添付資料 2 |
第三者評価試行事業における評価方法等に対する意見
1 保育所
(1)評価の方法
ア 評価マニュアル
○ 開始から終結にいたるプロセスを整理、網羅した手順のマニュアルが必要である。
○ 評価調査者は、自己評価に記載された被調査者の考え方に影響を受けやすいため、客観的な視点で評価を行うためには、マニュアルが有効である。
○ マニュアルには
を詳細に載せる必要がある。
イ 評価の手順等
○ 事前準備資料を決めておく必要があり、
などが考えられる。
○ 実施の前に施設との打合せを行った方がよい。
○ 園長だけではなく、保育士の立場からの自己評価が必要である。
○ 自己評価結果をもとに、評価調査者が事前検討を行う機会を設ける必要がある。
○ ヒアリングの結果、判断基準とは微妙に異なる事例があり、各項目ごとに自由記述欄を設けた方が評価しやすい。
○ 特定の評価調査者の評価に限らず、利用者調査、自己評価、他の団体等の評価など何種類かの評価を受け、その結果により総合的に判断することが望ましい。
○ 総合所見の記述は、「I」と「II・III・IV」の項目数にバラツキがあるため、工夫が必要ではないか。
○ 総合所見は、I〜IVまでの項目にわけずに、全体にわたって記載する方法もあるのでないか。4項目に分けると、重複することが多い。
○ 「キーワード」の趣旨を明らかにされたい。
○ 「特に評価すべき点」の欄には、課題についても記載した方がよいのではないか。
○ 調査後、調査員同士で互いの評価について話し合いをもつ必要がある。
○ 評価結果については、点数のみでなく、報告書と口頭による助言が必要である。
○ どこを改善すべきかなどについて施設へのアドバイスも必要ではないか。
ウ 訪問調査の日程
○ マニュアルの趣旨を充分に踏まえて評価を行うためには、評価を受ける側も、評価を行う側も1日の評価期間では短すぎる。(複数)
○ 朝の受け入れ場面もみた方がよい。時間配分よりも、みるべき場面をもう少し明確にし、「どこを視るのか」を明らかにする必要がある。
○ 保育内容については、1〜2時間くらいの視察では判断がつかない。また、時間的にも昼食の準備にかかっている時や昼寝から起きた直後では、子どもの様子、遊びの状況把握が難しい。
○ できれば2週間ほど観察した上での評価になればよいと思う。
○ 公立保育園は、書類等の整備はできており、調査にあまり時間も要しないため、評価時間はもっと短くてよい。
○ 食事の時間になってから保育室に行くと、子どもたちの雰囲気をこわしてしまうため、視察の時間を検討する必要を感じた。
(2)評価調査者
○ 指定養成施設の教員と保育所長経験者からなるチーム構成とする必要がある。
○ 保育所のことをよくわかっている者が行う必要がある。
○ 少なくても1人は、保育所勤務の経験があり、保育所の実態をよく熟知している者である必要がある。
(3)評価調査者の研修
○ マニュアルの内容に基づき、客観的な評価を行うための研修を充実する必要がある。
○ 公平な評価を行うためには、例えば、調査員が何人かのグループで質の高い保育園の調査を行うなどの実習も必要である。
(4)その他
○ 第三者評価の趣旨等が現場にあまり知られていないため、実施する際は、趣旨等の理解の徹底が必要である。
○ 評価の料金等を明確にしてもらいたい。
2 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設
(1)評価調査の方法
○ 施設自身が行う自己評価を行うためのマニュアルが必要。
○ 資料を送付してもらうなどして事前チェックは必要。
○ 施設として自らサービス点検ができるため自己評価は有意義であり必要。
○ 施設長以外に職員にヒアリングを行うことは啓発ができて有意義。
○ 調査日や時間帯について検討する必要がある。
○ 調査に当たっての施設に対するオリエンテーションが必要。
○ 評価調査者のための評価基準マニュアルが必要。
○ 調査の進め方・尋ね方など手順のマニュアルが必要。
(2)評価調査者
○ 少なくとも一人はその施設の運営について精通している評価調査者が必要。
○ 県内の評価調査者の場合評価者と事業者との交流があることが多く、県外の評価調査者が評価を行うべきではないか。
(3)評価調査者の研修
○ 評価調査実習が必要ではないか。
○ 客観的な評価を実施するための力量を形成するためには継続的な研修と経験が必要。
(4)利用者の視点
○ 保護者に対するアンケートは説明が必要なので時間がかかる。言葉づかいや内容を平易にする必要がある。