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平成20年度自殺対策に関する意識調査

2調査結果の概要

3.自殺やうつに関する意識について

(1)自殺についての意見

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 自殺についての6つの意見に対してそう思うか、思わないか聞いたところ、「b.自殺せずに生きていれば良いことがある」は「そう思う」と答えた者の割合が61.2%と最も高くなっている。次いで「f.自殺する人は、よほどつらいことがあったのだと思う」(44.2%)、「a.生死は最終的に本人の判断に任せるべきである」(21.0%)が高くなっている。「e.自殺は繰り返されるので、周囲の人が止めることはできない」、「d.責任を取って自殺することは仕方がない」、「c.幼い子どもを道づれに自殺するのは仕方がない」について「そう思う」と答えた者の割合はいずれも10%を下回っている。
 性別に見ると、「a.生死は最終的に本人の判断に任せるべきである」について「そう思う」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「a.生死は最終的に本人の判断に任せるべきである」について「そう思う」と答えた者の割合は20歳代で高くなっている。一方、「c.幼い子どもを道づれに自殺するのは仕方がない」、「d.責任を取って自殺することは仕方がない」では「そう思わない」が20~40歳代で高くなっている。なお、いずれの意見も60歳代以上で無回答が高くなっている。(図20、表20-1[PDF]表20-2[PDF]表20-3[PDF]表20-4[PDF]表20-5[PDF]表20-6[PDF]

図20

(2)自殺を考えた経験

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 今までに本気で自殺したいと思ったことがあるか聞いたところ、「自殺したいと思ったことがある」と答えた者の割合は19.1%となっている。
 性別に見ると、「自殺したいと思ったことがある」と答えた者の割合は女性(21.9%)で高くなっている。
 年齢別に見ると、「自殺したいと思ったことがある」と答えた者の割合は20歳代(24.6%)、30歳代(27.8%)で高くなっている。
 職業別に見ると、パート・アルバイト(25.8%)で高くなっている。(図21、表21[PDF]

図21

(3)今までに本気で自殺したいと思ったことがあると答えた者の中で、最近1年以内に自殺を考えた経験

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 今までに「自殺したいと思ったことがある」と答えた者(346人)に、最近1年以内に自殺したいと思ったことがあるかを聞いたところ、「はい」と答えた者の割合は20.8%となっている。
 性別に見ると、「はい」と答えた者の割合は男性(24.5%)で高く、男性全数(901人)を基数に換算した場合は4.0%となっている。
 年齢別に見ると、「はい」と答えた者の割合は20歳代(33.3%)で高く、20歳代全数(183人)を基数に換算した割合は8.2%となっている。(図22-1、表22-1[PDF]

図22-1

 なお、全数(1,808人)を基数に換算した「はい」(最近1年以内に自殺したいと思ったことがある)と答えた者の割合は4.0%となる。(図22-2、表22-2[PDF]

 ※下記グラフは、全員に聞いた「今までに本気で自殺したいと思ったことがあるか」という設問の回答と、その設問で自殺したいと思ったことがある人に聞いた「最近1年以内に自殺したいと思ったことがあるか」の回答を組み合わせたもの

図22-2

(4)自殺を考えたとき、誰に相談したか

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 今までに「自殺したいと思ったことがある」と答えた者(346人)に、そのとき誰に相談したか聞いたところ、「相談したことはない」と答えた者の割合が60.4%となっている。相談した相手としては、「友人」と答えた者の割合が17.6%で最も高く、「同居の親族(家族)」(13.9%)と答えた者の割合を上回っている。以下、「同居の親族(家族)以外の親族」(4.9%)、「医師」(4.9%)、「職場関係者」(3.2%)などと続いている。(図23、表23[PDF]

図23

(5)周りに自殺をした人はいるか

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 周りで自殺をした人がいるか聞いたところ、「そのような人はいない」と答えた者の割合は57.4%となっている。自殺をした人としては、「同居の親族(家族)以外の親族」、「友人」(9.1%)などの順となっている。
 性別に見ると、「友人」、「職場関係者」と答えた者の割合は、男性で高くなっているが、それ以外は大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、「友人」と答えた者の割合は40歳代で高くなっているが、それ以外は大きな差異は見られない。なお、「そのような人はいない」は20~30歳代と70歳以上で高くなっている。(図24、表24[PDF]

図24

(6)身近な人から「死にたい」と言われたときの対応

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 もしも身近な人から「死にたい」と打ち明けられたとき、まずはどのように対応するか聞いたところ、「『なぜそのように考えるのか』と理由を尋ねる」を答えた者の割合が、39.2%と最も高くなっている。以下、「ひたすら耳を傾けて聞く」(20.6%)、「『死んではいけない』と説得する」(13.0%)、「『がんばって生きよう』と励ます」(9.8%)などの順となっている。
 性別に見ると、「『なぜそのように考えるのか』と理由を尋ねる」を答えた者の割合は、女性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「『なぜそのように考えるのか』と理由を尋ねる」を答えた者の割合は、若年層ほど高くなっている。(図25、表25[PDF]

図25

(7)「うつは心の風邪」ということばのイメージ

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 「うつは心の風邪」ということばからどのようなイメージを持つか聞いたところ、「うつは誰でもかかる病気」を答えた者の割合が51.3%と最も高く、以下、「うつは放置しておくと様々な影響が出る病気」(26.0%)、「うつは自然に治る病気」(4.0%)、「うつは治療法がない病気」(1.4%)となっている。
 性別に見ても、大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、「うつは誰でもかかる病気」を答えた者の割合は、20~50歳代で高くなってる。(図26、表26[PDF]

図26

(8)仮にうつで仕事を休業する場合の支障

 (この質問は、回答を負担に思う対象者がいることが想定されるため、その場合は回答しなくてもよい旨を伝えている)

 有職者(1,156人)に、仮にうつで仕事を休業することになった場合、どのような支障ががあると思うか聞いたところ、「上司や同僚に迷惑をかける」を挙げた者の割合が51.7%と最も高く、以下、「職場復帰ができなくなる」(26.6%)、「昇進や昇給に影響する」(18.3%)、「仕事が他の人に引継げない」(17.6%)などの順となっている。
 なお、「特に支障はない」を挙げた者の割合は9.9%となっている。
 性別に見ると、「上司や同僚に迷惑をかける」、「昇進や昇給に影響する」、「仕事が他の人に引継げない」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「上司や同僚に迷惑をかける」と「昇進や昇給に影響する」を挙げた者の割合は20~40歳代で、「職場復帰ができなくなる」は20~30歳代で高くなっている。また、「特に支障はない」は50歳代以上で高くなっている。(図27、表27[PDF]

図27

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