射薬 | 20mg/2mL | 医師 | 注射薬のオーダリング入力の際、先頭文字の同じ他の薬剤を選択してしまった。事前の入力であり、実際のオーダーは指示された時間(2日後)にプリントアウトされるため当日は気がつかず、オーダーがでて看護師が準備する段階で気がついた。主治医に確認し、正しい内容で準備され、患者様には影響なかった。間違って入力された薬は、事前にプロトコールを要する特殊な薬抗ガン剤)であったため、病棟在庫はあるはずなく、薬剤に関する知識があれば、患者様の病態等からも極めて間違いに気づきやすい薬であったため未然に防ぐことができた。 | 薬剤のオーダリング入力画面で、名称として間違えをおこしやすい薬や、経口糖尿病薬のような間違って処方された場合の危険度が高いものについては入力時にワンクッション必要だったり、警告画面がでたりの対策をとっていたが、抗ガン剤については、投与に至るまでの段階でのチェック機能はあるものの、医師のオーダリングにおいては、特別の対策はとってこなかった。今回は、他の薬剤をオーダーしようとして別の薬剤を選択したもので、抗ガン剤でも何の意識もなくクリックしてしまう危険を予測していなかった。 | 医師のオーダリング画面で、抗ガン剤を選択した場合は、警告の画面がでるようにシステム上の変更を行なった。これにより、抗ガン剤処方の再確認ができ、今回のように万が一間違って選択してしまうという場面も防げると思う。 | オーダーリングシステムにおける抗がん剤の取扱いの問題。 | |
263 | その他(管理の問題) | 硫酸ビンデシン(フィルデシン) | 静注 | 1mg | 看護師 | クモ膜下出血の患者、午前6時のラウンド時左足をベッド柵とマットの間に挟み、仰向けで尻もちをついた状態の当事者を発見ベッド柵を越えて転落したと思われる。自力で歩けると思い込んでいる患者様であり以前にも転倒の経験があった。また20時30分にVDSを服薬しており、薬効の切れる時間帯であった。 | 知識不足業務、労働体制上の問題点 | 自力で歩けると思い込んでいるため、観察が十分に出来そうにない場合は、覚醒前に抑制を試みる。他のスタッフにも状況を説明し、情報を共有し、観察を密に出来るようにし、転落を防ぐ。 |
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医薬品情報(第12回集計分)
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