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広報誌「厚生労働」

<身近な危険 食中毒>

毒キノコ

秋の味覚といえば、キノコです。しかし、毒キノコを食べられるキノコと間違えて食べてしまい、食中毒になるケースも多く見られます。


解答は、こちら [354KB](リンク先の右下をご覧ください)



誤って食べる事案が発生安全に秋の味覚を楽しもう

○過去10年間で1,000人以上の人が毒キノコで食中毒に

 秋の行楽シーズンに、キノコ狩りを予定している人もいるはず。毎年、誤って毒キノコを食べて食中毒になるケースが発生しているので、注意したいポイントを紹介します。
 過去10年間の毒キノコによる食中毒発生状況を見ると、事件数は447件、患者数が1,286人でした。そのうち、発生が多いのはツキヨタケ(患者数は645人)、クサウラベニタケ(251人)、テングタケ(36人)でした。
 ツキヨタケは大型の毒キノコで、傘はオレンジ色から紫色です。ブナやイタヤカエデなどの幹に重なり合って発生し、ヒラタケやムキタケ、シイタケと間違って食べてしまう人が少なくありません。食後30分〜1時間ほどで嘔吐や下痢、腹痛など消化器系中毒を起こし、幻覚痙攣を伴う場合もあります。岩手県では「つきよ」、新潟県では「ひかりごけ」とも呼ばれます。

ツキヨタケ


 クサウラベニタケは、広葉樹林が生えている場所の地面で見られ、傘は灰色から茶色です。食用のウラベニホテイシメジやホンシメジ、ハタケシメジと間違えられがちです。食べると10分〜数時間後に嘔吐や下痢、腹痛など消化器系中毒を発症します。岩手県や青森県では「めじんなかせ」、埼玉県では「にたり」と呼ばれることもあります。

クサウラベニタケ


 テングタケも広葉樹林が生えている場所の地面でよく見られ、傘は灰色から茶色です。食べると約30分後に嘔吐や下痢、腹痛などの消化器系中毒を発症。神経系の中毒症状や縮瞳、発汗、めまい、痙攣、呼吸困難などを引き起こすこともあります。

テングタケ


○少しでも不安を感じたら絶対に食べないように

 毒キノコによる食中毒を防ぐためには、「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」の4原則を守ることが大切です。食べても安全だと確信できるもの以外は、見つけても絶対に採ったり食べてはいけません。ましてや、売ったり人にあげるのは厳禁。キノコには個体差があるため、図鑑などと見比べて「毒キノコとは微妙に違うから食べられる」と判断するのも危険です。また、人からもらった毒キノコを食べて食中毒になったケースもあるので、もらいものでも安全かどうか不安を感じたら、食べるのは避けましょう。
 もし食べた後に体調が悪くなったら、すぐに医療機関を受診してください。

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