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平成15年11月4日
照会先 厚生労働省医薬食品局
食品安全部監視安全課
課長
担当 道野(内線2473)


牛海綿状脳症(BSE)確定診断の結果について


 平成15年11月4日に「牛海綿状脳症の検査に係る専門家会議」において検討した結果、下記の牛はBSEであるとの結論を得ましたので、お知らせします。
 なお、この牛の食肉、内臓等、当該牛に由来するものは、焼却処分とするため、市場には流通しませんので、念のため申し添えます。




〔検体を採取した牛〕

処理年月日 平成15年10月29日
性別 去勢(雄)
品種 ホルスタイン
月齢 21ヶ月
飼育地 広島県福山市
スクリーニング
検査実施機関
福山市食肉衛生検査所
確認検査実施機関 国立感染症研究所

【注】当該牛の地元に対する取材には、十分御配慮をお願いします。



福山市WB検査(PK2回および糖鎖除去)


福山市WB検査(PK2回および糖鎖除去)の図

44B1x10000
1. MW Marker
2. BSE 16ug brain eq.
3. BSE 4ug brain eq.
4. ELISA PK 1回10mg eq.
5. ELISA PK 2回10mg eq.
6. ELISA PK 1回5mg eq.
7. ELISA PK 1回2mg eq.
after PNGF* treatment
8. BSE 3ug
after PNGF *treatment
9. BSE 10ug
10. BSE 16ug
11. moPrPsc 0.4ug
12. moPrPsc 0.1ug
*PNGF (peptide N-glycosidase F)



BSE確認状況について

厚生労働省医薬食品局食品安全部

  確認年月日
(と畜年月日)
生年月日
(確認時の月齢)
品種
(性別)
生産地
(飼育地)
検査実施機関
(確認検査実施機関)
臨床症状等 確認検査結果
1 平成13年9月10日*
(平成13年8月6日)
平成8年3月26日
(64ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
北海道佐呂間町
(千葉県白井市)
千葉県
((独)動物衛生研究所)
起立不能
敗血症
WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
2 平成13年11月21日
(平成13年11月19日)
平成8年4月4日
(67ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
北海道猿払村
(北海道猿払村)
北海道留萌保健所天塩支所ウブシ駐在所
(帯広畜産大学)
無し WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
3 平成13年12月2日
(平成13年11月29日)
平成8年3月26日
(68ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
群馬県宮城村
(群馬県宮城村)
埼玉県中央食肉衛生検査センター
(横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター、帯広畜産大学)
無し WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
4 平成14年5月13日
(平成14年5月10日)
平成8年3月23日
(73ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
北海道音別町
(北海道音別町)
北海道釧路保健所
(帯広畜産大学)
左前肢神経麻痺
起立困難
WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
5 平成14年8月23日
(平成14年8月21日)
平成7年12月5日
(80ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
神奈川県伊勢原市
(神奈川県伊勢原市)
神奈川県食肉衛生検査所
(国立感染症研究所)
起立不能
股関節脱臼
両側前肢関節炎
乳房炎熱射病
WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
6 平成15年1月20日
(平成15年1月17日)
平成8年2月10日
(83ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
北海道標茶町
(和歌山県粉河町)
和歌山市保健所食肉衛生検査室
(国立感染症研究所)
起立障害 WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
7 平成15年1月23日
(平成15年1月21日)
平成8年3月28日
(81ヶ月齢)
ホルスタイン種
(雌)
北海道湧別町
(北海道網走市)
北海道北見保健所
(帯広畜産大学)
無し WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査
8 平成15年10月6日
(平成15年9月29日)
平成13年10月13日
(23ヶ月齢)
ホルスタイン種
(去勢)
栃木県大田原市
(福島県双葉郡葛尾村)
茨城県県北食肉衛生検査所
(国立感染症研究所)
無し WB法 (注4)
免疫組織化学検査
病理組織検査
9 平成15年11月4日
(平成15年10月29日)
平成14年1月13日
(21ヶ月齢)
ホルスタイン種
(去勢)
兵庫県氷上郡
(広島県福山市)
福山市食肉衛生検査所
(国立感染症研究所)
無し WB法
免疫組織化学検査
病理組織検査

(注1)  病理組織検査は、脳組織に明らかな空胞が認められた場合、「+」としている。
(注2)  いずれの場合もBSEを疑う臨床症状は確認されなかった。
(注3)  平成15年2月に神奈川県でスクリーニング検査陽性となった牛1頭は、BSE確認検査の結果、陰性と判断するには至らなかった。
(注4)  糖鎖パターン及びプロテアーゼ耐性がこれまで確認されたBSEのものとは異なっていた。
 * :  BSE検査陽性確認



平成15年12月9日
照会先:厚生労働省医薬食品局
食品安全部監視安全課
課長  南
担当:蟹江(2455)

牛海綿状脳症(BSE)のスクリーニング検査結果について(週報)

 ◎  全頭検査開始以降にBSEと診断された牛は8頭(平成13年9月に千葉県で確認された1例目を含め、国内では9頭)。その他のスクリーニング検査の結果は以下の通り。

  症状を呈する牛 ※1 生後30ヶ月齢以上の牛 その他の牛
搬入日 陰性 陽性 検査中 陰性 陽性 検査中 陰性 陽性 検査中 陰性 陽性 検査中
平成13年度 10月18日 3月31日 1,851 0 0 215,529 19
※2
0 306,152 40 0 523,532 59 0 523,591
平成14年度 4月1日 3月31日 2,970 3
※3
0 517,744 23
※4
0 733,053 18 0 1,253,767 44 0 1,253,811
平成15年 4月1日 4月30日 391 0 0 41,733 0 0 59,405 1 0 101,529 1 0 101,530
5月1日 5月31日 390 0 0 39,082 0 0 56,739 0 0 96,211 0 0 96,211
6月1日 6月30日 419 0 0 37,201 0 0 57,855 0 0 95,475 0 0 95,475
7月1日 7月31日 508 1 0 44,079 0 0 65,300 0 0 109,887 1 0 109,888
8月1日 8月31日 554 0 0 37,200 2 0 58,574 1 0 96,328 3 0 96,331
9月1日 9月30日 678 0 0 39,685 1 0 62,460 2
※5
0 102,823 3 0 102,826
10月1日 10月31日 580 0 0 45,043 0 0 68,649 1
※6
0 114,272 1 0 114,273
11月1日 11月1日 5 0 0 266 0 0 526 0 0 797 0 0 797
11月2日 11月8日 125 0 0 9,924 0 0 15,361 0 0 25,410 0 0 25,410
11月9日 11月15日 137 0 0 11,580 0 0 18,077 0 0 29,794 0 0 29,794
11月16日 11月22日 126 0 0 12,217 0 0 18,845 0 0 31,188 0 0 31,188
11月23日 11月29日 126 0 0 11,288 0 0 16,027 1 0 27,441 1 0 27,442
11月30日     0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
12月1日 12月6日 162 0 0 13,512 0 0 20,989 0 0 34,663 0 0 34,663
  9,022 4 0 1,076,083 45 0 1,558,012 64 0 2,643,117 113 0 2,643,230

※1  生後24ヶ月以上の牛のうち、生体検査において運動障害、知覚障害、反射又は意識障害等の神経症状が疑われたもの及び全身症状を呈する牛
※2  BSE陽性牛2頭を含む
※3  BSE陽性牛3頭
※4  BSE陽性牛1頭及びBSE確認検査の結果、陰性と判断するには至らなかった1頭を含む
 「第12回牛海綿状脳症の検査に係る専門家会議の結果について」https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/03/h0327-2.html
※5  BSE確認検査の結果、非定型的なBSEと判断された1頭を含む
 「第13回牛海綿状脳症の検査に係る専門家会議の結果について」https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/10/h1006-2.html
※6  BSE陽性牛1頭

(注)  平成13年10月18日〜平成15年12月6日までにBSEの疑いがあるためとさつ禁止措置を講じた件数   2件
(おしらせ)  平成13年度および平成14年度については、平成15年5月より、まとめた数値として報告しています。


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