人材育成事例210
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エンジン部品製造 |
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従業員の職業能力開発、キャリア形成支援に係る企業の方針、考え方など
技術へのあくなき追求は、日本経済を大きく繁栄させる原動力となりました。 当社においても設立当初からその考え方を貫き、常に惜しみない設備投資と機械加工の技術力により発展している企業です。 また設備投資の意気込み同様、人材の確保や育成への意欲も人一倍旺盛と言えます。 当社に集う従業員一人ひとりが豊かな感性と優れた能力を持ち、その結束により発揮される力は計り知れないものがあります。 少数精鋭は高付加価値を生み出してまいりました。 H24年より若手技能者の人材育成を年間計画の中に取り入れ、技能検定を活用した技能士の資格取得に向け社員教育を今後も続けて行きたいと考えております。 経営理念 1.顧客満足度向上を通じて社会へ貢献 2.信頼と満足を得る製品を創造 3.全従業員に夢を託せる企業を目指す 経営方針 1.顧客へ100%良品を早く、安く提供 2.新技術と独創技術の開発 3.人材の育成と技術の開発 4.組織の活性化 5.労働災害 “ゼロ” 能力開発・キャリア形成支援に係る企業の方針 ● 経営戦略・経営理念・経営方針に基づく人材育成の具現化 ● 統合マネジメントシステム方針を定め、全従業員に周知し、実行し、継続的に改善する ● 個々のモチベーションアップを図ることを目的に、半期・年間の自己目標を掲げ自己申告制度を設定し、会社・上司・本人が連携し達成に向かってレベル・評価・フォローを行ない必要な技能・資格の取得を目指している ● 職務に必要な職業能力に関する事項の設定により各部署のレベルアップを図っている (別紙:能力開発・キャリア形成支援に係る当社の方針) (別紙:チャレンジシート 資料1-1) (別紙:自己啓発計画書 資料1-2) (別紙:職能別目標能力評価基準表 資料2) 統合マネジメントシステム 1.品質マネジメントシステム 自動車、船舶、農業機械エンジン部品および弱電部品用の良い金属加工部品をお客様に早く、安く提供できるよう改善し、お客様と発展するため、下記の項目を推進する。 (1)仕上げ、手仕上工程の機械化 (2)不良品の発生を極限に抑制 2.環境マネジメントシステム 次世代の地球人のために、地球環境保全との共生、不良品の低減、リサイクルによる廃棄物の低減、省エネ、太陽光発電による炭酸ガス削減および汚染の防止に取り組む。 このため、法規制およびその他の要求事項を遵守し全従業員が一致協力して推進する。 3.労働安全衛生マネジメントシステム 企業活動における安全と健康が、従業員およびその家族の願いであることを認識し企業活動のあらゆる面でOHSMSの有効性およびパフォーマンスを向上させ、その活動を図る。 |
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キャリア形成支援の導入に至った背景、時期 など
1.導入に至った背景 仕事が忙しい中従業員教育を進めるに当たり、業務時間内で時間取りの難しさがあると予想していました。 しかし、作り出す商品・部品の品質・生産性向上を進める意味では決してムダな教育ではないと考え、技能検定受験制度を最優先課題とし導入しました。 社内熟練技能者を講師とし、熟練技能育成・承継コース計画(1)~(3)に基づき、実技技能だけでなく原理原則である学科の知識も必要との認識の下、作業者育成に大変役立つと考えて半年間の計画で時間内教育訓練に取り組みました。 (別紙:2014年度 熟練技能育成・承継コース計画(1) 資料5-1) (別紙:2014年度 熟練技能育成・承継コース計画(2) 資料5-2) (別紙:2014年度 熟練技能育成・承継コース計画(3) 資料5-3) 2.導入の時期 H24年より導入し今後も継続して技能検定を中心にした従業員教育に力を入れ、技能向上に結びつく制度にして行きたいと願っております。 3.キャリア形成促進助成金の活用 事業内職業能力開発計画に基づき年間計画の作成を群馬労働局に提出。 群馬労働局の承認に基づき計画を実施遂行中です。 (別紙:人材育成・職業能力開発・教育訓練体系(1/2) 資料4-1) (別紙:人材育成・職業能力開発・教育訓練体系(2/2) 資料4-2) 従業員のキャリア形成に即した配置、雇用管理に関する方針 “ものつくりは人つくり"を基本的方針の下、従業員自身が成長を実感できる会社を目指す。 個々のスキルマップ管理表により技能のスキルアップを図っている。 従業員の配置に係る基本的方針 1.能力、経験、適性に応じ職務配置をする 2.多能工化、技能伝承を推進する 3.従業員のキャリア形成・技能検定取得のサポートを推進する 4.OJT教育を推進する (別紙:スキルマップ(マイスター評価表) 資料3) キャリア形成に即した配置などの雇用管理 1.能力、経験、適正に応じローテーション配置する 従業員に係る昇進昇格・人事考課 1.職務遂行のための仕事のできばえ・達成度を評価する 2.職務遂行のための仕事の量で評価する 3.職務遂行のための技術・技能・職務経験で評価する 4.職務遂行能力、課題解決能力、業務改善力で評価する 5.仕事への意欲、チームワーク貢献、規律・規則遵守で評価する 技能士として人事考課への評価は技能検定受験者の大きな励みとなっているとともに、従業員のモチベーションアップにも貢献している。 支援に対する従業員の反応、満足度 当社では社内における各種のキャリア形成支援を通じ、社会人として、企業人として個人の成長を実感している従業員が多いと思います。 業績との関係など支援による効果・成果 1.支援による業績への効果 当社の高精度・高品質生産の技術を支えているのは技能をもつ“人”です。 顧客からの信頼も厚く、新たな販路開拓の成果につながっています。 さらに、現在は難易度の高い仕事を取り入れていますが、現場で積極的に取り組む技能士の誇りと自覚が生まれ、業績にも繁栄しています。 2.支援による個人成長の効果への期待 当社の作業者は技能士の資格取得のため、入社3年以降で技能検定2級を受検させます。 合格することで若い作業者は大きな自信を持ち、周りからも一人前として認知されます。 2級合格後数年内に1級を受験させます。 1級に合格することで技能士としての誇りと自覚が生まれ業務へのチャレンジと勇気も持つことができると思います。 中期予定では、1級合格者は職業訓練指導員を目指して、新人従業員の育成技能継承を担う人材構築を期待しています。 |
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現状の課題と今後の方針 1.現状の課題 技能検定制度に取り組み2年ですが、他の職種にも広げ技能士を増やすこと。 技能訓練を続けることで技能が向上し、切磋琢磨することへの期待。 “企業は人なり”をスパイラルアップし会社として総合力を高めて業績向上に繋げたい。 2.今後の方向について (1)「モノづくりの町太田市で、日本に残るような仕事を集めて会社を伸ばして行こう」というのが基本スタンスで、国内外から仕事を受注することを目指す (2) 当社でしかできない製品の開発に力を入れ技術力の向上を図る (3)人材育成を重視し、試作・開発から量産まで対応する技術力にさらに磨きをかける 全従業員が一丸となり会社をさらに発展させ、従業員が誇りに思える企業でありたいと思います。 |
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