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技能職種計の賃金 −前年をさらに下回る−
1人1日平均きまって支給する現金給与額(以下「賃金」という。)は、技能職
種(21職種)計で14,640円になった。賃金は2年連続前年を下回り、対前
年比は2.8%減(前年0.8%減)となっている(第1図、第1表)。
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職種別賃金 −主要11職種の全てにおいて賃金は低下−
職種別に賃金をみると、主要11職種の全てにおいて賃金は前年を下回っており、
電気工15,460円(対前年比3.7%減)、大工15,150円(同3.4%
減)、溶接工14,900円(同1.1%減)、機械運転工14,710円(同
1.7%減)となっている(第1表)。 |
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年齢階級別賃金 −年齢間格差は拡大している−
賃金が最も高くなる年齢層と20〜24歳の賃金格差をみると、技能職種計では、
50〜54歳(16,390円)で20〜24歳(10,910円)の1.5倍と
なっている。年齢間格差は、この5年間では拡大している(第2図、第2表、第3
表)。
同様に職種別では、電気工が約1.8倍と他の職種に比べ格差は大きく、貨物自
動車運転者が1.2倍、型枠工、とび工、左官が約1.3倍とこれらの職種では年
齢間格差は小さい(第3図、第3表)。 |
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地域別賃金−地域別には南関東、京阪神が高いが地域間格差は縮小している−
地域別には、技能職種計では南関東が16,650円、京阪神が16,630円
で高く、南九州が12,080円、東北が12,680円で低い。なお、この5年
間での地域間格差の推移をみると、格差は縮小している(第4図、第4表)。 |
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平均年齢 −電気工の平均年齢が最も低い−
技能職種計の平均年齢は41.8歳となっており、職種別にみると、電気工が
37.0歳と最も低く、左官が46.8歳と最も高くなっている(第5図)。 |