No. | 薬効分類 | 検討要因 | 取り違えた薬剤 | 本来使用する薬剤 | 当事者 | 事例の具体的内容 | 事例が発生した背景・要因 | 改善策 | コメント | ||||
薬剤名 | 剤型 | 規格単位 | 薬剤名 | 剤型 | 規格単位 | ||||||||
1 | (631に分類されないワクチン) | 名称類似 | 麻疹生ワクチン | 注射 | 0.7ml | 風疹生ワクチン | 注射 | 0.7ml | 医師,助産師 | 本来風疹の予防接種を施行予定であったが、薬剤を施行前に用意した助産師は誤って麻疹を準備した。医師は風疹の予防接種であることは認識していたが、接種児の周囲で起こっている水痘感染についての疑問に答えながら薬剤を準備した。薬剤はすでに開封されており、ラベルで確認することなく誤った薬剤を接種した。接種後母子手帳その他に薬剤ロット番号のシールを貼る際に気づきすぐに医師に報告、医師は保護者に誤りを知らせ、町の担当者に連絡し今後の方針と副作用情報の収集を依頼した。 | 1.声を出しの確認が不十分であったこと。2.薬剤が色分けされているが、ピンクとオレンジで似た印象があるのでは。3.トリプルチェックが必要。 | 薬剤のメーカーを変更し、色、パッケージ等なるべく差があるようにした。薬剤保管の冷蔵庫の中を整理し、薬剤数を減少させた。受付、看護師、医師と3段階で声を出してのチェックを行うこととした。 | 形状・外観が類似している薬剤に関しては、配置場所、表示方法などについて特に留意すること。 |
2 | 112 催眠鎮静剤、抗不安剤 |
薬効類似 | アモバン | 錠剤 | 7.5mg | マイスリー | 錠剤 | 10mg | 看護師 | 不眠を訴える入院患者さんにマイスリー錠指示のところアモバン錠を投与してしまった。 | カルテへの記載ミス | 指示書との照合確認 | 類似薬剤(類似薬効、類似名称) に関しては、配置場所、表示方法などについて特に留意すること。過誤を起こした要因の一つとして医師の指示が不明瞭であったことがあげられる。不明瞭な指示は重大な過誤につながる可能性があるので、指示は明確に行うこと。 |
3 | 薬効類似 | サイレース | アンプル | 2mg 1ml | セレネース | アンプル | 5mg 1ml | 看護師 | 老人性痴呆症の患者に問題行動があり、不穏時指示の鎮静剤投与をしようと、担当看護師が点滴の準備をした。医師の指示は生食100ml+セレネース1/2A投与だが、看護師が指示確認時セレネースと勘違いして、サイレースを投与した。 | サイレースとセレネースは、鎮静目的で使用するうえ、薬品名もよく似ている。消灯間際の時間で、看護師の気持ちにあせりがあり、確認が不十分になった。サイレースやセレネースは、本来複数によって確認する薬剤であるが、そのルールが守られず、単独での確認、投与がなされた。その背景に、夜間帯はスタッフが2名しかおらず、うち1名が救急外来におりていたという、勤務体制が上げられる。医師の字が、大変汚く読みにくかった。 | 医師に対して、読みやすい字で指示を記入するよう申し入れを行った。サイレースとセレネースの保管場所を変更し、混同しないようにした。看護師間の申し送りで、事故があったことを伝え、各自に注意を促した。薬品の確認は、指示箋との照合を規定どおり3回行うことを、看護部で徹底することを申し合わせた。 | ||
4 | 勘違い | ソラナックス0.4mg錠 | 錠 | 1錠中0.4mg | 准看護師 | 同年代の同じような安静状態患者が2名おり、患者の思い込みで薬袋から内服薬を出し、患者の元へ行き内服させた。1時間30分後誤薬に気付き訪室。患者の状態を観察し師長に報告した。患者のバイタルチェック、特に呼吸状態のチェック、要観察とした。 | 薬袋の名前と患者の名前を確認しなかった点。 | 手順で決められていることを実施せず薬袋から錠剤を取り出して持参したため起こったことを深く認識し、誤薬を防ぐ手順を再認識するよう徹底した。 | |||||
5 | 勘違い | ドラ―ル | 錠剤 | 20mg | ロキソニン | 錠剤 | 60mg | 准看護師 | 疼痛時の指示にてロキソニンを投与すべきところドラ―ルを投与した | 形状が似ていて思い込みをしてしまった確認不足 | ダブルチェックのルールを厳守する | ||
6 | 認識不足 | トリクローリル | シロップ | 50mg/ml | インクレミン | シロップ | 10% | 薬剤師 | 長期外泊時の定時薬の水薬を薬剤師が誤調剤した。病棟看護師が水薬の色が違うのに気づき、薬剤師に確認したところ、変色する場合もあると説明し確認を怠った。後に、薬剤師はやはり間違いと感じ、病棟に連絡、すでに外泊中であった患児の家族に連絡を取り、飲む前に予防できた。 | 一人職種の確認作業のシステムの不備、他職種からの指摘に確認作業を怠った職務についての認識不足 | 薬剤の調剤の際のチェック作業を行うこととした。他職種からの指摘の際の確認マニュアルの作成と遵守 | 他職種からの指摘について確認作業を怠らぬこと。調剤業務の重要性ついての再認識すること。 | |
7 | 数量違い | ドルミカム | アンプル | 2ml | 看護師 | 術前注射施行時、ドルミカム1.5ミリグラム(0.3ミリリットル)の指示を間違えて1.5ミリリットル注射してしまった。患者は深く眠った状態となったが呼吸状態は変わりなかった。手術は全身麻酔で予定どおり施行された。 | 伝票には間違えないようにミリグラムとミリリットル両方の量が記載されていたが、実施者が思い込みで量を間違えてしまった。1アンプルが2ミリリットルの注射薬を0.3ミリリットルのみ使用するため、勘違いしやすかった。 | 注射時の確認動作の徹底。 | |||||
8 | その他(管理の問題) | ドルミカム | バイアル | 2ml | 医師 | 大腸内視鏡を施行時に鎮静剤(ドルミカム)を使用したが、傾眠傾向となり、アネキセートを使用しても覚醒が十分ではなく脳血管障害の発症も考慮して緊急MRIを施行したが問題なく、高齢であり薬物の影響が遷延したものと考えられた。 | 高齢者(80歳)であり、より慎重な投与が必要であった可能性がある。 | 充分な患者の観察と、術前のチェックの徹底 | |||||
9 | 数量違い | ドルミカム | アンプル | 2cc、10cc | 看護師 | 準夜勤務で消灯時に患者さん家族より「安定剤」希望あり。不穏時の指示のハルシオンの効果がなくドルミカムに変更になっていた。リーダーNsから「ドルミカムを注射してください」と指示があり1A施注した。その後カルテ記載時に1/2Aとなっているのに気付いた。 | 情報の伝達、確認方法の問題 | 指示するNsも実施するNsもカルテ確認を行う。 | |||||
10 | その他(管理の問題) | ドルミカム2A、生食100ML | 麻酔薬 | 10MG、100ML | 看護師 | 肝床部切除胆管結紮、術術後3日目、準夜帯より創痛不定愁訴多く主治医指示により生食100ML+ドルミカム2A施行。EPIを自己抜去していた。 | 観察不足、不可抗力 | 不穏がある患者様には訪室回数を増やすなどし、観察を十分にする | |||||
11 | その他(管理の問題) | ハルシオン | 錠剤 | 0.25mg | 看護師 | 深夜のフリーの看護師がモーニングケアのために部屋廻りをしていると、患者がベッドとテレビの棚の間に仰向けになっているのを発見。四人部屋でカーテンで仕切られていたため、同室者は、患者が仰向けになっていることに気づいていない。患者をすぐにベッドに戻し、ピッチで担当看護師を呼ぶ。一人はバイタル測定し、もう一人はピッチで当直医師に状態報告をする。血圧160台、SpO297%。額と左上肢に擦過傷あり。その患者は、24時にハルシオンを内服しており、発見時は半覚醒状態で、見当識障害がみられた。当直医師による診察後、消毒処置をし安静を促したが理解できず、洗面に行こうとして起き上がるため、当直医師に車椅子での監視の許可をもらい、患者と共にラウンドに廻っていた。その後、左上肢の挙上保持困難であることに気づく。主治医に状態報告し、頭部CTと脳神経外科受診の指示がでる。脳神経外科の依頼で、頭部MRI施行。結果は右前頭葉に新鮮な脳梗塞が確認される。心疾患があることから、心原性塞栓症と考え、抗凝固療法の適応と返事あり。様子観察となる。 | ・眠剤の種類と内服時間の問題・患者への眠剤投与が適用かどうかの判断の問題 | ・内服時間の考慮・内服後の頻回の観察 | |||||
12 | その他(管理の問題) | ハルシオン | 錠剤 | 0.125mg | 看護師 | HCC、DMの患者は隣室して他患者の処置中ドスンという音がして訪室すると布団ごとベッドから床に転落しているのを発見。テレビのリモコンをとろうとして手を伸ばしバランスを崩して落ちたとのこと。打撲痛なし。運動障害なし。日勤帯で師長と主治医へ報告。経過観察の指示あり。 | 不可抗力 | ハルシオン2T常用しており、転落のおそれがある為以前からベッド柵をするよう指導していたが自分の思うようにしないと気がすまない性格からこの日も柵を片方しかしていなかった。転落によるリスクは大きいので患者に再度ベッド柵をするよう指導していく必要あり。 | |||||
13 | その他(管理の問題) | ハルシオン | 錠剤 | 0.25mg | 看護師 | バタンという音がしたため訪室すると、病室の入り口付近にうつぶせに倒れている患者を発見する。トイレに行こうと思ったが、何かにつまづいて転んだとのことである。眉間、鼻を打撲し、鼻出血少量、鼻に浅い裂傷見られた。止血処置をする。眠前にハルシオン1Tを初めて内服した。 | ・薬剤による副作用で、ふらつきが強くでた可能性がある。・夜間病室内が暗く、足元の確認がしづらい。 | ・夜間移動時は、ベッドランプをつけるように説明する。・心配なときはナースコールするように説明する。・眠剤の種類を再検討してもらう。 | |||||
14 | 薬効類似 | ハルシオン | 錠剤 | 0.25mg | リスミー | 錠剤 | 2mg | 看護師 | 術前の眠剤を与薬するとき、指示とは違う眠剤を与薬した。 | 指示の再確認を怠った。 | 与薬の3回確認をしっかり行う。 | ||
15 | その他(管理の問題) | マイスリー | 錠剤 | 5mg、10mg | 看護師 | MMKOP後ターミナルの患者は、痴呆による徘徊防止のためマイスリ1錠常用していた。夜間物音がして訪室すると、ポータブルトイレに移動しようとして、ベッドサイドに腰から沈み込むように転倒していた。バイタルサイン異常なく、打撲痕、腰痛もなし。当直師長、当直医師に報告。 | 不可抗力 | ポータブルトイレを頑丈で手すりのしっかりしたものに変更。移動時自信ないときはナースコールを押すよう指導。 | |||||
16 | その他(管理の問題) | マイスリー錠10mg | 錠 | 1錠中5mg,10mg | 看護師 | 20:30定期睡眠誘導剤を与薬。しばらくして大きな音がしたため訪室すると、患者が床に倒れていた。頭部と右腕から出血があり、当直医、師長、主治医に報告。当直医により創処置を行い、家人に状況報告をした。頻回の訪室及び観察を行い。患者には尿器使用の説明とナースコールでの呼び出しを説明した。 | 睡眠誘導剤与薬後のため、転倒・転落の危険性が予測できたにもかかわらず、頻回の訪室を行わなかった点。 | 高齢者の入眠剤・安定剤投与後の観察を指導し、頻回巡視を行うよう指示した。 | |||||
17 | その他(管理の問題) | メイラックス | 錠剤 | 1mg | 看護師 | 同室患者より隣の患者さんがベッドから落ちたと連絡があり、訪室すると患者さんがベッドの横で倒れていた。左ひざを打撲したが、自制内とのことで本人持ちのシップ貼用して様子を見ることとした。 | 柵が片側にしかついておらず、柵が無い方から転落した。安定剤の服用もあり、注意が不足していた。 | 両側への柵の取り付け。 | |||||
18 | その他(管理の問題) | リスミー | 錠剤 | 1mg、2mg | 看護師 | 昨夜リスミー1/2服用し、ベッドサイドに座ろうとしたところベッド柵につかまり損ねてふらつき付き添いベッドで右側胸部を打撲した | 不可抗力 | 眠剤、麻薬服用中であり手指の冷感のため知覚鈍麻あるため、歩行の時は介助、厳重な見守りを行う。妻も付き添い中ではあるが不在となる時は訪室頻度をさらに増やし安全に注意する。 | |||||
19 | その他(管理の問題) | レンドルミン、ベゲタミンB | 錠剤 | 塩酸クロルプロマジン12.5mg,塩酸プロメタジン12.5m | 看護師 | 不穏のためレンドルミンとベゲタミンの処方が出て内服していた。23時30分頃訪室したときは入眠していたが、0時10分頃同室者よりナースコールあり、訪室すると床に仰臥位で寝ていた。意識レベル確認し、ナースステーションへ移送。主治医、当直師長へ報告し様子観察となる。 | 不可抗力 | 頻回に訪室し観察を行う。 | |||||
20 | その他(情報伝達の問題) | レンドルミン錠 | 錠剤 | 0.25mg | 事務職員 | MRIの検査予約を患者本人に渡したところ、コンピューター入力した日付と検査依頼伝票との日付が違っていた。 | 依頼箋の記載者の記載と確認ミス | 記載したものは、再度確認すること | |||||
21 | その他(情報伝達の問題) | レンドルミン錠・ベンザリン錠 | 錠剤 | 0.25mg、5mg | 看護師 | 抜釘の手術予定。医師は入院で入力していたが、看護師は外来手術と思い込み説明してしまった。当日来院前に気づき電話して入院してもらった。 | 手術内容が外来で行われると思い込んでいたために、説明を間違えた。 | 予約伝票等の確認を徹底する | |||||
22 | その他(確認不足) | ワイパツクス | 錠剤 | 0.5ミリグラム1錠 | 看護師 | 整形外科外科入院中の71歳男性患者の一回渡しの薬品カート内に薬が入っており処方箋とダブルチエツクをおこなったが、昼の薬ケースの中にワイパツクスが入っていず処方切れと思い残っている薬のみないふくしてもらったが、次勤務の看護師が夜の薬を内服させるため確認を行ったところカートの奥に薬が残っているのを発見。未投与であったことが発覚した。 | ・ダブルチェックが確実に出来ていない。・カート内の仕切りがしっかりしていないことも要因になったと考えられる。 | ・カート内仕切りの仕方を考え、変更の必要あり。 | |||||
23 | 113 抗てんかん剤 |
その他(確認不足) | アレビアチン | 粉末 | 10%1g | 看護師 | 他患者の内服を思い込みで同室者の薬と間違えてMTより注入する。薬疹、ショック等の副作用みられず。V・S著変なし。 | 初歩的な確認ミス。院内事故防止教育について理解しておらず、責任行為が持てていない。 | 確認行為の徹底。配薬時声を出しての確認。 | ||||
24 | 名称類似 | テグレトール錠100mg | 錠剤 | 100mg/錠 | テオドール錠100mg | 錠剤 | 100mg/錠 | 薬剤師 | 外来患者様において、テオドール錠(100mg)処方のところ、テグレトール錠(100mg)を調剤。患者様がすぐに気付き連絡をくれ間違いがわかった。患者様は服用はせず。 | 類似名称、同規格であることやテグレトール錠の処方の多い日であり、テグレトール錠に意識がいってしまったものと思われる。調剤薬監査も実施しているが見過ごしてしまった。 | 前から間違いやすい薬剤名一覧を各自に配布し、注意を喚起していた。当事者も認識はしていたが、今回間違えを起こしてしまった。さらに注意を促した。良策がなく苦慮している。 | 調剤に関しては、自己鑑査(必要により、声だし確認)、薬剤部内での鑑査システムを徹底すること。類似名称の薬剤の一覧などを作成し、周知徹底すること。 | |
25 | その他(情報伝達の問題) | デパケン | 錠剤 | 100mg | フェニトイン | 錠剤 | 100mg | 医師 | 80歳の脳梗塞後遺症の患者様てんかん発作を起こし入院し退院されたが、外来処方がデパケンからフェニトインに処方変更されていた。外来カルテはデパケンのままになっており退院時にデパケンが処方されてしまい患者様が2日間デパケンを内服してしまった。てんかん発作は起きず、担当医が在宅訪問の時気がついたのですぐに処方を変えた。 | 入院中の情報伝達、連携の問題点 | 退院後は外来カルテをみて外来処方をするのではなく、退院サマリーと入院しているときの処方をみて処方をする。 | 入院カルテ、外来カルテの区分を明確にし、その取り扱い方法を徹底すること。 | |
26 | 114 解熱鎮痛消炎剤 |
数量違い | アスピリン「ヒシヤマ」 | 顆粒 | 1g中アスピリン1g | 医師,看護師,薬剤師 | 川崎病で入院中の3ヶ月の乳児。アスピリンを0.21g毎食後内服していた。病状が安定し0.07g朝食後1日1回に減量になるはずだったが、医師がオーダー入力間違いをして0.7g朝の指示を出した、医師指示には減量することが記載されていた。母親から量が多くて3分の1しか飲めませんと言われて間違いに気付いた。看護師は医師の指示確認の後処方の確認をしなかった。薬を患者に渡す際に内容を確認して母親に説明しなかった | 医師が指示を入力した後再確認をしなかった看護師は減量の指示を受けたが処方の確認をしなかった看護師は薬を手渡す際に母親と薬を見ながら説明をしなかった薬剤師は3ヶ月の乳児の処方量の監査を通してしまった | 医師が指示を入力した後再確認をする看護師は指示を減量の指示を受けた後、処方の確認をし担当に伝える看護師は薬を手渡す際に母親と薬を見ながら説明をする薬剤師は3ヶ月の乳児の処方量をみて疑義照会を必ず行う | 小児の場合の用量確認、特殊な疾患に対する薬物療法の用量確認等が必要である。 | |||
27 | 規格違い | アンヒバ | 座剤 | 200mg | アンヒバ | 座剤 | 100mg | 准看護師 | Drのアンヒバ100mg5個の指示に対し、無意識のうちに200mg5個を渡してしまった。翌日、母親が有熱時にいつもの座薬と違い200mgだったため半分使用し、その後確認のため病院に電話をして間違って処方されていることが発見された。 | 同時間帯に交通外傷の重症患者と重なり、その患者の応援に行くことに気をとられていた。 | ダブルチェックの遵守(時間外投薬に関する取り決めが遵守されていなかった)三度の確認 | ||
28 | 名称類似 | ペンタジン | 注射 | 15mg | ペルジピン注 | 注射 | 10mg | 薬剤師 | ペルジピンを払い出すところを誤ってペンタジンを払い出したが看護師のチェックにより、患者には投薬されずに済んだ。 | ・処方箋が見難い記載であった。・払い出し前の確認不足・頭1文字が同じでどちらも劇薬で配置場所も近かった。 | ・ペルジピンは薬名変更予定・ペンタジン棚に注意表示 | ||
29 | 規格違い | ペンタジン | アンプル | 30mg | ペンタジン | アンプル | 15mg | 看護師 | 患者様から右踵部の痛みと鎮静剤の希望があり、血圧を測定せずに、ナースセンターに戻り、指示簿で、疼痛時ペンタジン15mgの指示を確認する。金庫にペンタジン15mgがなく、30mgがあったため、1/2Aを筋肉注射するのかと思い、ペンタジン30mgを1/2Aシリンジに用意し、Wチェックをお願いする。Wチェック時、15mgのアンプルを使用するのだと指摘を受け、発覚。ペンタジン15mgを補充してもらい、改めてペンタジン15mgのアンプルからシリンジに用意し、血圧測定をし、患者様に施行した。 | 30mgのアンプルしかなかったため、先入観を持って行動してしまった。初めての薬なのに、準備の段階で、Wチェックをせずに1人で行ってしまった。 | 自己学習で知識を深める。Wチェックの徹底、手順の再確認。 | ||
30 | その他(確認不足) | ペンタジン注射液15 | アンプル | 1アンプル(1ml.)中15mg. | 看護師,准看護師 | 患者の検査準備OKの呼び出しにて、訪室すると既に数人の看護師が移動の用意をしていた為、そのまま患者を連れて検査に行ったが、注射伝票にサインがないことに準夜勤看護師が気付き、スタッフ間で確認したところだれも前投与をせずに出棟していたことが判明。医師に連絡。検査は中止となった。 | 看護師間の連携が充分でなかった。 | 検査オーダの指示をひろい、明記し伝達できるよう表示工夫し、必ず申し送りの中にあるよう徹底指導した。 | |||||
31 | その他(確認不足) | ペンタジン注射液15 | アンプル | 1アンプル中15mg. | 看護師 | 深夜帯で、注射伝票を見て翌日のEVLの注射準備をしたが、前投薬ペンタジン1A・硫酸アトロピン1Aの指示であったが、生理食塩水100ml.の中にペンタジン1A・硫酸アトロピン1Aを入れて準備してしまい、それを他の看護師がそのまま施行してしまった。内視鏡の看護師が気付いて点滴を中止し、主治医・上司に報告し、ことなきを得た。 | カルテ・注射伝票の確認不備 | 基本的な知識・技術であり、不明瞭であれば他の先輩看護師に確認し、安全な業務を遂行するよう指導した。 | |||||
32 | その他(管理の問題) | ボルタレン | 坐薬 | 50mg | 看護師 | 末梢静脈ラインを自己抜去しごみ箱に捨ててあった。ラインは途中で切断されていた。寝間着、寝具も血液汚染あり自分で交換してあった。 | 観察不足 | 鋏などの危険なものは患者様の傍に置いてないか点検する。家族に協力してもらい鋏などは持ってこないように協力依頼する。 | |||||
33 | その他(確認不足) | ボルタレンサポ | 坐薬 | 1個 50mg | 看護師 | 熱発時の医師からの指示が血圧低下のためボルタレン坐薬中止の指示があったのに確認せずに使用してしまった。以前の記憶で実施してしまった。血圧低下が考えられる | 情報の伝達、連携に問題確認方法に問題 | 実施前の確認方法検討 | |||||
34 | 剤型違い | レペタン | 注射薬 | 0.2mg | レペタン | 坐薬 | 0.2mg | 看護師 | 疼痛指示が変更になりボルタレン坐薬からレペタン坐薬になり、レペタン注と思い込み準備、実施前に確認し間違えに気がついた | 実施前に確認せず思いこみで準備したため | 基本通り三回確認を行う | ||
35 | その他(情報伝達の問題) | ロキソニン | 錠剤 | 60mg | 看護師 | 日勤において患者様から、疼痛自制不可能の訴えがあり日勤リーダーが指示を確認してロキソニン1/2錠投薬する。投薬後報告を受けて、部屋持ち看護者が記録する際、ロキソニン1/2錠投薬しました。」と報告を受けたのに記載には、ロキソニン1錠内服と記載しました。準夜にて回診中の主治医に指摘を受けて翌朝、記載が間違っており、ロキソニン投与量は指示どうりであったことを報告した。 | 確認不足 | 受け持ち患者の把握不足のため、指示間違いを記載している事に気付かなかった。報告受けの時の復唱、確認が不充分であった。今後は指示、報告など復唱と確認を実施し事故の防止に努めます。 | |||||
36 | 勘違い | ロキソニン | 錠剤 | 60ミリグラム | 薬剤師 | 臨時処方のロキソニン2錠分2朝夕のところを、3錠分3で調剤した。監査で気がついた。分包機の入力が3錠になっていてそのまま調剤した。 | 内服調剤の問題 | 監査の強化 | |||||
37 | 116 抗パーキンソン剤 |
その他(確認不足) | エフピー | 錠剤 | 2.5ミリグラム | 看護師 | 昼食後に内服予定の薬を忘れてしまい、夕方に与薬した。金庫管理薬なので後で取り出そうとおもい忘れた。 | 薬品管理の問題電子カルテ上での内服確認方法の問題 | 内服確認の徹底指導 | ||||
38 | 117 精神神経用剤 |
その他(管理の問題) | アタラックスP | 注射用 | 2.5%1ml, | 看護師 | 慢性硬膜下血腫の患者は、3時に付き添われた娘さんよりナースコールあり、訪室すると血腫腔ドレーン抜去されていた。出血は、小量のみであり、頭痛もなし。SPO2=95ー96%と良好であったが、BP=170台と高値。主治医に報告し、来棟にてステイプラーにて一箇所留めた。消毒後、ガーゼ保護しその後出血なく経過。朝元々オーダーがあったCTを施行。経過観察となる。 | 観察不足、患者や家族の要因不注意 | 意識レベルがクリアであってもその2時間前にアタラックスPを筋注していることを頭に置き、注意深く観察をすべきであった。夜間の目が行き届かないときは、抑制するべきであった。 | 薬剤投与の際の注意事項の問題。 | |||
39 | その他(管理の問題) | コントミン、メバロチン | コントミン糖衣錠(25)、メバロチン錠 10 | コンントミン1T、メバロチン1T | 准看護師 | 患者は内服薬1週間を自己管理しており、5月13日の19時頃、本来服用すべきはずの夕薬を間違えて5月16日分の朝薬を服用してしまったと患者本人から報告あり。患者は服薬を間違えたという思いから落ち込んでいる様子。 | 前日の5月12日に弟の面会があり、外出を行う。その際、車酔いにて体調不良をきたす。又、弟から小遣い金の使いすぎを指摘され、不安そうにしていたと後になり、同室者から情報を得る。そのような状況下で、1週間分の内服薬を整理したため、今回のような事が起こったと思われる。 | 1、外出中の車酔いの件は把握していたが、弟との会話のやりとりについては把握できず、患者の心理状態の変化を見落とす結果となり、外出中の様子、家族との会話など患者との関わりを通し、普段と異なる状況がないか察する力も必要である。2、薬の受け渡しは現物を看護師と患者で確認し渡している。その後、患者自身が管理しやすいようにセットする場合もある。自己管理の患者であっても看護師サイドでの再確認は必要であると思われる。 | 自己管理薬の問題。 | ||||
40 | その他(確認不足) | セレネース | 注射剤 | 5ml、1ml | 看護師 | 脳梗塞の患者で胃瘻より注入しているハーモニックからF2に明朝より変更予定が他看護助手より聞いていたが当日転入してきた患者様も注入食の人でその患者様の変更であると勘違いし5日夕食にF2を準備し持って行った。看護師が注入時前気づき注入しなかった。 | 確認不足不注意 | 変更のあった場合は患者様を把握する。注入食の準備は2人で行い確認をする。 | |||||
41 | その他(確認不足) | セレネース | アンプル | 5mg/1ml | 看護師 | CVルートからハンプ(α型ヒト心房性ナトリウム利尿ポリペプチド製剤)開始の指示が出た。他にも多数の薬剤が投与されているため、最初にルートを整理をはじめた。その際、エアの混入や薬剤の急速投与を防止するために、ルート内の三方活栓をOFFにして行った。その途中、他のスタッフより別の患者の薬剤を準備するように依頼され、作業を中断して依頼された業務に移ってしまった。準夜勤務の看護師が患者のルートを確認したところ、三方活栓がOFFになっていることに気がついた。また、ハンプの投与もされていないことも判明した。 | ・割り込み業務が入ってしまった。・優先度を考えて行動していなかった。・現在行っていること、依頼された業務がすぐにできないことを表出できなかった。 | ・優先度を考えて行動する。・できないことはできないと表出する。・依頼者も、何をやっているか確認してから依頼する。 | |||||
42 | 規格違い | セレネース | 錠 | 0.75mg | セレネース | 錠 | 0.5mg | 薬剤師 | セレネース錠0.75mgを調剤するところに0.5mgを入れてしまった | 確認不足 | 表示の工夫 | ||
43 | 名称類似 | セレネース | 錠剤 | 1mg | サイレース | 錠剤 | 1mg | 看護師 | 不眠時サイレース1/2錠の指示があり、患者個人の頓用薬として処方されていた。しかし、頓用薬があることに気がつかず、病棟常備薬から投与した。翌日常備薬のセレネースのところに「5/1サイレース1/2錠」というメモがあり、サイレースをセレネースと間違えて投与したことが判明した。患者の状態に変化はなかった。 | ・セレネースをサイレースと見間違えた。⇒カタカナ表記では一見見間違えやすい。・サイレースは常備薬にしていなかったが、常備薬にあると思いこんでいた。⇒常備薬に何があるのか把握していなかった。・本人用の頓用薬があるかどうかの確認をしていなかった。 | ・最初に、指示の薬が本人用に処方されているかを確認する。・常備薬品一覧を作る。・確認を慎重に行う。 | 自己鑑査(必要により、声だし確認)を徹底し、特に類似名称に薬剤に関しては、十分に注意すること。本事例では、抗精神病薬であるセレネースを病棟常備薬としていることにも大きな問題である。病棟常備薬の種類と数量を再検討し、必要最小限にとどめること。 | |
44 | その他(情報伝達の問題) | デパス | 錠剤 | 0.5 | 看護師 | 深夜の看護師が朝の朝食後の内服までさせることになっており、夜間2:00頃、朝の内服分を準備していた。デパスの薬袋には眠前に印がついていたが、安定剤・睡眠導入剤記載ノートには、2錠2×と記載があり、そのほうが目にとまり朝食後に内服させてしまった。(安定剤・睡眠導入剤を与薬時は患者別に記載ノートがあり、記載するようになっている)以前、デパスを2錠2×で内服させていたが昼も傾眠傾向となり眠前のみへ変更になっており、記載ノートのほうを書き直していなかった。(看護計画用紙には変更の記載があったが内服薬の看護師管理の方が多く覚えていなかったとの事)翌日の準夜看護師が眠前にデパスを与薬するとき記載ノートに深夜配薬のサインがあることに気付き間違いが発見された。 | 薬袋以外にも与薬方法を記載しており看護師が間違いやすくなっていた内服変更後、数日たっており申し送りはもうされていなかった深夜の内服薬は20名ほどいるため、2人でそれぞれの患者様へ薬を入れているがダブルチェックはしていない(時間がかかる)又、以前は2錠2×で内服していた為、抵抗なく配薬した記載ノートの活用が上手く出来ていない。 | 薬袋以外に与薬方法の記載をしない(変更時にあちこち書き直さなければならない為、もれが出てくる。)記載ノートには日付け、時間、残薬を記入していくようにした。 | |||||
45 | その他(管理の問題) | デパス | 錠剤 | 0.5mg | 准看護師 | デイルームで向きを変えようとした際、足がもつれて転倒した。頭部を打撲していたため、医師へ報告し頭部CT撮影し脳外医師の診察を受け異常なしと診断された。 | 前夜より朝夕でデパス開始になっていたため、薬の副作用が原因であると思われるが、患者への説明が徹底されていたか不明である。 | 安定剤等の服用者、もしくは眠くなる恐れ薬の服用者へは注意を喚起する。観察を充分に行う。 | 薬剤投与の際の注意事項の問題。 | ||||
46 | 規格違い | ヒルナミン錠5mg | 錠剤 | 5mg | ヒルナミン錠25mg | ヒルナミン錠25mg | 25mg | 薬剤師 | 5月5日昼より服用開始の臨時処方で、ヒルナミン錠(25mg)1日1錠1日1回寝る前7日分(他5種類)の処方に対して、誤ってヒルナミン錠5mgを7錠調剤し、監査も見過ごして、精神科病棟へ払い出した。 | 連休前で、処方せん枚数が通常の2倍以上と多かった。/確認が不十分であった。複数の規格が存在する薬品の混同。多忙であった。 | 規格が複数ある薬剤については、確認を十分行うように再度徹底する。. | ||
47 | 121 局所麻酔剤 |
規格違い | 10%キシロカイン | アンプル | 10% | 2%キシロカイン | アンプル | 2% | 医師 | 緊急時、2%キシロカインを静脈注射するために準備しようと、救急カートから薬剤を取り出す際10%キシロカインを手にとった。それを見ていた看護師がその場で指摘。 | 救急室にある救急カートには、2%・10%キシロカインを混同させていたことが誘因となる。 | 病院内より10%キシロカインを削除した。救急カート内の2%キシロカインはリドクイックに変更した。 | |
48 | その他(確認不足) | アナペイン | 注射薬 | 0.2% 10ml | 看護師 | 胃癌、OP室より帰室直後シリンジポンプで0.2%アナペイン注入する予定であったが、ポンプのセット方法が悪く注入出来ていなかった。 | 知識不足、技術不足、不適切な判断、観察不足、不注意、思い込み | 再確認が必要、機械器具の操作方法を確実に行う事が出来るようにする。 | |||||
49 | 123 自律神経剤 |
その他(確認不足) | オビソート | アンプル | 100mg | 看護師 | 6/4、オビソート100mg筋注の指示があり施行する際、伝票の注射方法の欄には筋注に丸がしてあったが、静注だと思い込んでおり、IVHの側管より施行してしまう。注射施行時間は9:50であったが、この時点ではまちがいに気付いておらず、11:50他の看護師が訪室し、患者と話をしている際に患者より点滴の横から注射してもらったと言われ、おかしいことに気付き、確認、投与方法がちがうことが分かる。 | 注射を施行する際、伝票での注射方法の確認がきちんとできていなかった。今までに聞いたことのない薬剤であり、施行前に本で薬の作用は調べたが、静注だと思い込んでおり、投与方法の確認を行っていなかった。 | 注射施行前、注射伝票での5Rの確認を徹底する。伝票確認時の自己のパターン(氏名→薬剤→日付け→投与方法)を認識し、意識して確認する。今までに使用したことのない薬剤は、本で薬効、投与方法をきちんと調べ把握しておく。 | ||||
50 | 124 鎮けい剤 |
その他(情報伝達の問題) | アロフト | 錠剤 | アロフロ20mg | 看護師 | 4月1日でなくなる薬を、4月1日に指示を受ける担当者が指示を受け忘れ、そのまま日勤業務を終えてしまった。その日の夜勤者の確認で指示の受け忘れに気付く。患者の状態に変化は見られなかった。 | 当病棟では、夕薬のダブルチェックは日勤の与薬係りが最終チェックする。チェック表での確認が正しくされず、発見が翌朝になったことも問題である。その日の指示もれを防ぐ目的で日勤帯での夕薬のチェックが機能しなかった。 | 1、不足した1日分の指示受けをし、患者に与薬した。2、当日の受け忘れにも問題はあるが、誤与薬防止のダブルチェックが形だけの物になっている事の方が大きな問題である。個々のスタッフの指導はもとより、チーム全体の中で、誤与薬防止のダブルチェックの意義を確認する必要があり、スタッフミーティングでも喚起をはかる。 | ||||
51 | 131 眼科用剤 |
その他(確認不足) | ミドリンP | B | トロピカミド0.5塩酸フェニレフリン0.5 | 看護師 | 右白内障OPのため、OP前の散瞳点眼を実施した。OP室へ移送したが、医師より左目も散瞳しているとの連絡があった。 | ただ点眼すれば良いとの考えがあったため、患者の点眼時の注意を怠ったため。 | 両眼を散瞳することで、どのような影響が生じるか考え、基本を忠実に実行していくこと、手技を取得していくことが大事であると指導。 | ||||
52 | 211 強心剤 |
その他(確認不足) | ジゴキシン | 内服薬 | 0,125mg | ジゴキシン | 内服薬 | 0mg | 看護師 | 内服薬の投与日のまちがえ | 指示の確認不足 | 指示の投与日の確認をするために赤枠をつけるなどの対策をした。 | |
53 | 薬効類似 | ドブトレックス | 液体 | 100mg | イノバン | 液体 | 100mg | 看護師 | 指示された薬剤をポンプにセット時、誤って違う薬剤をセット、新しく更新する際に発見 | 指示の注射薬品を注射箋と照合し、取り出すとき、吸うとき、アンプルを捨てるときの3回、声だし確認するというルールをすべて怠っていた。 | 特殊薬剤に関しては、準備時、空容器と共に他者によるダブルチェックを行う。 | ||
54 | 数量違い | ネオフィリン | アンプル | 250mg | 看護師 | 百日咳で入院中の5ヶ月の乳児。ネオフィリン0.5ml点滴内にミキシングの指示。看護師が2人で確認し実施したがネオフィリン5ml点滴内にミキシングした。15分後にリーダー看護師が量の確認をした際に間違いに気づいた。患者の体内にはまだ入っていなかった。 | ネオフィリンは250mg10mlである。小児には使用しにくい看護師は配属されて3ヶ月であり、小児科の治療には不慣れである点滴の確認を1人が読み上げ1人が指示を確認しており2人確認のルールが踏襲されていない | ネオフィリンは小児用に1mlを作る。2歳以下の小児には1ml以外の処方が出来ないようにする。2人確認の方法について再度ルールを徹底する | |||||
55 | 勘違い | ラニラピッド | 錠剤 | (0.1)1/4T | チラーヂンS | 錠剤 | 50μg | 薬剤師 | 指示ののあった薬と違う薬を調剤し、5日間その薬を内服されていた。心電図等の変化みられず。 | 初歩的なミス。思い込みによるもので確認不足。 | 確認行為の徹底。 | ||
56 | その他(確認不足) | ハーフジゴキシンKY錠 | 錠剤 | ハーフジゴキシンKY錠 | 看護師 | 日勤者が清拭介助のため訪室すると、非定型抗酸菌症で時々頻脈のみられる患者様のベッドサイドの床にいつも朝に服用するはずのハーフジゴキシン錠が落ちていた。患者様は他の朝の薬をまだ服用していた。 | チームのナース間で、薬の飲み忘れがあるので、Nrsサイドで確認するよう申し送っていたが、当日、食後に薬を手渡した後、しばらくして訪室し、服用したときき、患者さまのところをみたが、確認不足であった。前日夜にDrから、患者様が両目がみにくいと訴えたので当日に眼科受診をと、指示があったことを、その時に忘れていた。 | 内服薬は、毎回患者様の口腔内へ直接入れる。落としていないか十分確認する。 | |||||
57 | 212 不整脈用剤 |
その他(確認不足) | アルマール錠10 | 錠 | 1錠中5mg.10mg. | グリミクロン錠 | 錠 | 1錠中40mg. | 医師,看護師 | 本来抗糖尿剤が与薬されるはずであったが、医師から抗血圧剤のオーダー処方があり、それを血糖降下剤であると思い込み与薬。そのまま内服開始となった。看護師間の申し送りも「血糖降下剤処方開始」と伝達。その後血糖値の低下がみられず、確認のためカルテ参照すると血糖降下剤だと思っていた薬は、抗血圧剤であった。当直医師へ連絡し、再オーダーをしてもらい投与開始。血圧管理を観察し続け状態安定を確認した。 | 医師のオーダーミスならびに受けた側の確認ミス。 | 薬に関する知識の再確認と、処方の内容について投与された理由を考えて実施するよう指導した。 | 糖尿病薬については、十分に注意すること。 |
58 | 規格違い | メキシチール | カプセル剤 | 100mg | メキシチール | カプセル剤 | 50mg | 薬剤師 | メキシチール50mgのところ100mgを調剤した。ワーファリン1.25錠で粉砕の指示コメントがあり錠剤すべて粉砕したところ、実際は0.25錠分を粉砕し、1mg分は錠剤のままとの指示であった。 | 確認不足。錠剤粉砕のコメントで錠剤すべて粉砕と思い込んでいた。 | 声だし確認。思い込みをせず、処方箋をしっかり読んで調剤する。 | ||
59 | 213 利尿剤 |
数量違い | ラシックス | 錠 | 40mg | 看護師,薬剤師 | 利尿剤ラシックス1錠朝後指示の所、間違って2錠分2で調剤された。病棟でも検出されず6日間内服された。患者は状態変化無かった。 | 内服確認の問題調剤間違いも問題 | 病棟確認を徹底する | ||||
60 | 数量違い | ラシックス | 内服薬 | 80m | ラシックス | 内服薬 | 40mg | 事務職員 | 内服薬の単位を挿入間違え | 処方についての転記の問題 | 処方についての転記時確認をする。 | ||
61 | その他(確認不足) | ラシックス | 内服薬 | 40mg | ラシックス | 内服薬 | 0mg | 薬剤師 | 利尿剤の開始日まちがい。 | 指示の表示に問題 | 医師にその場での確認する。 | ||
62 | 勘違い | ラシックス | 液体 | 20mg | ビソルボン | 液体 | 4mg | 薬剤師 | ビソルボン4mg注3A払い出した中に、ラシックス20mg注が1A混入していた。監査者も気付かず病棟に払出された。病棟看護師が気付き交換した。とても忙しく、慌てていた。ビソルボンのケースから取り出したので、返品された薬品を戻す際に間違えたものと考えられる。 | 業務手順・ルール、チェックの仕組みの問題 | アンプルの外形が類似しているので、払い出しの際は確認をしっかり行う。 | 外観が類似している薬剤の調剤、及び返却処理は特に慎重に行うよう教育すること。返却処理については手順を決め、周知徹底することが大切である。外観が類似している薬剤に関しては、保管場所を明確に区分するとともに、その表示に関しても明確にすること。 | |
63 | 勘違い | ラシックス細粒 | 散剤 | 4% | ラシックス細粒 | 散剤 | 4% | 薬剤師 | ラシックス細粒40mg分2、7日分の処方において、用法を間違えて分1で調剤(全7包を供給)。監査でも見過ごしてしまった。病棟の看護師から包数が足りないとの連絡があり、調べたところ間違いがわかった。1包量が20mgのところ40mg入っていたことになる。 | 本剤の処方の前に錠剤の分1の処方があり、用法を見間違えたものと思われる。また、用法確認が不十分。 | 処方を読む時指差しを行うよう指導。分包後の用法と包数を確認するよう注意喚起。 | ||
64 | その他(情報伝達の問題) | ラシックス注20mg | アンプル | 1アンプル(2ml10ml)1ml中10mg | 看護師 | 日勤から準夜勤で患者の尿量の申し送りを受けたが、560ml.を160ml.と聞き違えた。その後、尿量も増量少なく200ml./12Hのため、医師に報告し、指示のラシックス静注施行し、深夜勤へ申し送った。翌日、深夜勤から日勤への申し送り時点で、尿量の申し送りの誤りが判明。医師に報告し、定期投与のラシックスをその日のみで中止した。 | 口頭申し送りのみのチェックミスの問題 | 人を介すると情報は誤って伝達されることが多いので、カルテへの記載とカルテと照合しながら申し送りを実施するよう徹底した。 | |||||
65 | その他(情報伝達の問題) | ルプラック | 白/片面割線入り裸錠 | 4mg1錠 | 看護師 | 前院からの退院時処方の内容を主治医に確認して処方してもらったが、転記ミスに気付かず、用量が多く患者様に予薬されてしまった。四日目に症状がみられたときに、用量が間違っていることに気付いた。 | ・転院サマリーや薬の記録などが別紙数枚に記入されているものであった。・高齢の痴呆の患者様で、訴えが曖昧で症状が把握しにくく、変調に気付くのに遅れた。 | ・他院から当院の処方へ変更するときは、当院にない薬であったり、単位が違っていたりすることがあるので注意する。・転院サマリーや医師の情報提供書などを十分確認したうえで、処方してもらうよう注意する。・高齢者、特に地方の患者様は訴えが曖昧で、症状が把握しにくく変調に気付くのが遅れることがあるので注意深く観察していく。・薬に対する知識を深め、間違いに気付く。 | 持参薬の問題。 | ||||
66 | 214 血圧降下剤 |
勘違い | アーチスト | 錠剤 | 2.5mg | 薬剤師 | 6月18日午前11時頃、サンリズム・ワソラン・アムロジンとともにアーチスト1錠分2の処方オーダーあり。アーチスト2,5ミリグラム分2の錠剤分包監査の際に、夕食後の分を薬袋に入れ忘れ、朝食後の分のみ渡してしまい、30分後夕食後の分が残っているのを発見する。 | 処方箋・薬袋・薬の照合がしっかり出来ていない。 | 処方件数の薬袋を1から順に並べ確認する。 | ||||
67 | 名称類似 | アテレック錠 | 錠剤 | 5mg | アレロック錠 | 錠剤 | 5mg | 薬剤師 | 薬剤師が、処方アレロック(5)2T、2×2日分のところアテレックで調剤してしまった。鑑査者、配薬者も気づかず、病棟に払い出した。病棟からの連絡で患者への服用前に気づいた。 | アテレックとアレロックという名前の類似によるミスである。 | 類似名称薬一覧を作製し、注意を呼びかける。 | ||
68 | 勘違い | プレラン錠 | 錠剤 | 1mg | ルプラック錠 | 錠剤 | 8mg | 薬剤師 | 利尿剤「ルプラック錠(8mg)」1/2錠の処方を降圧剤「プレラン錠(1mg)1/2錠で調剤した。患者様が転院した先の病院より問い合わせがあり、調剤ミスに気づいた。服薬前に問い合わせがあり、電話にて正しい薬に交換してもらうよう依頼し、間違った薬の服用には至らなかった。 | 調剤から交付まで一人で行わなければならなかった。 | 一人で調剤し、渡す場合でも声に出して再度チェックを行う。 | ||
69 | その他(管理の問題) | プロプレス | 円型 | 2mg | 看護師 | 血圧が高く降圧剤を朝1錠内服中の患者様。21時30分血圧217/80.頭が痛い、ドキドキするとの症状あり。頭部を挙上しもう一度測定しに来ることを伝え安静を促す。23時血圧を再検したところ156/75であったが内服チェック用の容器入れをみると降圧剤の空袋が入っていた。患者様は21時45分頃朝の降圧剤を飲めば下がると思い内服したとの事。その後も血圧測定していったが150台より血圧は下がることなく経過し、患者様に、害はなかった | 自覚症状があったが、何時に再検すると伝えず看護師は側をはなれた。又血圧が180以上の約束指示(ミリステープ貼与)があったが再検後の血圧で判断しようと思いすぐに実行していない。患者様に内服薬について自己判断で飲まないように説明が不十分であった。 | 血圧の再検時は30分以上あけない。又患者様に症状がある場合速やかに医師の指示を行う。患者様に内服薬については自己にて調整できるものと出来ないものがある事を再度説明し薬剤師からも薬の作用及び内服指導をしてもらった | |||||
70 | 規格違い | ペルジピン注10mg | アンプル注射液 | 10mg10ml | ペルジピン注2mg | アンプル注射液 | 2mg2ml | 医師,看護師 | 血圧高値の患者に対し、主治医に電話報告し口頭にて指示を受けた(ペルジピン1Aを生食20mlで溶解し半分をショット=側注で施行するようにとの指示)。指示を受けた看護師はペルジピンは10mg(10ml)と思っており、計30mlでは量も多いし、側注はおかしいと思い、シリンジでするのか何分で滴下するのか確認していたところ、看護師主任が2mgのペルジピンを医師は指しているのではと気づき、指示受けNsに指摘、未然に訂正できた。 | 当該病棟にはペルジピンは10mgのみ保管しており(循環器科Drは10mgのみ使用するため)、事故防止のため2mgは置いていない。今回は内科医師による指示であったために勘違いが起こり、指示を受けた看護師自身も2種類あるのを知らなかった。 | 主治医が口頭で指示を出す場合は、必ず2mgであるか10mgであるかなどmgを指定してもらうよう看護師長より医師に依頼した。アンプル数のみの指示ではミスが起こり易い。看護師側も同名の薬剤でmg数が複数存在することを認識し、慎重に確認するよう指示した。 | 医師の口頭指示の問題。 | |
71 | その他(情報伝達の問題) | ミカルディス | カプセル | 40mg | ミグリスティン | 錠剤 | 20mg | 医師,看護師 | 医師から口頭で「ミカルディス」と指示を受け、看護師が処方箋に代書した。「ミグリスティン」が正しい薬剤だったが、双方とも気づかなかった。 | 口頭での指示であった。よく似た薬があるのに、確認しなかった。 | 口頭指示は、3度の確認を行う。 | 本事例の問題点は、医師の口頭指示により看護師が処方せんを代筆した行為にあると考えられる。改善策に口頭指示は3度の確認を行うと書かれているが、そうではなく、処方せんの代筆は行わないことがより重要。 | |
72 | 規格違い | ミカルディスカプセル(20mg) | カプセル 20mg | 20mg | ミカルディスカプセル(40mg) | カプセル 40mg | 40mg | 薬剤師 | 耳下腺ガン術後患者。当直時PM7時過ぎ、処方オーダー出された。ミカルディス20mg1C1×2TDのところ、ミカルディス40mg2Cを調剤。病棟看護師が患者に与薬しようとしたところ誤りを発見。(患者服用には至らず) | ・薬剤の複数規格採用には、注意を払うため、目印がアンプルケースや引き出しに付いているにもかかわらず見落し、別規格のものを調剤。・当院薬剤採用品を充分理解・把握していなかった。 | ・当直時は、1人調剤であることを十分認識する。・当院薬剤採用品を充分把握する。 | ||
73 | 勘違い | ロプレソール | 錠 | 20mg | ローコール | 錠 | 20mg | 薬剤師 | ローコール錠20mgを調剤するところ、誤ってロプレソール錠20mgを調剤した。未投与 | 採用になって1月で、まだ慣れていなかった。 | 確認の徹底 | ||
74 | 216 血管収縮剤 |
数量違い | メトリジン | 錠剤 | 1錠2ミリグラム | 看護師 | 脳神経外科入院中の患者(77歳)の内服薬、詰め所にて看護師二人でダブルチエツクをしたあと患者のところへ持っていく際1回量を間違え1錠のところ2錠服薬させてしまいその後カートに分けているときに1回量が多かったことを発見。主治医に報告するも患者の血圧も異常なく症状も著変ない為そのまま様子観察となる。 | 内容が合っていたため数は確認できていたが処方箋内容が十分に確認できていなかった。 | 看護師一人一人がもう一度マニユアルを熟読し理解する。 | ||||
75 | 217 血管拡張剤 |
同一規格 | アムロジン | 錠剤/フイルムコーテイング錠 | 5mg | プレドニン | 錠剤/素錠 | 5mg | 看護師 | 近医よりプレドニン錠5mgで処方されていたが、錠剤をアムロジンと誤って認識してしまい配薬してしまった。アムロジンの変わりに処方されていたノルバスクを中止にしてしまった。 | 薬に対して誤って認識をしてしまった。 | 処方箋を再度確認する。与薬の際、ダブルチェックをする。 | |
76 | 同一規格 | シグマート | 錠剤 | 5mg | サアミオン | 錠剤 | 5mg | 薬剤師 | 6/18にサアミオンが処方されていたところ間違えてシグマートを調剤してしまった。6/24に患者が神経内科を訪れ発覚。患者は1錠服用していたが患者への影響はなかった。 | サアミオンとシグマートが似ていて、また焦って調剤していたら間違えてしまった。 | ・メーカーのほうで、サアミオンのシートが変更になったため区別がつきやすくなった。・薬品を取る前と取った後の2回処方せんを確認することを再度徹底する。 | 調剤に当たっては処方せんを「見る」のではなく「読む」ことを教育すること。調剤時の自己鑑査を徹底するとともに、薬剤部内の監査システムを構築すること。 | |
77 | 同一規格 | シグマート錠5mg | 錠剤 | 5mg | サアミオン錠 | 錠剤 | 5mg | 薬剤師 | サアミオン錠(5mg)処方のところ、シグマート錠(5mg)を調剤。監査でも見過ごしてしまった。患者家族が気付き服用はしなかった。 | 当日はシグマート錠(5mg)の処方が多く、かつ、規格が「5mg」と同一であったため、シグマート錠に意識がいってしまったようである。時間的にもピーク時であり、迅速に調剤しなければならないため、確認が不足していた。監査者も電話の応対等をしながらであり注意力が行き届かなかったようである。 | 現在、注意を喚起した程度であり、良策が思いつかない。 | ||
78 | 規格違い | ノルバスク | 錠剤 | 2.5mg | ノルバスク | 錠剤 | 5mg | 医師 | 前回処方と同じ処方をする予定だったが、誤ってもっと過去の処方をしてしまった。数日後患者さんが薬の間違いに気づき、電話をしていただき、誤りが明らかになった。薬はまだ服用されておらず、患者への影響はない。 | 電子カルテを使用しており、過去処方をコピーアンドペーストして処方したのだが、その過程で何回か過去のカルテからコピーするという誤りが生じた。 | コピー時の日付のチェックを確実にする。患者さんに手渡す際に薬情を含めて説明する(これは以前から行っていたが、薬の違いは2.5mg錠と5mg錠の違いだけだったので、患者さんもその場では気づかなかったものと思われる) | ||
79 | 同一規格 | ノルバスク錠2.5mg | 錠剤 | 2.5mg | レニベース錠2.5 | 錠剤 | 2.5mg | 薬剤師 | 外来患者において、レニベース錠(2.5mg)処方のところ、ノルバスク錠(2.5mg)を調剤。調剤薬監査でも見過ごしてしまった。患者様が気付き服用はしなかった。 | ノルバスク錠(2.5mg)の調剤が続いていたところにレニベース錠(2.5mg)が入ったため思い込みをしてしまったようである。また、同規格であったことも思い込みをさせる要因になったものと思われる。 | 本事例のように誘導されてしまうケースは他剤でもみられるので注意しているところであるが、良策がなく苦慮している。 | ||
80 | その他(確認不足) | ハンプ | バイアル | 1000μg | 医師,看護師,薬剤師 | 生食500mlとハンプ4Vの処方箋が発行された。投与量、速度、溶解液を確認したところ、溶解液は注射用水と書かれていたが、生食で希釈と書いてあったので、注射用水を渡さず、生食とハンプのみ渡す。後で添付文書の調剤時の注意を読むと、生食の直接溶解では塩析が確認されているので、直接溶解しないと書いてあった。投与前であったため、主治医と看護師に連絡、調剤をしなおす。 | 添付文書の確認を十分おこなっていなかった。多忙であった。 | 添付文書は裏もよく読むようにする。 | |||||
81 | 規格違い | ヘルベッサー錠 | 錠剤 | 30mg | ヘルベッサー錠60 | 錠剤 | 60mg | 薬剤師 | 外来患者において、ヘルベッサー錠(60mg)処方のところ、規格を間違えて同錠(30mg)を調剤。調剤薬監査でも見過ごしてしまった。患者様が気付いて服用はしなかった。 | ヘルベッサーは30mg錠の方が使用頻度が高く、60mg錠は非常に少ない。そのため30mg錠に気がいってしまったものと思われる。 | 60mg錠使用の患者様の処方せんの備考欄に「60mg使用患者」というコメントが毎回でるようにして注意を促すこととした。(オーダリング、調剤支援システム導入済) | ||
82 | その他(情報伝達の問題) | ヘルベッサー注射用50 | アンプル | 50mg | 准看護師 | 中止になった薬剤を、他の薬剤とカクテルして投与してしまった。また、本来なら微量点滴とするところを短時間で投与してしまった。 | 日勤者がワークシートにて中止を確認していたが、準夜勤者に伝わっていなかったため、ワークシートの指示どおりに滴下してしまった。ボトルにヘルベッサーの記載がなかった。中止したもの削除ワークシートとともに別の場所へ置くことになっているが、実行されていなかった。 | 非常に重大な事柄としてとらえ、再発防止策を考えていくが、基本行動の正確な実行を周知した。 | |||||
83 | 数量違い | ワソラン | 錠剤 | 120mg3錠 | ワソラン | 錠剤 | 40mg1錠 | 看護師 | 朝内服の薬で、O様に配薬するワソランを1回に1錠内服を3錠と間違えて配薬して内服してもらっていた。自宅に戻りその日の日勤勤務者から電話をもらい配薬間違いに気付いた。日勤者が主治医に連絡し診察していただき、その日1日は病棟内安静とし、何か症状あればすぐ伝えるよう声かけした。 | 薬を準備する時控えの用紙をきちんと見て準備できていなかった。 | 控え用紙をきちんと見て準備する。ただ見ているだけでなくなく、ひとつひとつ確実に声を出して準備するなどの工夫をする。 | ||
84 | 219 その他の循環器官用薬 |
その他(確認不足) | アコミック | 錠剤 | 10mg | 看護師 | 本来、朝薬と夕薬に与薬しなければいけない内服薬を昼薬と夕薬に与薬してしまった。当日の夜勤者が夜勤帯に入り気がついた。患者は心身ともに変調見られず。 | 1、内服薬の整理については、2名でチェック、整理する事になっているが、今回その手順が守られず、1名の者がチェックからセッティングまで実施してしまった。その為、当日の担当者が気づかなかった。又、マニュアルを遵守しなかった要因として、一人でも大丈夫という当事者の判断ミスがあった。2、日々の与薬、ダブルチェックが確実に行われておらず発見が遅れた。 | 1、翌日分より残りの内服薬のセッティングを直す。2、ルールやマニュアルは安全な医療の提供にある。安全は受け手側だけでなく自身にも結びついている。その事を理解し、マニュアルの遵守を説明、理解させる。3、日々のチェック表によるダブルチェックが機能していない。今回は用法まで正しく確認いなかった。正確なチェックが実施されるようスタッフに対し、指導し注意を促す。 | ||||
85 | その他(確認不足) | グリセオール | 点滴製剤 | 200ml | 看護師 | 《内容》透析開始後に使用する薬剤を、開始前に準備しベッドサイドへ配る際、二人の点滴を逆に配った。一人はグリセオールのみ、もう一人はグリセオールの中にエホチールを混注していた。他のスタッフが開始に入り、点滴を開始した直後、チケットから他の患者様の薬剤であると気付いた。中に入るべきエホチールが入っていなかったため、すぐに混注した。もうひとりの患者様はまだ、透析開始していなかったためグリセオールのみの点滴に交換した。《発見経緯》点滴投与後、チケット、薬剤の確認を行っていないことに気付いたため。 | 薬剤をベッドサイドへ配る際は、ベッドネームとチケットの確認を行うこととなっているが、確認を怠り、思い込みで行った。 | 《改善策》注射薬の確認の際は、確実にベッドネームとチケットを確認する。《所属リスクマネージャのコメント》準備の段階で思い込みがあるとその確認は確認にならない。初心に返って慎重におこなってほしい。 | |||||
86 | その他(確認不足) | グリセオール | 点滴 | 200ml | 看護師 | 《内容》透析を開始した後、患者様が自主的に自分の名前と、点滴があり、時間60mlであることを告げた。私は透析カードとカーデックスにてグリセオールとエホチールの点滴があることと投与速度が時間60mlであることを確認した。点滴はリーダーが輸液ポンプにセットして、ベッドサイドに置かれていた。その点滴を透析回路に接続した。次に輸液ポンプの電源を入れ、輸液量をセットしようとして、改めて注射チケットと点滴を確認した。注射チケットに書かれた患者様の名前と注射薬名が違い、60mlとも明記してなかった。またグリセオールのボトルにエホチールと記載されていなかった。そこで患者を間違っていることに気付いた。すぐにリーダーに報告して、回路に接続したグリセオールにエホチールを追加して、点滴を開始した。《発見経緯》輸液ポンプのセットをしようとして、注射チケットと点滴本体の確認をして、患者間違いを発見した。 | ベッドサイドに配布された注射はその患者様のものであるという思い込みがあり、注射薬本体の確認が不十分であった。 | 《改善策》患者様に名前を言っていただくときは必ず、注射チケットを見ながら、薬本体を確認する。また自分もチケットを見ながら、患者様の名前と薬の名前を復唱する。《所属リスクマネージャのコメント》患者様の誤認防止のために名前を言っていただいたのに薬の本体の名前が違うのに気がつかなかったのは思い込み以外にない。薬剤が入ってしまう前に気がついて対処したことは良かったと思う。しかし、薬剤を回路に接続していたため交換はできず、他の患者様はその薬剤は不要だったために結局追加で使った薬剤は破損になってしまった。思い込みは誤認及び薬剤の破損等を招き経済的にもマイナスになる。確認の重大さを認識してもらいたい。 | |||||
87 | 名称類似 | セロクラール | 錠剤 | 20mg | セロクエル | 錠剤 | 100mg | 医師 | 入院患者の処方「セロクエル」を「セロクラール」で処方依頼した。リーダーがカルテが「セロクエル」となっていることに気づき、薬局に問合せ確認。処方前の段階であり、問題は発生しなかった。 | Drが「セロクエル」を「セロクラール」と読違える文字で担当医がカルテに記入したため、Nsが「セロクラール」で処方依頼。情報伝達・連携のあり方の問題点。 | カルテ記載文字の明確化。不明確な情報について再確認の徹底。 | ||
88 | 勘違い | リズミツク | 錠剤 | 1錠10ミリグラム | アダラート | 錠剤 | 1錠10ミリグラム | 看護師 | 経験3年目の看護師、6月16日午前7時頃、胃ろうより内服薬を注入する際アダラートを注入するところ間違えてリズミツクを注入した。本来リズミツクは透析日に注入予定であったが当日透析日と思い込み注入してそまった。 | 透析申し送り用紙の確認漏れ。 | 透析申し送り用紙の十分な確認を行う。 | ||
89 | 数量違い | 注射用プロスタンディン | 液体 | 20mg/A | 看護師 | 対象者に夕方の指示の点滴ボトルを用意した。指示内容はソリタT31本にプロスタンディン20mg3A、メイロン1A、ノイロトロピン1Aを混注し、静脈内点滴注射で投与することであった。ソリタT3に混注する時、薬品名、単位を口にして指をさしながら確認したが、1回の使用量を確認せず、プロスタンディンを3A混注するところを、1Aのみの混注となってしまった。そのまま患者に投与した。(静脈内点滴注射)患者の状態の変化はなく経過された。 | 注射箋の指示の呼称確認が不十分だった。 | ・薬剤を準備するとき、薬品名、単位、1回の使用量、患者名を指を示しながら大きな声で確認する。・患者のところでも同じように確認する。 | |||||
90 | 222 鎮咳薬 |
名称類似 | アストミン | 錠 | 10mg | アストフィリン | 錠 | 配合剤 | 薬剤師 | アストフィリン錠を調剤するところ、アストミン錠を調剤した。 | 当直時間帯で慌てていた。 | 確認の徹底 | |
91 | 223 去たん剤 |
名称類似 | ムコサール | ドライシロップ | 1.50% | ムコダイン | ドライシロップ | 33.30% | 医師 | ムコダインとムコサールを間違えて処方した。薬剤師から指摘されて気がついた。 | 商品名が類似していたため。 | カルテおよび処方箋を、最後にもう一度点検する。 | |
92 | 名称類似 | ムコダイン | 錠剤 | 1錠 | ムコスタ | 錠剤 | 1錠 | 准看護師 | 本来鎮痛剤とともにムコスタを処方されるべき所を医師が間違ってムコダインを処方していた。カルテの前回処方等の確認が不十分であった。また、他の看護師に患者さんから「前の胃薬と違う」という事を聞かれたが「変わってますから・・」と答えている鎮痛剤内服に伴って胃への影響が出たかも知れない | 情報の伝達、業務手順の問題 | 患者さん参加型の確認方法 | ||
93 | 名称類似 | ムコダイン | 錠剤 | 250mg | ムコスタ | 錠剤 | 100mg | 医師 | ロキソニン、ムコスタの処方をすべきであったが実際はロキソニン、ムコダインを処方してしまった前回の処方確認を怠り看護師からの伝達で処方してしまった次の処方時に気付いた消化器への影響が出る可能性あり | 情報の伝達、ルール、チェックの仕組みに問題 | 処方時の確認、看護師のチェック、患者参加型の確認方法 | ||
94 | 剤型違い | 静注用ビソルボン | アンプル | 4?2ml | 吸入用ビソルボン | ビン | 0.2%45ml | 看護師 | 吸入(アロテック0.2CC、アレベール1CC、ビソルボン1CC)施行するとき、静注用のビソルボンを使用した。 | ビソルボンの静注用と吸入用の薬効は同じと思っていた。知識不足。 | 薬効の表示をきちんと確認する。始めての処置をするときは、先輩NSに相談する。 | 注射薬を吸入に用いるといった適用外使用を安易に行わない様に教育すること。 | |
95 | 224 鎮咳去たん剤 |
数量違い | フスタギン末5% | 散剤 | 5% | 薬剤師 | フスタギン100mg/3×の処方をフスタギンが5%散である事に気が付かずに倍散せずに調剤をしてしまった。 | ・5%散であることを知らなかった。・量り取った量が少なかった事に疑問を持たなかった。(一応調べたが用量75mgから150mgであっていると思った。) | ・瓶に5%散である事を記載する。・他の散剤についても倍散が必要なものが無いか再防止に努める。 | ||||
96 | 225 気管支拡張剤 |
名称類似 | テオドール | 錠剤 | 200mg | テグレトール | 錠剤 | 200mg | 医師 | クモ膜下出血後遺症、慢性気管支炎の患者さん89歳が入院した際に入院時の処方を指示した。その時外来カルテにテグレトール200mg1錠1回/1日とあったのを入院指示簿にテオドール200mg1錠1回/1日と勘違いして誤記入した。その結果患者様にテオドールが2週間の間投与されていた。幸いその間痙攣発作なく気がついたあとはテグレトールの処方に切り替えた。看護師、薬剤部のチェックも通過し誤処方されたケースなので報告します。 | 転科,転院、転棟時の処方確認の徹底をはかる間違えやすい薬剤処方の例を一覧表にしていたが更に再度事故防止の点で教育が必要 | 間違えやすい薬剤処方の例を一覧表にして再度各部署に配布し注意を喚起入院の際に外来カルテの処方内容をコピーして入院カルテに貼っておく。当院は電子カルテはまだ導入準備段階でまだ導入はされていません | |
97 | その他(管理の問題) | テオドール | 顆粒 | 20% | 看護師 | 小児喘息にて入院中の9歳の男児。1日2回の内服(朝・夕)を家人に説明し、家人管理にて内服してもらっていた。6月9日午後2時頃家人付き添いが代わっていたため、残薬確認したところ減っているため付き添い者に確認したところ昼食後服薬させたとのことで発見となる。 | ・本人・家族ともに外国人であり、十分な理解が得られていなかった。・内服管理を家人管理としていた。 | 小児用内服自己管理のアセスメントシートを作成する必要あり。 | |||||
98 | その他(管理の問題) | テオドール | 顆粒 | 20% | 看護師 | 6月30日、当日入院となった男児(9歳)。持続点滴になり内服中止となったが夕の薬を内服したのを午後8時頃発覚。入院時内服薬は持参していなかったが、付き添いが取りに帰りそのまま服薬させてしまったのを発見した。本人は片言の日本語しか通じなかった。通訳の方に十分話しが伝わっていなく服薬となってしまった。主治医に報告するも本人の状態に変化は認められなかった。 | ・内服中止は伝わっていたが、十分理解できていなかった。 | 本人、家族と通訳の方の連絡を密にする。 | |||||
99 | 規格違い | テオドール(200) | 錠剤 | 100? | テオドール(100) | 錠剤 | 200? | 薬剤師 | テオドール(100)2錠2×の処方の指示であったがテオドール(200)2錠2×で調剤してしまい監査時にも気付かなかった。翌日、医事がチェック時した時に医事より問い合わせがあり確認し発見副作用の出現の可能性あり | 薬剤の採用や保管の問題点業務手順、チェックの問題点(監査方法)業務、労働体制の問題 | 人員不足から集中監査が難しい状態であったが一件に集中できるよう体制検討 | ||
100 | 名称類似 | テオドール錠100 | 錠剤 | 100mg | テオロング錠100mg | 錠剤 | 100mg | 薬剤師 | 外来患者において、テオロング錠(100mg)処方のところ、テオドール錠(100mg)を調剤。患者様が気付いて服用はしなかった。両剤は同一成分薬で銘柄違いである。 | 類似名称、同規格で、テオドール錠の方が処方が多いため、意識がいってしまったものと思われる。また、ピーク時間帯で慌てていたようである。 | 以前より、間違いやすい薬剤の一覧表を作成し注意を喚起しているところである。どちらかの製品に絞ることも検討したい。 | ||
101 | 231 止しゃ剤、整腸剤 |
数量違い | ガスコンドロップ | 液剤 | 20mg/mL | ガスコンドロップ | 液剤 | 20mg/mL | 薬剤師 | 夜間当直時、頓用でガスコンドロップ20mL、10回分が処方されそのまま調剤。翌朝、入院調剤担当薬剤師が処方チェックした際、1回量が多いので医師に確認したところ、4mLに変更となった。1回分は服用してしまったが患者への影響は見られなかった。 | 本剤の1回常用量は2〜4mLである。当直時であり、危険性のすくない薬剤であったため、チェックも甘く安易に調剤してしまったようだ。監査も行っていたが見過ごしてしまった。また、医師側にも知識の誤りがあったようだ。(当直は2人体制) | 当直時の処方については、翌朝他のベテラン薬剤師が再チェックをしている。危険性の少ない薬剤だからという甘い考えを持たないよう意識づけたい。当直は日勤からの継続になり注意力も低下してくるので、当直体制も検討したいが、人員の関係もありままならないのが現状。ただ、2人体制であるので適宜休憩はとれる。 | 調剤に際しては薬用量の確認は重要な処方鑑査のポイントであることを薬剤師に再度教育するとともに、不明であれば調べるという習慣を身に付けさせること。 |
102 | その他(情報伝達の問題) | ビオフエルミンR | 錠剤 | 1錠1グラム | 看護師 | 眼科病棟勤務の看護師、6月13日1日勤務より半日勤務に変更になり、他看護師に午後からの受け持ちの申し送り後配薬に行き76歳女性患者の昼の薬を内服確認、午後担当の看護師に服薬報告を行うと午後担当の看護師も服薬させたといわれ重複服薬を発見。患者に異常なく経過観察となる。 | 看護師間の連絡不足 | ・業務計画実施表を確認し申し送りを確実に行う。・終了したものはチエツクを入れていく。 | |||||
103 | 薬効類似 | ラックビー微粒 | 微粒 | 1g中ビフィズス菌10mg | レベニン | 散 | 1g中6mg,18mg | 薬剤師 | 定期処方を前日に調剤し、当日病棟にお渡しした。病棟看護師が「レベニン」のところ「ラックビー」が調剤されているのに気付き、薬局に連絡。判明した。服用前に発見されたため、正しい「レベニン」を調剤し直し、お渡しした。 | 薬効の似た薬品を思い込みで調剤し、監査もすり抜けてしまった点。 | 監査について、充分時間を置き、ダブルチェックをするよう指導。 | ||
104 | 232 消化性潰瘍用剤 |
数量違い | ガスター散 | 粉末 | 2% | 薬剤師 | 《内容》散薬を「寝る前に1包で2日分」のところ「朝・夕1包ずつ2日分」で分包してしまった。その後患者様はその散薬を1包服用された。《発見経緯》病棟看護師が患者様に与薬後、薬剤を確認中に調剤の間違いに気付き薬局に連絡したことによる。 | 1.誤調剤をしてしまった時間帯は、複数の病棟から至急の薬の請求があったこともあり慌てていた。2.分包の基本的手技のミス(秤量した薬剤と分包時に読ませるバーコードの不一致)1、2の要因は確認作業をしっかり行っていれば防ぐことができたと考えられる。 | 《改善策》今回は,調剤から監査まで自分で行って過ちを犯した。1.秤量した薬剤とバーコードを一つにかためて上記の2のミスをしないようにする。2.散薬の監査時には、分包紙の印字が患者様と一致しているか、用法が処方箋と一致しているか、分包数は正しいか、散薬にゴミ等の混入がないか、以上を確認し調剤にあたるようにする。《所属リスクマネージャのコメント》基本的な確認事項がおろそかになっている。注意を喚起したい。 | ||||
105 | 数量違い | ガストローム | 顆粒 | 66、7%1G・1包1.5G | 薬剤師 | 入院中の44歳男性患者の処方箋にて調剤。消化性潰瘍用剤である、ガストローム顆粒3グラム分2の処方であったが、1包のグラム数を思い違い分3に勘違い3包で払い出しをおこなったが、病棟看護師が間違いを発見、服薬前であり投与にはいたらなかった。 | 指示箋が十分確認できていず、本人の思い込みもあった。 | 自己勉強にて知識を深める事。 | |||||
106 | その他(確認不足) | ドグマチール錠50mg | 錠剤 | 50mg/錠 | ドグマチール錠50mg | 錠剤 | 50mg/錠 | 薬剤師 | ドグマチール錠(50mg)6錠と他剤3錠の処方において、自動錠剤包装機で1包化調剤をした際、本剤1錠が本来入るべきところから1包ずれて入ってしまった。そのため、本剤が1錠少ない包と1錠多い包が生じてしまった。1包づつ監査も行っているが気付かず通ってしまった。患者が気付き服用はしなかった。 | 本剤は静電気等で機械にひっかかり易く、ずれて分包されてしまったものと思われる。 | 本剤は静電気等で分包機にひっかかり易いことは十分認識していたが、物の間違いに重点がおかれ、かつ、外来患者の処方で迅速に調剤しなければならないため確認が不十分だったものと思われる。さらに注意を喚起するとともに、業者にも点検を依頼した。 | ||
107 | 薬効類似 | ノイエル細粒 | 細粒 | 40% | セルベックス細粒 | 細粒 | 10% | 薬剤師 | 《内容》セルベックス細粒を調剤するべきところをノイエル細粒を調剤してしまった。《発見経緯》患者様からの電話にて発見。 | 泌尿器の処方ではカソデックス錠とノイエル細粒または、カソデックス錠とセルベックス細粒がほぼパターンで処方される。今回の場合、カソデックス錠とノイエル細粒の処方が数回続いた後、今回誤調剤したカソデックス錠とセルベックス細粒の処方を行った。ここでセルベックス細粒をノイエル細粒と思い込み調剤してしまった。 | 《改善策》泌尿器における上記の組み合わせで処方されたとき、処方箋のセルベックス細粒あるいはノイエル細粒のところに○印をつけて調剤者自身で注意を喚起する方法が考えられた。これを実行したい。《所属リスクマネージャのコメント》思い込み。処方を読む努力がなされていない。基本の再確認をしたい。 | ||
108 | 名称類似 | プロテカジン | 錠 | 10mg | プロスタール | 錠 | 25mg | 薬剤師 | プロスタールと間違えてプロテカジンを調剤した | ヒートシールの類似 | 調剤棚の表示を工夫する | ||
109 | その他(管理の問題) | ムコスタ | 錠剤 | 100mg | 看護師 | 十二指腸潰瘍、腹膜炎にて禁食中の患者様。4/20、タケプロンとムコスタが処方される。タケプロンは、4/21より開始の内服管理用の箱の中。ムコスタは食事開始より内服で、カルテに挟んであったが、ムコスタも禁食中の4/21朝に飲ませてしまった。 | 内服開始にならない薬が処方してあった。内服させる薬の確認が甘かった。袋に書いてあったコメントを見逃してしまった。 | 「食事開始より内服」の薬は、食事開始日にオーダーしてもらう。 | |||||
110 | 勘違い | ムコスタ錠100mg | 錠剤 | 100mg | メチコバール | 錠剤 | 500マイクロg | 薬剤師 | 《内容》ユベラNソフトカプセル200mg3Cap、ムコスタ錠100mg3錠分330日分の処方オーダーに対してユベラNソフトカプセル90カプセルとメチコバール錠90錠を調剤した。患者様が気づかれ服用前に交換に至った。《発見経緯》患者様がムコスタのかわりにメチコバールが入っているのを不審に思われ、電話にて連絡があり服用前に交換に至った。 | 同日午前中の数時間の間に、ユベラNソフトカプセル90カプセルとメチコバール錠90錠を調剤する頻度が高かった。 | 《改善策》頻度が高い処方については自己監査しているつもりでも思い込みによる調剤を行っている可能性が高いため、よくある処方について調剤するときは、通常どおりの自己監査を行ったあと、呼唱確認をし、品名・規格・錠数・服用方法を確認します。《所属リスクマネージャのコメント》チェックの省略部分が問題となる。チェックポイントを再度確認させたい。また、「薬情」の錠剤写真も項目として生かしたい。 | ||
111 | その他(確認不足) | ゲファニール | カプセル | 100mg | 薬剤師 | 検薬時に大きさ、色調が似ているカプセルの混入を見落としてしまった。患者さんは3日分服用していたが、間違った薬を服用したかは判明できない。 | 検薬時の注意不足 | 一包化した時点での検薬 | |||||
112 | 233 健胃消化剤 |
その他(確認不足) | つくしAM散 | 散 | 1.3 | 薬剤師 | 定期内服処方の薬を調剤し忘れた。 | 内服処方の問題 | 監査の強化 | ||||
113 | 234 制酸剤 |
勘違い | アルミゲル | 細粒 | 1g | 炭酸カルシュウム | 粉末 | 1g | 薬剤師 | 本来、薬包に「炭酸カルシュウム」と印字すべき所を「アルミゲル」と印字してしまった。患者さんが自宅で確認時に「いつもと違う」と感じ問い合わせがあり発見確認後、中身(薬自体)は炭酸カルシュウムであることが分かった薬に対する不信感のでる可能性あり | 業務手順、チェックの仕組みに問題 | 処方箋との監査時に集中できる体制見直し | |
114 | 234 制酸剤 |
勘違い | マグラックス錠330mg | 錠剤 | 330mg | カルタン錠500mg | 錠剤 | 500mg | 薬剤師 | カルタン錠の処方にマグラックス錠を調剤し払い出した。3〜4日服用後、服薬指導担当者がエラーに気付き、医師に報告。マグラックス錠の服用を中止し、経過観察するも変化なし。 | 外観の類似した薬剤を採用していた | 両剤とも10錠シートで外観が類似していたので、マグラックス錠を21錠シートに剤型変更した。 | |
115 | 数量違い | 酸化マグネシウム | 散剤 | 原末 | 酸化マグネシウム | 散剤 | 原末 | 薬剤師 | 酸化マグネシウム1.5g分2の処方において、用法を間違えて分3で調剤。1包量が0.75gのところ0.5gとなってしまった。薬袋の指示は分2で正しかった。病棟で気付き服用はしなかった。 | 本剤1.5gの場合分3の処方が多いため、分3に意識がいってしまったようだ。用法の確認を怠ってしまった。 | 用量や処方の傾向で思い込みをしないよう注意を喚起した。 | ||
116 | 勘違い | 炭酸カルシウム | 粉末 | 1g | ビオフェルミン | 細粒 | 2g | 薬剤師 | 本来「ビオフェルミン」が投薬されるはずであったが「炭酸カルシュウム」を投薬してしまった。後日、患者さんから訴えあり分かった数回内服していた。期待する効果整腸作用がない為症状が改善しない可能性あり透析患者であるため高カルシュウム値に関する副作用が出る可能性あり | 業務手順、ルール、チェックの問題あり薬剤の保管の問題点 | 監査の充実保管場所が1段違いであることが誘因になっていないか調査 | ||
117 | 235 下剤、浣腸剤 |
その他(確認不足) | プルゼニド | 錠剤 | 12ミリグラム | 薬剤師 | 臨時処方でプルゼニド2錠朝後のところを寝る前で調剤して監査も見落とした。病棟看護師が気づいた。当日夕からの開始であったので内服していなかった。 | 内服調剤の問題 | 監査の強化 | ||||
118 | その他(確認不足) | プルゼニド | 錠 | 1錠中センノシドA・Bとして7.2mg.,12mg | 薬剤師 | 薬剤が3種類処方されていたが、そのうちのプルゼニド錠を付け忘れてしまった。看護師からの連絡により判明した。直ちに病棟へ付け忘れた薬品を搬送し謝罪した。 | 処方監査の不備。 | 処方監査の運用を再検討した。 | |||||
119 | 外観類似 | ラキソベロン | 水剤(定量滴下型遮光気密容器入り) | 10ml | 看護師 | 水薬の下剤を与薬した後、ベッドサイドに置いたままにしてしまったところ、患者が点眼薬と間違え、面会に来た家族も気づかずに点眼してしまった。点眼した後で家族がナースセンターに確認に訪れ、間違いに気づいた。眼科受診したが特に問題はなかった。 | 薬の容器が点眼薬と似ていた。間違いやすいものをベッドサイドに置いたままにしてしまった。 | せん妄状態にある患者の環境調整に気を配る。看護師管理の薬の取り扱いについて、再確認する。 | ラキソベロン液については、十分に気を付けること。 | ||||
120 | 外観類似 | ラキソベロン | 内服薬 | 10ML | アイケア | 外用薬 | 5ML | 看護師 | 患者さんより点眼の希望があった。廊下に出ていたワゴンに置いてあった患者さんの薬ケースから点眼薬を出したと思い込み誤ってラキソベロンを点眼ししてしまった。医師に報告後、注射用蒸留水にて両眼を洗浄した。左眼がやや充血していたが痛みの訴えはなかった。 | 準夜勤帯に入ってすぐの時間であり夕食までに病室ラウンドを終了させようと焦っていた。与薬準備の段階で確認することを怠った点眼薬とラキソベロンの容器形状が似ていた | 点眼薬はワゴンに載せて他の薬と一緒に運ぶことはせず、先に持っていき点眼を済ませて冷蔵庫にしまうこととした | ラキソベロン液については、十分に気を付けること。 | |
121 | 名称類似 | 硫酸マグネシウム | 末 | 原末 | 酸化マグネシウム | 末 | 原末 | 医師 | 酸化マグネシウムと間違えて、硫酸マグネシウムをオーダーした | 名称の類似 | 硫酸マグネシウムを念頭に置かないと検索できない。本人の勘違いであるとするとどうしようもない。 | ||
122 | 236 利胆剤 |
その他(確認不足) | ウルソ100 | 錠 | 1錠中50mg,100mg | ラシックス錠40mg | 錠 | 1錠中20mg,40mg | 薬剤師 | 錠剤自動分包機より包装された中身が、ラシックスとワーファリンであるべきところ、ウルソとワーファリンであったことに気づかずそのまま調剤した。患者様の転棟の際、看護師が気付いてミスが発覚。正しい薬剤を調剤し、患者様に渡した。 | 薬剤処方監査の運用が問題 | 錠剤自動分包機より調剤された薬剤に対し、刻印コード等確認し、監査するよう徹底指導した。 | 錠剤自動分包機による調剤では、人為的、機械的ミスなどが起こる可能性を想定し、必ず鑑査を実施すること。 |
123 | 239 その他の消化器用剤 |
勘違い | ガナトン | 錠剤 | 50mg | カルデナリン | 錠剤 | 1錠 | 薬剤師 | カルデナリンの定期処方準備中に容器内にガナトンが混入していた。実際に患者の処方薬を確認したところガナトンが処方されていた。服用されたと考えられるが薬効的に患者への影響はなかった。 | 薬剤の梱包が似ていることと、保管容器にも問題があった。 | 容器の変更を行った。 | |
124 | 勘違い | プリンペラン | 注 | 0.5% 2ml/A | ラシックス | 注 | 20?/2ml/A | 看護師 | AMLで事故当日、臍帯血移植を受けたPto8時と20時に体重・in〜outチェックをしていた。20時のチェックの時に尿量と体重で指示量に当てはまり、ラシックス1Aをivすることとなった。しかし、本人の屯用の薬物ケースの中からラシックスではなく、プリンペランを取り出し与薬してしまった。夜勤帯で、屯用の物の不足と、プリンペランの空アンプルがあり、誤注射に気付く。Ptのメインボトルにもプリンペランが入っており、本人への影響はなし。 | ・勤務時間が中勤帯で、Nsの人数も少なく、周囲に薬物を確認する者がいなかった。・ナースコールが多く、多忙であった。・ラシックスとプリンペランのアンプルの様式(色・大きさなど)が似ていた。 | 特にNsの人数が少ない時は、投与する薬物について、しっかり確認していく。 | ||
125 | 241 脳下垂体ホルモン剤 |
その他(情報伝達の問題) | デスモプレシン点鼻液 協和 | 液 | 酢酸デスモプレシン 250マイクログラム 2・5ミリリットル | 看護師 | 当患者に対し当日の係が点鼻後、他のスタッフが重複して点鼻してしまう。 | ・点鼻後のチェック表に当日の係が、チェックをし忘れていた。・他のスタッフが、当日の係に点鼻をしたかしないか確認せずに与薬した。 | ・点鼻後はすみやかにチェック表にチェックする。・点鼻は原則として、当日の係のみが点鼻すること。点鼻時間に都合が悪く、与薬できない状況であれば、係のものが他のスタッフにお願いすること。 | ||||
126 | 245 副腎ホルモン剤 |
その他(確認不足) | サクシゾン300 | 薬剤の入ったバイアルと溶解液の入ったアンプル | 300mg | 看護師 | 本日朝点滴のある患者様がいたので、処方箋を確認後点滴の準備を行った。まず、薬剤を処方箋を見て取り出し、本来なら、サクシゾン3001Bと溶解液1A、サクシゾン1002Bと溶解液2Aを取り出す必要があった。しかし、サクシゾン300溶解液1Aとサクシゾン1002Bを取り出してしまい、それらを溶解し指示どおりの新しい点滴に混注してしまった。患者様は転棟されるため点滴を転棟先の病棟で行ってもらうこととなり、点滴は施行しなかった。同病棟の看護師が転棟の準備をし、薬剤の確認をしていたところ、サクシゾン3001Bとサクシゾン1002Aが残っていることを同病棟の看護師が発見し指摘された。 | 確認不足。知識不足。先輩看護師に点滴の準備を見てもらいたいことを依頼しなかった点。残りの薬剤はなぜ残っているのか確認しなかった点。またそれをおかしいと思わなかった点。添付文書を読まなかった点。 | 初めての薬を扱うときは先輩看護師に見てもらう。残りの薬はなぜ残っているのか考え、残っているときはなにかおかしいと念頭におくこと。添付文書を読み、前日に分かっている薬剤は調べ、作用や副作用を見ておく。またその薬が正しい量で投与されなかったら、患者様にどんな影響があるか考える。単位の確認、ラベルの文字の確認。 | ||||
127 | その他(情報伝達の問題) | デカドロン | バイアル | 8mg | ,看護師,薬剤師 | 医師が注射伝票に当院では採用されていない規格の薬剤(デカドロン8mg)を記入した。指示を受けた看護師は、その規格がないことに気付かずに伝票を薬剤科に提出。薬剤科から病棟に規格がない旨の電話を入れ、当院の採用規格の2mgで必要本数が払い出されたが、払い出しの伝票は8mgのままで本数も修正はされていなかった。実施した看護師は規格が違うことに気付かず、伝票に書かれた本数を注射したため、本来の指示量よりも少ない量になってしまった。翌日残数を確認した別の看護師が量の間違いに気付き、医師に報告した。患者には特に変化は認めなかった。 | ・複数規格のある薬と当院採用薬に対する知識不足・薬剤科で払い出しの際、実際に払い出す規格や本数が指示と異なる場合に、伝票修正されていないこと・薬局から規格が違う旨の電話を受けた看護師が、他の看護師に伝えていなかった・受領した看護師が、規格や本数の違いを伝票に書き込んでいなかった・実施した看護師が、実際の注射薬の規格を確認していなかった | ・薬剤科から払い出しの際、伝票の規格や本数が異なる場合は、必ず伝票にその旨を記載する・薬剤の知識を深める・注射実施時には伝票とカルテを確認し、規格や数量を間違えないようにする | |||||
128 | 数量違い | プレドニン | 錠剤 | 5mg 14錠 | プレドニン | 錠剤 | 5mg 28錠 | 薬剤師 | 本来、プレドニン5mg1錠1日2回朝・夕14日分の投与だが、誤ってプレドニン5mgを14錠投与してしまった | 監査での再チェックの徹底を行う | 直ちに病棟へ連絡し、病棟へ正しい薬を届け、交換した | ||
129 | その他(情報伝達の問題) | プレドニン10MG+生食100ML | 注射薬 | 10MG+100ML | 医師 | 右側頭部痛(耳痛)の患者さんが本日救急外来受診後、当科受診。疼痛強く、鎮痛薬の投与後ベッドで休んでもらうよう指示したが看護師さんが施行済みの点滴指示を新しく出た指示と勘違いし、点滴(プレドニン10ミリグラム+生食100ミリリットル)を施行した。 | 点滴をしよう、と医師が診察しながら言ったので、看護師はするものと思い込んでしまった。実は救急外来ですでにしていた。外来では処方オーダーを印刷してから施行するという基本ルールを守らなかった。コミュニケーション不足、スタッフ間の連絡 | ルールを守る。コミュニケーション不足(スタッフ間の連絡)を密にする。 | |||||
130 | その他(情報伝達の問題) | 水溶性プレドニン20mg | アンプル | 1アンプル中プレドニゾロン10mg.20mg.50mg.相当 | 看護師 | 準夜勤帯でナースコールが多い時間帯に、透析室より入院患者を迎えに来るよう連絡があった。透析室にて申し送りを受けた際、1時間毎のVSチェックを伝えられなかった。多くの伝票を外来カルテに挟んで渡された。病棟に戻った際、入院患者のナースコール対応に追われ、カルテを見たのが4時間程度経過した後になってしまった。また注射伝票の施行サインが見づらく、未施行のものを施行してあると勘違いした。透析室へ状況確認し、医師へ指示の注射(プレドニン)が実施できていなかったことを報告。指示をもらった。 | VS指示等、看護師の口頭伝達だけでなく、必ずカルテで確認する必要があった。 | 病棟間の申し送りのチェック、注射のサインの書き方、読み取り方について厳重に注意し、指導した。 |
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医薬品情報(第12回集計分)
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