概要情報
事件名 |
東洋シート |
事件番号 |
中労委昭和54年(不再)第72号
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再審査申立人 |
株式会社 東洋シート |
再審査被申立人 |
日本労働組合総評議会全国金属労働組合 |
命令年月日 |
昭和57年 7月21日 |
命令区分 |
再審査棄却(初審命令をそのまま維持) |
重要度 |
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事件概要 |
多数派組合員による上部団体脱退決議の後に、それに反対する少数組合員を代表し、当該上部団体が組合分裂問題等に関し団交を申し入れたのに対し、会社は、当該上部団体の支部は存在しなくなったとして拒否したことが争われた事件で、団交応諾を命じた初審命令について会社側から再審査申立てがなされ、中労委は初審命令を支持し、再審査申立てを棄却した。 |
命令主文 |
本件再審査申立てを棄却する。 |
判定の要旨 |
2112 雇用する従業員不存在
組合決議に基づく組合本部からの脱退により、会社には同組合組織も組合員も存在しなくなったとして、同組合本部が申し入れた団結権侵害等の中止等に関する団交を拒否したことにつき、脱退に反対し組合にとどまった11名により臨時組合大会が開催され支部役員が選任されたことが会社に通知され、その後も支部として活動を続けており、団交拒否を不当労働行為とした初審判断に誤りはないとされた。
5124 その他の審査手続
組合本部の本件団交申入れが、同組合地本の団交申入れと重複し、二重交渉であるとの主張につき、本件初審命令の適否とは関係のない主張であり、判断の限りではないとされた。
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業種・規模 |
輸送用機械器具製造業 |
掲載文献 |
不当労働行為事件命令集72集641頁 |
評釈等情報 |
中央労働時報 1982年11月10日 690号 13頁 
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