平成13年11月8日
健康の保持増進や生活習慣病の予防において、個人の食生活の改善を支援するためには、適切な情報提供等の環境整備が必要である。平成12年は、食生活に対する意識や、個人の健康づくりを支援する食生活の情報や栄養成分表示の利用状況等について調査を行った。
(1)栄養や食事について考えない者は若年者で4〜5割、中高年で1〜3割 (p.2)
栄養や食事について「まったく考えない」または「あまり考えない」者の割合は、男性の15〜29歳で約5割、30歳以上で約3割、女性の15〜29歳で約4割、30歳〜69歳で約1割、70歳以上で約2割(図1)。
(2)男女とも、外食が多いほど野菜の摂取が少ない (p.4〜5)
ほとんど毎日1回以上外食(市販の弁当などの利用も含む)する者の割合は、男性では20〜59歳で高く、3割前後、女性では20歳代で高く、2割強(図3)。男女とも、外食が多いほど野菜の摂取が少ない(図4)。
(3)男性では食事づくりをほとんどしない者が7〜9割 (p.6)
男性の7〜9割が、食品の買い物や調理などの食事づくりを「ほとんどしない」。女性の15〜19歳は8割弱が「ほとんどしない」(図5)。
(4)栄養や食事についての情報源で最も多いのはテレビ・ラジオ (p.7〜8)
男性の56.2%、女性の76.0%が、自分の健康づくりに必要な栄養や食事に関する知識や情報をテレビ・ラジオから得ていた(図6)。今後、知識や情報をどこから得たいかという問いに対する回答もテレビ・ラジオが最も多かった(図7)。
(5)男性は食品や料理の選択の際に栄養成分を「特に意識しない」が4割弱 (p.10〜11)
食品や料理の選択の際に意識している栄養成分についてたずねたところ、男性は「特に意識しない」と回答した者が最も多く、4割弱。若年女性では「エネルギー」、中高年女性では「食物繊維」、「カルシウム等ミネラル」、「塩分」が多かった(表1)。男性では血圧の高い者でも塩分を意識して食品や料理を選択するのは、4割前後(図9)。
(6)栄養成分表示が必要だと思う者は7割弱、見たことがある者は4割弱 (p.12〜13)
外食や加工食品の栄養成分表示が必要だと思う者は7割弱であるのに対し、見たことがある者は4割弱(図10〜11)。見たことがある者のうち、栄養成分表示を「いつも」もしくは「時々参考にしてメニューを選ぶ」者は8割弱(図12)。栄養や食事に対する関心が低い者では、栄養成分表示は活用されていない(図13)。
照会先 健康局総務課生活習慣病対策室 担当:古畑(内線)2343 清野、須藤(内線)2345 代表電話:03-5253-1111
健康局総務課生活習慣病対策室
栄養調査係
電話03−5253−1111
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