歯科医師臨床研修制度の概要

　臨床研修は、歯科医師が、歯科医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、歯科医学及び歯科医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、 一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。

　１年以上（原則として合計１年）

　臨床研修の基本理念にのっとった研修プログラムに基づいて実施される。

　臨床研修を受けている歯科医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。

　臨床研修施設は、研修歯科医に対する適切な処遇を確保していなければならない。

　臨床研修施設の指定を受けようとする病院又は診療所の開設者は、臨床研修を開始しようとする年度の前年度の4月30日までに、臨床施設申請書（新規申請）（様式１）を厚生労働大臣に提出しなければならない。

　臨床研修施設の開設者は、研修プログラムを新たに追加する場合又は変更する場合には、当該研修プログラムに基づく臨床研修を行おうとする年度の前年度の4月30日までに、研修プログラム追加・変更届出書（様式４）を厚生労働大臣に提出しなければならない。

　厚生労働大臣は、歯科医師臨床研修を修了した者の申請により、臨床研修を修了した旨を歯科医籍に登録し、臨床研修修了登録証を交付する。

　厚生労働大臣は、省令の施行後5年以内に、省令の規定について所要の検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずる。

　病院を開設しようとするとき、歯科医師法第16条の4第1項の規定による登録を受けた者（以下「臨床研修修了歯科医師」という。）でない者が診療所を開設 しようとするときは、開設地の都道府県知事（診療所にあっては、その開設地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、当該保健所を設置 する市の市長又は特別区の区長。）の許可を受けなければならない。

　病院又は診療所の開設者は、その病院又は診療所が歯科医業をなすものである場合は臨床研修修了歯科医師に、これを管理させなければならない。